戦。絆。友情。恋。嫉妬。背徳。策略。野心。悪意。疑惑。決闘。
秘密。滅亡。殺戮。悪魔・・・。
たんなる恋愛悲喜劇に終わらない、予想外のパワフルな舞台に大コーフン♪
折しも日本ではテポドン狂想曲が鳴り響くタイミングで、終わることのない
戦の物語が舞台で繰り広げられていた。
京都の最終日。前日の疑問を検証しようとのぞんだ舞台だったけれど、解決
せず。その疑問のモトをもう一度たぐり寄せつつ、振り返ってみたい。
とはいえ、3時間近くあった舞台を凝縮して書くのはむずかし~。
そこで、今回は「ジンク・コスプレ・オン・ミナミザ」♪
ジンクの衣裳を思い出しながら物語を追いかけてみよう。
ここから先、爆ネタバレ大会です。くれぐれもご注意ください!!
なお、あの衝撃のポスター関連でジンクのことを知りたい人はブルー文字の
「ジンクの衣裳(2)」だけお読みくださ~い(笑)。
※場面の名前は私が勝手につけたものです。
一幕
<黒い国の2人の獅子 meet 赤い国の魔女>の場
●ジンクの衣裳(1)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黒×グレーの膝下までのロングワンピース風チュニック。(西洋の騎士のイ
メージがある。)ボトムは同色のパンツ。
背中から長い布を引きずるように垂らしている。
(布は上からすっぽり羽織るマントではない。)
動くたびに翻る布。カッコいいんだな、これが。
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青い服を着た男=武器商人モトが消えると、ドラムの音が鳴り響く。
赤い国と黒い国の戦いだ。それは3人の運命の出会いの場面。
最初に花道から登場するのはカタリ。たてがみのような長い髪は、金色か
銀色に見える。獅童さんが長身のせいもあり、いかにも国籍不明の風貌。
そこへジンクが追いかけてくる。肩よりも長い髪は黒(ポスターと同じ)。
端正なジンクの顔は感情を顕わにすることなく、英知を湛えて凛々しい♪
(うわあ~!! 予想をはるかに上回るカッコよさだよ~~~。どうしよう。
大丈夫か、アタシ・・・ドキドキ・・・。)
俺の背中はお前に預けた、というカタリに、俺より先に死ぬなよ、とジンク。
死ぬときはいっしょだ! わかった、兄弟!
二人は握り合った手を力強く目の前に掲げ、顔を見合わせている。
(あ~ん、この素敵さ。たまりませぬぬぬ~♪♪♪)
二人、花道から舞台へと駆け出し、サッと二手に分かれたかと思うと、それぞ
れ階段を上がり、持ち場に立つ。(ゾクゾクッ♪)
左右に配された階段の上、向かって右にジンク、左にカタリ。
ジンク、刀を抜き、上から振り下ろす!
(キャーッ♪♪ まるで見得のよう。ここでたしか、稲妻のような音が。)
花道に赤い服を着た人物が立っている。
ターバンと覆面で顔を覆っているが、ひと目で女だとわかる。
形勢を読んだジンクの「引き潮だ!」という言葉を振り切り、前へ出るカタリ。
赤い国の魔女の名乗りに誘われるように飛び出し、勝負を挑む。
同じ血が騒ぐ二人、これが運命の出会いとなる。
立ち回りの最中、カタリの刀によって女のターバンがスローモーションのよう
に解かれ、ついに顔が露わになる。
キラーン!! 長いストレートヘアーが波打ち光っている。
勇猛果敢な赤い武将は、非のうちどころのない美女だった。
(まるで映画みたいだ♪ 観客の目は間違いなくメイサさんに釘付け!)
そこへ知らせが入り、味方とともに引き上げる女。
赤い国から閃光とともに飛んできたものが、一瞬にして黒い国の大地を焼いた。
<牢獄のなかの獅子たち>の場
●ジンクの衣裳(2)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
囚人服らしく、かなり質素。
上はアイボリーの肌着のようなTシャツ。下はデニムパンツふうで、太もも部
分がたっぷりめの軍用ジョッパーズという感じ。これに短めのブーツ。
顔の上部に包帯が巻かれているのがちょっとした伏線。
(黒い服では秒殺だったけど、この衣裳のジンクもかわいらしくて好き♪)
※衝撃のポスター以来、悶々としておられる諸姉に謹んで申し上げると・・・
あ、楽しみを先にとっておきたい方は絶対に読まないでくださいねっ!
・・・ナント、舞台ではあの肉体美は見られませんっっ。(言うてしもた~)
でも、それを補って余りある魅力全開の舞台です♪
しか~し、なぜかジンクだけ胸が大きく開いて、左胸に巻いた包帯の一部と、
露出した右胸が見えます。が、立った状態では右胸はチラリ程度。
実は寝っころがった状態を3階から見た時がベストアングルでした♪
以上! 前線より決死の潜入レポでしたっ。(ふう~。)
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赤い国からの砲撃で負傷して捕虜となった二人。地下の牢獄に囚われている。
ジンクとカタリ。鉄壁の1枚岩だった二人に初めて亀裂が入る場面だ。
もう終わりだ~。そんな会話が交わされる中、ナジャが牢獄にやってきて、
交換条件をのめば釈放してやる、と提案する。それをはねのけるジンク。
が、逆にナジャを脅して出獄しようとし、牢番の娘ココに槍で左腹を突かれ、
傷を負ってしまう。(これが後々の伏線になる。)(←追記)
カタリはナジャに言う。わざわざやって来たのは俺に会いたかったからだ、と。
そしてナジャが去った後、カタリがはしゃぎながら言う。
ナジャは美しいが中身は獣、あんな女は他にはいない。
恋したのか?とジンク。恋なんてものじゃない。死んでもいい!とカタリ。
ばかばかしい!と一蹴するジンク。
(ここがボタンの掛け違いの始まりだったと私は思う。これ以降、ジンクは
急に憎たらしくて恐ろしいことを考える男になってしまうから。)
少し日がたって・・・
この男はなんだ? いつも考えなしに行動する。後を引き受けるのはいつも自分。
獅子は自分一人でいい。俺は頂上に立ちたい。
(ジンクに感情移入しながら見てしまう私には、この独白は心に突き刺さる。)
自然とジンクの両手が動き、寝ているカタリの首のほうへ。
が、目をさますカタリ。
俺たちは小さいときからいっしょだ。死ぬときもいっしょだ・・・
とか言い合っている最中に、牢番のヨムが現れ、告げる。
「釈放です。ジンク様だけ」と。
いともあっさり出てゆくジンクに、なんでだよーーーっ!と叫ぶカタリ。
牢番の娘ココがぽつんとつぶやく「私、ジンク、キライ。」
・・・とまあ筋だけ追えばシリアスなんだけど、実際は大変なのよー(笑)。
こんな重要なシーンなのに、一番笑わされるのもここ。吹雪峠アゲインだよ。
俺たちは小さい時からずっといっしょ、死ぬ時もいっしょだ。
そんな会話中、ジンクにベタベタしてキスしたりするカタリ。
(5日夜はかなり本気だった?)
牢番の娘から渡された食事をとるシーン。3階から見えたのは本物のパン2個。
それを1個ずつ分けずに、カタリが食べかけてはジンクの口に運ぶ。それを手で
払うジンク。しつこく繰り返すカタリ。(観客のクスクス笑い。)
(5日夜はジンクの肩に顎を乗せカクカクと顎を動かすので、ジンクも笑って
しまっていた。観客はもちろん大笑い。)
ナジャが来た時に牢獄の柵から半身を出してナジャにちょっかい(笑)。
4日昼は体を出しすぎてなかなか戻れなかったし、この勢いがあまりにスゴイ
のでナジャが吹き出してしまったのは千秋楽。
メイサさんも大変だろーな。
ナジャに恋したとはしゃぐ時だったと思うが、プロレスのわざをジンクに仕掛
けるのでビックリ。4日昼は逆海老固め!(これがジンクを怒らせた?笑)
楽日は少し変わっていた。5日昼はちょっとしたストレッチ。夜はそれもな
かったように思う。
シリアスな場面でも獅童さんのアドリブを全部拾う愛之助さん、大変だろーな。
あああああーっ、長くなってしまったので続きは次回!(のつもり。)
もう東京公演が始まってしまうけど、あとはおいおい・・・オイオイ(汗)。
<追記・お知らせ>
4月13日(月)11:00~14:55「ひるおび」(TBS系列)にて、
愛之助さんの密着ドキュメントが放送されるそうです。
4月11日(土)の「チューボーですよ」(TBS系列)には獅童さんが出演。
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