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巷で評判の朧がついに大阪に来ましたよ♪
さすが新感線。チケット買って飛び乗ったらビューンッ!!
すごい勢いで観客を積んだまま、気がついたら目的地。
カーテンコールが終わって場内アナウンスが流れてからもみんな席を立たないし、
手拍子を止めない。
キャストが再登場したらすぐにスタオベですもんねー。
昼の部だというのに大阪のお客さん、しつこい・・・いえ、粘り勝ちです(笑)。
長いこと待ってたんだよー。私も♪ 大阪2日目やっと観劇。
ストーリーそのものや登場人物どうしの関係は「アテルイ」「SHIROH」「メタル
マクベス」などよりずっとシンプルでわかりやすかった。
にしても、くうっ!
キャストも台詞も舞台美術も音楽もコニクラシイほどかっこいいお芝居だよー。
以下、全面的に強烈にネタバレです。くれぐれもご注意ください。
作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
キャスト:市川染五郎(ライ) 阿部サダヲ(キンタ) 秋山菜津子(ツナ)
真木よう子(シュテン)高田聖子(シキブ) 粟根まこと(ウラベ)
小須田康人(サダミツ) 田山涼成(イチノオオキミ) 古田新太(マダレ)
ほか
<あらすじ>
「王の座を欲しくないか、おまえの命と引き替えに」
突然現れた森の魔物、3人のオボロの声がその男の運命を変えた。
男の名はライ。
魔物にもらった「オボロの剣」と、ありとあらゆる嘘を生み出す赤い舌を武器に、
王の座へとのぼりつめる。
エイアン国とオーエ国の間に立って、裏切りと憎悪の無間地獄を作り出した男は
やがて・・・。
<舞台装置など>
場面によって変化する森が美しい。
たとえば・・・
新感線ではおなじみのモチーフ、ドクロ。今回は森を表す舞台奥の壁面にびっしり。
そこに照明が当たって、光の色を変化させることで不気味さを増していた。
(このドクロは何を意味するのか・・・。過去に朧の森に取り込まれて帰れなく
なった人間の数だけドクロが並んでいるのか?)
もう一つの大きな装置は水。
たくさんのドクロの上から滝のように水が流れ落ちている。
嵐がやってくる場面では雨水がカーテンのように降ってきた。
最後列からはよくわからなかったけれど、ラストは川の水に見えた。
(絶え間なく流れ、変化する水は朧の森が生きている証。ちょうど人間の動脈を流
れる血のようなものだと思う。)
<感想~リピートするので今回は主演の染五郎さんに絞って書いてみます>
男も女もみんな凛々しく、泣けるほどカッコイイのが新感線の舞台。
それでも、あえて言ってしまう。
キャー、染ちゃん、カッコイイーーーーーッ。
なぜってここは染五郎さんのホームグランド、松竹座。舞台映えするのは当然でしょう。
いきなり飛び六法(ライとキンタ)は出るわ、見得は切るわ。衣装はどんどん替わるわ。
殺陣もふんだんにあるうえ、ラストは極悪人として無惨に散る。
役者さんとしてこんなおいしい舞台はあるだろうか、っていうぐらいカッコエエ~。
ちょうどいま読んでるインタビュー本で仁左衛門さんも言っておられた。
「(悪役を演じるのは)これがまた、面白い。・・・(略)・・・そうなんだ。立役、
女形に限らず、悪役はエネルギーが感じられて魅力的な役が多いんですよ。」
ホントに染五郎さん、エネルギッシュに、嬉々としてライ役になりきっている様子が感
じられて、観ているこっちまで気持ちいい。
「好きも憎いも同じことなんだよ」
こんな台詞、30歳未満の男には言ってほしくないもんねー。
色気がなければ悪役はできない。ライにはなれない。
今のこの人にはそれができる。
欲をいえば、秋山奈津子さん演じるツナを一瞬でも本気で惚れさせたと、心から信じさ
せてほしい。私の望みはそれだけです(笑)。
ライって「嘘」という意味かと思っていたら、源頼光からとった名前だったのね。
クライマックス。
自分でもびっくりしたのは涙が出てしまったこと。今思えば、ライがかわいそうだとか
哀れだとかそういう感情ではなく、美しかったから。
ライの最期が、嘘で固めた仮の姿ではなく、本物の落ち武者に見えてしまったから。
悪が滅びる瞬間の、誰にも真似のできない歌舞伎役者の市川染五郎が美しかったから。
<疑問>
鬼ですよ。鬼。すごく根本的に大事なことが理解できていないやん。アホやなあ、私。
「朧の森に棲む鬼」の鬼って誰のこと? 人間のライ自身のこと?
ライがいなくなったあと、オボロの3人が現れ、その奥にぼんやり浮かび上がる鬼。
観た直後は、朧の森の陰の主役である鬼がようやく最後に顔を見せたのかと思ったのだ
けれど。
観劇後にカフェで一気に読み終えた戯曲の、最後の一行でエッ!と思った。
(ここには書かないけれど。)
ライの真っ赤な血を流水とともに自分の体内に取り込んだ朧の森。あの鬼はライが化身
した姿という意味なんだろうか?
それとも、ライと同じようにオボロとの契約によって死んでいったあのドクロたち全員
の怨み、憎しみが<鬼>という力となって、ある特定の人間の前にだけ現れるのだろうか?
次回は最前列。ライ様シートだ♪
キャストたち全員の表情をじっくり見てこよう。そして、疑問点を解決してこようっと。
<2/5追記>
これって日替わりネタだったんだ~。知らなかった。
(↓ オボロげな記憶なので正確ではありません。)
2/4昼の部。
●マダレの呼び方は「なぎら」でした。(なぎら健壱・・・笑)
●ウラベとサダミツの会話
ウラベ「今から楽器を買いに行こうと思うんだけど」
サダミツ「なんの楽器?」
ウラベ「篳篥(ヒチリキ)」
サダミツ「それはどんな形をしているのか?」
ウラベ「知らない」
朧の森に棲む鬼 観劇メモ(2)(このブログ内の関連記事)
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朧とSUSANOHの間で(このブログ内の関連記事)
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>一瞬でも本気で惚れさせたと、心から信じさ
せてほしい。
>私の望みはそれだけです(笑)。
・・・私もこれ↑思った!!もうちょいっ!って!
でも、ほれ・・・なんかツナって名前に微妙に反応してしまった私(笑)
私は十分本気で惚れてるんですよぉ~~!
・・・あ・お呼びじゃない・・・?
こりゃまた失礼いたしました~~~(笑)
でもでも・・・ほんまよかったでしょ!
細かく書いてくださるムンバリさんがいてよかったわあ~!再び感動!
せんべいレポしか出来ない私・・・(笑)
彼女に続き、ムンパリさんの「きゃあ♪」なレポ、
あと1週間が待ち切れません!!
3時間半のあいだ、反応しまくりだねー、きっと(笑)。いちいち首を振ってるとシンドイからさあ~、ほどほどにね。来週はみんなでライ様シートだね ♪♪♪ さらに細かい表情まで見られるのが楽しみだわ。サダヲちゃんも、古田さんも、聖子さんもねっ!
あ、かずりんさんのおせんべいレポも貴重だから。ほんと!いつも楽しい千秋楽夫人様ですよ~。
あんな1階の一番後ろで、舞台全体を見てもよかったんだから。次回の席のことを考えると、もーねー、大変なことになると思うよん。あ、誰かさんじゃないから、フリーズすることはないと思うけどね・・・(笑)。
しろうさんも遠方から来てヨカッタ~って、思えるといいねっ。はい、ご期待くださいませませ。
『SHIROH』を超えたか・・・と
家に帰り、見直してしまいました。
(ぎゃ~~~許してください~隆ちゃん不幸者!
2年経ったし・・気の迷いも出てくる今日この頃)
・・・かなり時間かけて見直したぞ。
・・・よかった(ほっ♪)
あれはあれっ!これはこれっ!じゃった♪♪
やっぱりやっぱり『SHIROH』は同じところで
興奮できるのよん♪
『朧・・・』でも近日そういう箇所がでてくるでしょうなあ♪
ムンパリさま・・・そうだね?!
あれはあれ!これはこれ!だよね!
どちらも私達は・・・・(きゃっ♪)
しろうさまも引きずりこんであげよう♪
おぼろの森・・・・(えへへ・・・)
そうですよねえ、あれはあれ、これはこれ。
あれを超えるものは、上川さんご本人でなければと、とわたくし思っております。でもミュージカルだったし、それはもうないんじゃないかなと思うから、きっと永遠にあれはあれで君臨するの♪
しかし、恐るべしですね『朧・・』
すでに片足ひきずりこまれつつあるような気分。
待ちに待った朧体験、おめでとうございます。(笑)
いやぁー、このエントリを読んだだけで、
ムンパリさんが「朧祭」に突入したのが分かります!
ライは本当に格好良いよねぇ~。
悪役なのに心奪われてしまいます。
「好きも憎いも同じ・・・」というセリフにドキっとさせられたりして。(笑)
そう言えば、同じ日に観劇してたんですよね。
昼公演と夜公演の違いはありましたが・・・。
夜も盛り上がりましたが、昼もかなり盛り上がったようですね。
昼からスタンディングだったとは♪
次回は最前列での観劇なんですね!
羨ましいですぅ。
ぜひぜひレポをお願いしま~っす。
私もあと1度位、大阪に観に行きたいよぉ。(ぼそっ)
私にはとても比べられませんねー(笑)。
「SHIROH」は私、ゲキシネ、DVDも入れると10数回見てるし、戯曲も読んだし、CDは耳がちぎれるほど聴いてるし。
しかも主演があの方だし・・・。
あれはあれ、これはこれです。
ただ・・・やっぱり新感線はスゴイね。ぜったいにお客さんを置いていかないで、一人残らず連れていってくれるもんねー。「朧の森~」にはきっと魔物が潜んでると思うよ~。
二人でしろうさんを引きずりこもうぜっ、森の奥深くへ。ふふ。
あれはあれ、これはこれ(笑)。
> きっと永遠にあれはあれで君臨するの♪
うんうん。
あれは自分の応援している役者さんと、好きだと思える作品が一致したすご~く幸せな作品だったと本当に思います。
好きな作品は永遠に自分のなかに大事にしまいつつ、お芝居好きとしては、つねに現在進行形で「これは!」と思える作品にめぐり逢いたいと思ってしまう・・・。困ったもんですねっ!(笑)
いやー、麗さんのその声が私の運命を変えてしまいましたよ~(笑)。その(ぼそっ)っというひと言が一番効きますぅ。
そうです。同じ日の観劇なんですよ。東京と大阪では何か違いがあるのかしらん? それが気になる私です。
最前列で見たら、もう森から戻ってこれないかも・・・!! うっふっふ。無事生還したらレポしますねー♪