朝6時半に日本橋高島屋の前で、K女史をピックアップ。
江戸橋ICTから首都高に乗り、順調に中央道に入る。
途中休憩を入れるが、予定通り沢渡駐車場に到着。
沢渡駐車場からバスに乗り換え、30分程で上高地バスターミナルに到着。
夏休みの最終週であるが、さすがに人気の観光地、結構な人が訪れている。
河童橋で昼食。カツカレーとビール。
このあたりまでは気楽にこられるので、観光客が多いようだ。
今日宿泊するところは、この河童橋から2時間ほど歩いた所にあり、ここを中継地として、涸沢や穂高岳などを目指す本格的な登山をする人の宿泊地でもある。
登山はほとんど未経験の3人は、その宿泊地に向け歩き出す。
徐々に本格的な登山の恰好をした人達が増えてくる。
自然林のようなカラマツ林を分けるように、舗装はされていないが平坦な歩きやすい道が続く。
明神の手前でニホンザルの群れに出くわす。
近づいても日光の猿のような凶暴なそぶりはみせない。
明神から明神橋を渡り、明神池に行ってみる。拝観料300円。
一休みして歩き出す。
代わり映えのない景色がとぎれ、小ぶりの高原のような開けた場所が見えてきた。
そこが宿泊する徳沢園だった。
園の前の芝生には、カラフルなテントが設営されている。
荷物をほどき体を休める。
天候は曇りで、降ったり止んだりで、目的の一つであった星空は望めそうにもない。
山小屋の食事は、想像を良い意味で裏切られる。
布団を敷いて寝ころぶと、睡魔が襲ってきた。
夜半、この世のものではないような音が、山奥の静寂を壊し始めた。
都会で聞くものとは明らかに違う雷鳴が、遠くでまた近くで響き渡る。
雷鳴と共にザーと雨音も聞こえる。