●南都 大安寺
ここはかつてはずいぶんアカデミックで、エポックメイキングでイン
ターナショナルなお寺だったようです。
寺の歴史は聖徳太子が平群郡に道場を創建したことから始まります。
平城京に移ってから名前が「大安寺」となりました。
東大寺大仏開眼の折に招かれたインドや唐の高僧らもここに宿泊したそ
うですし、若き空海はこの寺の勤操を師として勉学に励んだのだとか。
不空羂索観音立像(国重文)や聖観音聖観音立像(国重文)、四天王立
像(国重文)など、秘仏以外の仏像は宝物館でいつでも拝観OK。
天平時代の仏像なので、おおらかで素朴!
でも今の私たちから見ると、手は長いのに脚は極端に短い感じ。
(もしかして、いにしえびとはこういう体型だった?)
諸種の悪を食いつくしてくれるという馬頭観音さまも見たかったのです
が、秘仏なのでまたいつか!
<特別公開>
十一面観音立像 10月1日~11月30日
馬頭観音立像 3月1日~31日
<公式サイト>南都 大安寺
<最寄駅>近鉄奈良駅よりバスで「大安寺」下車 徒歩約5分
●なら燈花会(ならとうかえ)
1つ1つ手で燈火されてゆく、まさに手作りの灯り。
奈良公園一帯のエリアが「なら燈花会」の会場です。
点灯時間の1時間位前から、私たちは興福寺前で腰かけて待機。
昼間はあれほど暑かったのに、薄暮になると風が渡ってゆくのがいい気
持ちでした。
建物のライトアップも美しいし、光の中を歩いて入れる春日野園地も楽
しい。圧巻は東大寺南大門の二体の金剛力士。ただでさえデカイのに、
ライトアップされると迫力は10倍増し!
春日大社参道の点灯は14日のみ。
「なら燈花会」は14日(金)まで。