星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

社寺・周辺散策メモ(8)2014年後半(更新中)

2014-01-03 | 散策・旅
重複回避また記録として、訪問したら記録するページ(8)。
記録優先!随時追記あり。

京都は★、奈良は●、その他は■

2014年
<7月>
6日
★粟嶋堂

21日
奈良国立博物館へ「醍醐寺のすべて」を見に行く。
●春日大社

<8月>
3日
★粟嶋堂
★下御霊神社
★革堂(行願寺)
★釘抜地蔵(石像寺)
★千本えんま堂(引接寺)

14日
磨崖仏(川)~観音堂(善水寺)










■善水寺






■磨崖仏不動明王







16日
家を出るときは曇りだったのに、大津ではどしゃぶりの雨のなかを散策。
夕方から五山の送り火を見るため移動。曇り雨のち、雨上がりの大文字。
■聖衆来迎寺
■五山の送り火

24日
■近江神宮
■園城寺(三井寺)

<9月>
6日
またまた雨降り。



★相國寺境内散策と承天閣美術館の「伊藤若冲名宝展」。
鹿苑寺大書院旧障壁画、釈迦如来像・文殊菩薩像、普賢菩薩像、
鳳凰図(若冲)・鳳凰石竹図(林良)、芭蕉小禽図、芦雁図、鳥図、菊虫図、
菊花図、立鶴図、伏見人形遊女と布袋、亀図ほか。
大書院旧障壁画は無名時代のものらしい。そんな自分を支援してくれた
相國寺の大典禅師のために描いた水墨画の数々。禅や仏教に影響を受けた若冲が
自分なりに表現したもので、その視点で見ると面白い。
「月夜芭蕉図床貼付」の芭蕉は人間で、月光は仏様の慈悲や智慧を表したもの
だったり、双鶴図の鶴がそれぞれ阿吽になっていたり。部屋の構成を頭に浮か
べながら絵を見ると、さらに楽しく見られた。
前回の若冲展は動植綵絵(宮内庁所蔵)と釈迦如来像・文殊菩薩像、普賢菩薩像
が再会、一堂に会するという話題性で大行列だったが、今回は動植綵絵がない
せいか、待たされることもなくゆったり見られた。

14日
久々の晴天。コスモスや彼岸花が咲き、栗が実を付けているのに、山のほうでは
数種類の蝉が一斉に啼き続けていた。夏なのか、秋なのか。秋の入り口に夏が
まだ残っていたようだ。





■石塔寺


長い石段を上りきると、そこは異世界だった。行く前の想像では、寂寥感ある
場所だろうと勝手に思い込んでいたが、抜けるような青空をバックに塔の白さ
が際立ち、むしろ凛とした力強さを感じた。阿育王(アショカ王)ゆかりの石塔
はインドから飛来し、この山に埋まっていたものを発掘したとのこと。そんな
ぶっとんだ寺伝のせいかもしれない。(弘法大師空海の「飛行三鈷」の伝説を
思い出してしまった。)紅葉や雪の中でこの塔を眺めたとしたら、また違った
印象になるのかもしれない。
石の塔を囲む小さな五輪塔や石仏は奉納されたてきたもの。その数の夥しいこと。
どこでも見ることはできない、ここだけの風景だ。ここが特別な場所であること
だけは間違いない。
■極楽寺(境内だけ)
■立木子安観音

21日
淡路島へお墓参り。
よく知っているお堂には、もともと行基の作の薬師如来さまが祀られていた
ことを知った。昭和41年、薬師堂は本尊の薬師如来もろともに焼失したそう。
現在見られるお薬師さまは亀の上に乗っている。
お墓参りのあと、映画「夏の終り」のロケ場所である洲本の喫茶店に寄った。
レトロな店内には慎吾(小林薫)と知子(満島ひかり)の二人の写真がパネル
展示されていた。私は涼太のおそろしく乾いた唇を思い出していた。

23日
いいお天気だった。リニューアル後初めての京都国立博物館へ。
平成維新館で「京へのいざない」展。みごたえがあった!
常設展を観賞後、敷地内を散策。前から燈籠には気づいていたが、石仏や石塔
ほかさまざまな史跡や遺構が野外展示として置かれていた。
なかでも馬町十三重石塔は源義経の家人、佐藤継信、忠信の墓と伝えられている
ものだった。

<10月>
12日
京都国立博物館の「高山寺と鳥獣戯画」展に行ったが待ち時間が長過ぎて入れず。
平成維新館で映像だけみて、京都市美術館の「ジャポニスム」展へ。
帰りに白川沿いの道で、粟田神社の剣鉾の行列に遭遇した。

19日
北陸に行くつもりだったが、相方が風邪のため大事をとって少し近場へ。
この秋の楽しみの一つ、三井寺観音堂の如意輪観音坐像のご開帳に出かけた。

■三井寺
観音堂へは幾つかの入り口があるけれど、観音堂に一番近い参道にした。
ここは昔からの表参道で、亀も登ってゆく道でパワースポットですよ、と拝観窓口
の女性が話してくれた。
観音堂へは8月に一度来ており、その際にご開帳のことを知り今回再訪となった。
堂内の正面、御前立ちの観音さまは小さい。秘仏であるご本尊の如意輪観音さまは
その奥の部屋に祀られていた。実物は大きくて、お堂の外からでも紐を握って結縁
が結べるように、六臂の2~3か所に長い紐が結わえられていた。
顔には金の彩色が残り、写真で見るよりも黄色っぽい金色をしていた。観音さま
は女性に見えることが多いが、私にはこちらの観音さまは男性に見えた。端正な
顔立ちで手を頬にあて、まるで眠っておられるように見える。法輪は指を立てた
先にではなく、2本の指の間に置かれているような作り。なんといっても ボリュー
ムのある宝冠が見事。お厨子の中が暗くて細かい細工や色がわからないけれど、
拡大写真によれば、数カ所に宝石が配され、繊細な細工が施されている。
ゆっくり見られたのでゆったりした気持ちになれた。
お隣の客殿で井浦新さんの写真展が開かれていた。すぐ正面にある「尊星王像」
の写真は星の動きをイメージさせる写真で、ふだんは本堂の裏に安置されている
像を外に持ち出して撮られたもののようだった。ほかにも行事の儀式や仏像の接写
など、お寺の全面的な協力のもとで撮影されたことが伺える写真ばかり。展示方法
も工夫され、楽しく拝見した。こちらは無料。
観音堂の石段を降りて新たにできた収蔵庫へ。ここでは微妙寺の十一面観音さまや、
狩野光信の障壁画などが見られる。
次のお目当ては、唐院の黄不動立像。国宝である智証大師の坐像2体とともに
一度に拝観できるのは大変珍しいことだそう。
できれば、黄不動立像の元になった黄不動の絵(国宝)のほうを見てみたい。
8月にお参りしたばかりの本堂も再び拝観。ごっそり抜けて写真展示となっている
仏像は現在、お隣りの大津歴史博物館で展示されている。
お寺のあと、そちらの博物館にも立ち寄った。


26日
連日の仕事疲れもあり、北陸は11月に延期。鳥獣戯画も気になりつつ、滋賀県
の坂本にある西教寺の特別開扉に出かけた。
坂本からは歩いて千体地蔵を経て西教寺へ。いいお天気で日中は暑く感じられるほど。
琵琶湖を眺めながらの移動は心地よかった。
ランチ:鶴喜蕎麦の外に行列ができていたので、別のお蕎麦屋さんへ。帰りに
釜飯のお店でぜんざいをいただいた。

■西教寺(藤原時代の阿弥陀如来坐像:重文、聖観音菩薩立像:重文 ほか)
坂本駅から徒歩約30分。西教寺門前にバス停、門横に臨時(?)駐車場あり。
坂本駅から西教寺方面に少し行った場所にも駐車場あり。

<11月>
3日
■福林寺
お寺に向かう途中、琵琶湖大橋の近くに大きな虹がかかっているのを見た。
滋賀県守山市にある福林寺にて、十一面観音立像拝観。
1年に1度の法要によるご開帳。HPに書かれている通り10月になってからFAXで
問い合わせると1週間後に返信をいただいた。今年は11月3日とのこと。
当日はご開扉の法要が終わった後、法話の途中に到着。もう少し早く到着してい
ればご詠歌に間に合ったようだ。(※ご朱印をいただいた際にはさんであった
式次第を見てあとから知ったこと多し。)
すでに十数人ほど坐っておられる隅に坐らせていただいた。開扉した扉の外側
(裏側)だったためしばらくお顔は拝めず。坐っているときに、もしかしたら
地元の方々のお邪魔になっているかもしれないと思った。いっそもっと遅くに
到着したほうがよかったかも、と反省。
ようやく拝観できたお顔は白っぽく、写真で見るよりほっそりしているように
感じた。井上靖氏が『星と祭』のなかで「天平の貴人」と称されていたのを、
なぜかふっくらしているものと勝手に思い込んでいたせいだ。
たしかに上品な佇まいの若々しい女性が立っておられるような感じだ。
なぜ白いのか不思議に思っていたところ、白いお化粧をしているのではなく、
彩色を施した時の下地の色が残っているのだそう。どこか身近に感じられるのは、
両手の長さがそれほど長くなく、私たちの手のバランスに近いせいではないかと思う。
左手にもつ水瓶の中の蓮は蕾で、蕾は煩悩を表しているとのこと。
光の当たり具合だろうか、ずっと微笑んでおられるように見えた顔が一瞬かなしげ
な眼に見えた。そして再び微笑みにもどっていった。よくお見かけするようなお顔
ではなく、ここでしか拝むことのできない独特の表情の観音さまだと思った。
(歌舞伎俳優の中村時蔵さんにちょっと似ている・・・。)
実際にこの目で観ることができてよかった。
背景に明るい色彩の絵が描かれていたが、何の絵だったか思い出せない。
地元の方に混じって、お焼香をして拝ませていただき、お寺をあとにした。

午後から京都国立博物館へ。
90分待ち、との事前告知だったが実際には70分で入場。
鳥獣戯画はたしかによかったけれど、私にはむしろ、今まで知ることのできなかった
高山寺についていろいろわかったことがうれしかった。神護寺との関係や明恵上人
に関する資料、予想外の寺宝がいろいろあった。
展示のなかに「動物たちのサンクチュアリ」というキーワードがあり、それこそ
鳥獣人物戯画が生まれる環境を言い表していると思った。

8日
若狭にあるお寺を拝観。目的はどちらも秘仏の馬頭観音さま!
■中山寺
■馬居寺

16日
★青蓮院門跡 将軍塚青龍殿(国宝「不動明王二童子像(青不動)」。高野山明王院の
赤不動、三井寺の黄不動とともに日本三不動画の一つ。平成21年のご開帳後、3年間
の修復を終えてからは初めてのご開帳。青龍殿落慶記念。)

24日
湖南三山のうちの2つのお寺。どちらも秘仏であるご本尊は拝観できず。
仏像よりも紅葉のほうが印象に残った。湖東三山にくらべるとこじんまりとして
いるので時間が余ってしまったが、湖南の残りひとつ善水寺は8月に行ったので
急きょ石部から近い「廃少菩提寺」の多宝塔、三体地蔵を訪ねた。
■長寿寺
■常楽寺
■廃少菩提寺
■菩提寺(公開されておらず外の庭のみ)

<12月>
7日
★八大神社
★一乗寺降魔不動明王

23日
★新熊野神社
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