星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

赤い城 黒い砂 京都南座公演(1)

2009-04-04 | 観劇メモ(演劇・ダンス系)
公演名    赤い城 黒い砂
劇場     京都南座
観劇日    2009年4月4日(土) 午前11時30分開演
座席     1階8列

公演2日目、お昼の公演。
午後から雨に変わった京都で観てきました。
いやー、カッコいいです。芝居全体が。役者さんたちが。
初日を観てきた友人に「感想きかせて。ビジュアルのネタバレ抜きで!」
とお願いしたけれど、それで大正解。
なので、本日の記事はなるべくネタバレしないように。
(のわりには長々と書いておりまする。)

 
原作が口当たりのいいデザートワインだとすれば、これはツンときて個性の
強いハードリカーのような感じ、だろうか。
その個性にハマってしまうと、常用せずにはいられなくなるような。
若者が恋を語る時の甘くとろけそうな台詞はないけれど、熱くたぎる想いが
全編を貫いていて、見た目には思いっきり硬派。
そのうえ、打楽器のナマの効果音と無国籍風の音楽、激しくハデな立ち回り
とくれば、いやでも期待がふくらみ引きずり込まれた冒頭の数十分。
ひょえ~!! えらいカッコええやないのぉ~、な始まりだった。

気になるのは、もちろん歌舞伎役者のお二人。
これがもう、もう、もう、かな~り素敵なんである!
きっと髪型のせい、だよね。
とにかく歌舞伎の舞台では絶対に見られないビジュアルに、おおお~。
目に入った瞬間、秒殺間違いなし!!(断言♪)
もっといえば、愛之助さんについてはすばり、目。
あんな冷淡な目は歌舞伎の悪役でもそうお目にかかれないんじゃないだろう
か。ゾクゾクを超えてちょっとMな気持ちにさせられる目だった。(うひ♪)
いっぱい書きたいけれど、これ以上書くとネタバレバレになりそうなので、
明日見る人のためにも詳細は次回の感想にて。

あ、これは書いてもいいかな。
獅童さんと愛之助さんといえば、ハイ、二月花形歌舞伎の吹雪峠♪
二人だけのシーンになると、なぜか「吹雪峠」ふたたびになりはしないかと
ドキドキさせられる。獅童さんが何かやらかすんじゃないかと。
ていうか、やってるんじゃないかと。
これから見る人はお楽しみに・・・って、本筋に関係ないコトなのに(笑)。

一方の女性二人。これがまたカッコいいやら、可愛いやら。
特に、キャラクター設定といい、まとった衣裳といい、アテ書きと聞いて一
番ナットクしてしまうのが黒木メイサさんだった。
初舞台の南沢奈央さんも大健闘。

お話のほうはといえば、事前に聞いてはいたけれど、たしかに原作とは主題
もキャラ設定も全く違っている。台詞として具体的に使われている言葉も
現代性があって、いまの私たちにはより身近に感じられる気がした。
シェイクスピアはこの際、頭から完全に捨て去って見たほうがいいと思う。
ただ、主演の二人の結末については原作のほうが好き・・・
と観劇直後は思っていたが、これも数時間たって別の想いがわいてきた。
なにぶん1回だけでは表面的なことしか見ていない。
疑問点も幾つか残ったし、明日はその検証ができるのが嬉しい。

カーテンコールの2回目、舞台袖に向かいながら、獅童さんも愛之助さんも
客席に向かって手を振っていた。
これで終わり?と思った時、獅童さんはやっぱり何かやる人。
手に持っていたペットボトルのドリンクを自分が飲むふりをした後、そのま
まポーンと客席に投げた。キャッチしたのは最前列の人。ほほう♪
(これ、細マッチョ、ゴリマッチョの例の飲料だったんですねー。
私、一度もCMを見たことないので、教えてもらってわかりました。
4/5追記)


で、実際の話、ポスターの肉体美はどうなったか、って?
これも今日は黙っとこ。
他の人にも思いっきり妄想続行のまま席に着いてほしいから(笑)。

●本日4月4日産経新聞の記事がこちらにアップされています。


赤い城 黒い砂 京都南座公演(7)大ネタバレ編その4(このブログ内の関連記事)
赤い城 黒い砂 京都南座公演(6)大ネタバレ編その3(このブログ内の関連記事)
赤い城 黒い砂 京都南座公演(5)大ネタバレ編その2(このブログ内の関連記事)
赤い城 黒い砂 京都南座公演(4)大ネタバレ編その1(追記)(このブログ内の関連記事)
赤い城 黒い砂 京都南座公演(3)(このブログ内の関連記事)
赤い城 黒い砂 京都南座公演(2)千秋楽カテコ(このブログ内の関連記事)

二人の新聞記事(このブログ内の関連記事)
「赤い城黒い砂」インタビュー@ヴァンサンカン4月号(このブログ内の関連記事)
「五月花形歌舞伎」と「赤い城黒い砂」(このブログ内の関連記事)
「赤い城 黒い砂」会見と衝撃のポスター♪(このブログ内の関連記事)
舞台「赤い城 黒い砂」の新聞記事が!(再追記版)(このブログ内の関連記事)

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6 コメント

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これから見る方、心配無用だけは確かです。 (とみ(風知草))
2009-04-05 07:04:22
>ムンパリさま
おめにかかれてラッキーでした。
新進気鋭の劇作家ということで熱かったですね。メッセージも若者らしくて素敵でした。演出、装置、衣装、音楽と何一つケチっていない重厚な舞台でした。
ちょっとわからないところもありましたので、今日謎を解いて教えてくださいね。
返信する
眼福眼福・・・♪ (しろう)
2009-04-05 22:42:31
ムンパリさま♪
昨日は観劇後までたっぷり楽しませていただき(お土産もいっぱい♪)ありがとうございました。
祇園白川の桜、雨にもかかわらず案内してくださってとても嬉しかったです!

愛之助さん(だけではないけど)かっこよかったですね~!!
いやあ、、観に来てほんとによかった!
こんな貴重な舞台を一緒に観て即感想を交しあえたのも楽しさ倍増でした。

本日さらに堪能されましたか?噛んでなかった?(笑)
これならわたしももう一度観たかったです。
返信する
そのハードリカー (ちづる)
2009-04-06 00:53:57
メロメロに酔いました。

シェイクスピアどころか現代演劇初心者のわたしでも抵抗なく、どころか、すっかり魅了されました。
初心者としては、観劇後のみなさまの演劇談義、そっと盗み聞きしたかったです(笑)

吹雪峠的(笑)なところはあそこかなぁ?
わたしは日曜日の昼に見ましたが、獅童さん、きっとあそこは毎回違うことをやらかしてんではなかろうかと思って見てました。

それにしても。
ブラック愛さん、クセになりそうです!
返信する
解けない~(笑) (ムンパリ)
2009-04-06 07:41:25
とみさん、こちらこそ。お会いできて嬉しかったです。
はい、脚本も演出も出演者もなにもかも、気持ちいいほど
力の入った舞台だと思います。
あの秘密については、もっと深いところまで汲み上げた
かったのですが、けっきょく台詞通りのことしかわかり
ませんでした。3回も観たのに、うう~。
3階から観ると、舞台装置がとてもよく見えてきれいでした。
全体が見えたせいか、その階がよかったのか、初めて
ドップリ感情移入できました。
翻案の結末にもようやく納得できた次第です(笑)。
感想アップ・まで(オフ会アップも)しばしお待ちくださいませ。
返信する
かっこよかったねー! (ムンパリ)
2009-04-06 07:42:04
しろうさん、ようこそ初めての南座へ。
(地元関係者じゃないけど、いちおう。笑)
その後、もう噛み噛みは全くなかったですね。
ただ、獅童さんが毎回違うことをやるんで、それに合わせる
愛之助さんや他の人がドキドキかもしれないな、と(笑)。
あと3階から観ると牢獄のライティングがきれいで、
回り舞台の趣向もよくわかって面白かったです。
関西公演、私は堪能しました!
返信する
飲み干しましたね?(笑) (ムンパリ)
2009-04-06 07:43:07
ちづるさん、そうですか、メロメロでしたか。
できることなら醒めたくないですよね。
吹雪峠はズバリ地下牢のシーンです。
3回観ましたが全部違ってました。
やはり日替わりでしたね。ていうか、あれが獅童さんの
やり方なんだということが他のシーンをみてもわかりました。
歌舞伎では絶対に見られないことですよね。
日曜夜はかなり笑わせられましたよ。

おお~「ブラック愛」。いいじゃないですか。
そのブランド、指名買いしてぜひまた酔ってみたいです~。
返信する

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