◎千秋楽の印象・・・私の場合
前回はそれほど感じなかったのに、千秋楽で自分の気持ちにまずフィット
したのは唐沢さんの三世次でした。
~平和なときにもてるのは二枚目 戦のときにもてるのはちから~
<おとこ殺し腰巻地獄>で怒りのはけ口を何かに求めるようにシャウト気味
に歌う声を聴きながら、この男は何にイライラしてるんだろう? 自分の体
に起きた運命に? 世の中全部に? 三世次の発想の原動力って怒りだった
のか・・・などと考えてました。
単なる祭り的作品と言ってくれるな、と千秋楽の三世次の歌は叫んでいて、
ハッとして、ちょっと反省した私。
蜷川版「天保十二年のシェイクスピア」は初見と2回目の観劇では感じ方が
違っていて、私には2回目の方がぐっと重く、それぞれの登場人物に入り込
むことができました。その分「墓場からのエピローグ」の明るさに救われた
思いです。
<気になること、気づいたこと>
お文が頬張るお弁当のおかず、千秋楽では12個でした。ちょっと頬張りす
ぎて台詞が言いにくそうだったのが笑えました。前の席で見た時は高野豆腐
か生麩のような小さな白っぽい食べ物に見えましたが、毎回あんなに食べて
高橋さん大丈夫だったんでしょうか?(笑)
おさちが代官になった三世次にお茶を出すシーン。「今日は何かいいことが
ありそうな気がして・・・」と言いながら、黒い帯を締めてるんですねえ!
普通、黒の帯は不祝儀の時につける色。着物の色は桜色系なのに・・・。
今日それに気がついてドキッとしました~。
◎カーテンコール
エピローグでユーレイたちが通路から後ろにはけていき、再びその通路を逆に
もどって再登場。この時からもうすでにスタオベに。あっちこっちから声も
かかって、唐沢さんは舞台上ですぐにターンを決めて注目を浴びてましたー。
「もしもシェイクスピアがいなかったら」の曲に合わせて、拍手はいつのま
にか手拍子に。何度めかのカーテンコールで、ついに蜷川さんが登場。頭上
からは桜の花びら、色とりどりの風船がフワフワと降って来てきれいな光景
でした。しばらくして、舞台セットの2階の手すりに仕込んだパイプから、
花火が数本一斉に吹き出し、客席からは歓声が。
客電がついてアナウンスがあった後もまたまたカーテンコールが続き、今度
は藤原竜也くんがターンを披露。夏木さんと篠原さんに引っ張られ、蜷川さん
も再登場。音楽がいつまでも耳に残る楽しいカーテンコールでした。
「天保十二年のシェイクスピア」を予習(このブログ内の関連記事)
天保十二年のシェイクスピア □観劇メモ(このブログ内の関連記事)
「天保十二年のシェイクスピア」オキテ破りの 2002 VS 2005
(このブログ内の関連記事)
楽しいカーテンコールで満足満足でしたね~。
予習編も大変楽しく読ませていただきました。
私も、お文高橋さんの頬張るシーンは、感心しました。
詰まらないのかな~とドキドキしちゃったけど
さすが女優、のど越しもさわやかなんだわ・・と(笑)
おさちが黒い帯していたのは・・・全く気がつきません
でした!ちょっとびっくり・・。観たかった、というか
気がつきたかったなあ~。
三世次の代官姿の意外性に(考えたら当たり前)
おっとっとと視線がたたらを踏んだ次の瞬間、
しずしずと現れたおさちのピンクの着物の帯が黒!
やられたーーーと思いましたよ。
でもね、私は井上戯曲も読んだし、いのうえ版も観ているし、
この後の展開を知ってるからで、自慢しちゃあいけませんや。
というわけで、大千秋楽一回こっきりの観劇。
三世次がひょっこひょこ歩く空気の乱れを左肩に感じる
通路脇のお席で堪能いたしました。
こちらで教わった見落とし箇所は
WOWOW放映時に復習したいと思います。
ああ、でも収録時点まではあれほど役者は遊ばないかも・・・ですね。
私は2日に観てきましたが、千秋楽のことは気になっていました。こちらのブログ拝見してると、様子が目に浮かびました。
私もターン見たかったな~。
高橋さん、前回見た時よりも頬張り方が激しくて、
このままあと1週間続いたらどうなるんだ~と、
私も心配になるほど感心しました(笑)。
初見では他に気をとられることが多すぎて全然気が
つかなかったなあ~。2002年版はどうだったかな。
いのうえ版は三世次も、お里のあのシーンも大阪公演
がすごかったので、その前に撮ったDVD(東京公演)
をあまり観てないんですよぉ・・・。
そろそろ観てもいいよね!
千秋楽はカーテンコールがほんとに楽しかったです。
ターンは唐沢さんは毎回してたのかな?たぶん。
藤原くんは千秋楽で初披露だったかも。とっても
うれしそうでしたよ!