わたしのストレスはほとんどが職場の人間関係です。
年配の女性が多いのでとにかくみなさん強い。
それは内にも外にも自分を曲げません。
しかも清掃の仕事10年から15年というベテランぞろいです。
仕事に対するプライドは持ちすぎるほど・・・。
でも、みなさんには、
みなさんの理由があってのことだと思います。
Sさんは定年前だというのに70代にしか見えません。
疲れたとか、早く帰りたいとか、
いつも言っています。
顔はブルドッグのように垂れ下がり、
半袖のユニフォームから出ている腕は、
しわだらけでまるで枯れ枝みたいです。
でも、洋服はいつもステキです。
でも、でも、さらに、でも、
まったく似合っていないのです。
50年前のSさんだったら、
もしかしたら似合っていたのかもしれません。
そのSさんと帰りの電車が2日続けて一緒になりました。
「いつもステキなお洋服ですね」
とわたし。
「これね、いつも行くお店で買ったのよ。
銀座のC1出口の所にドトールがあって、そのすぐそばなの」
とSさんが教えてくれました。
「C1? ドトール?」
C1出口がどこだかわからないのでそう言いました。
「あら、銀座行ったことないの?」
あのね、わたしだってね、
銀座ぐらい行ったことありますよ!
でもね、C1出口なんて知りませんよ!
もっと別の教え方があるでしょ。
S通りの角とか、Mデパートの裏通りとか、言うでしょ。
でも、こんなことくらいで腹を立てていたのでは、
定年まで持ちません。
SさんにはSさんの、
わたしにはわたしの理由があるのだから、
相手のことをもう少し尊重しなければ・・・。
でも、軽く受け流すことも必要ですね。