睡蓮の花は午前中に咲きます。
午後になるとだんだんすぼんできて、やがて水中に沈んでしまいます。
次の日また花が開いてすぼんで、それを4~5日繰り返して花が終わり
ます。最後は沈んでしまうので枯れている姿は見られません。
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こんなお話を団体さんに紛れて聞いていたのは、岩船寺(がんせんじ)。
場所が場所だけに、日々繰り返される自然の摂理にさえ感動してしまう。
6月の終わりの、いいお天気の午後。板の床がここちよい。
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あじさいの道が寺の奥のほうまで続いています。
池越しに見える三重の塔は平成15年に建て替えられたもの。
建立当時の色を再現したそうです。
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おおきいんです。重要文化財です。
平安時代の作でもう古びて色はほとんど残っていないけれど、赤い衣を
着た阿弥陀さんは真言密教のしるしだとか。
平らな光背は一見シンプルで地味。光背なら宇治の平等院の金ピカの
阿弥陀如来座像みたいなもっと優美なものもあるけれど、あちらは
11世紀のもの。こちらは100年位以上も古い10世紀の作。
それゆえ岩船寺の形は10世紀の基準仏になっているのだそう。
そうそう。
小さな普賢菩薩騎象像が本堂の奥に安置されていました。
(たしか三重塔の中に入っていたものとおっしゃっていたような・・・。)
白い象に乗った菩薩さんは辰年、巳年の守り本尊でもあります。
あの~、象さんの目がエライ笑うてるんですけどぉ~。
15年ほど前に来たくせに、仏像の記憶がほとんどないなんてナサケナイ。
今回はお話もたっぷり聞けたし、花もいっぱいあったし、満足♪
次は浄瑠璃寺へ!
●真言律宗 高雄山「岩船寺」
729年に建立 関西花の寺霊場第十五番
・最寄り駅/JR関西本線(大和路線)加茂駅から NCバス(加茂山の家行き)
で「岩船寺」下車すぐ
・近くに有料駐車場あり