オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

東京自慢十二ヶ月 七月

2018-03-20 | あづまにしきゑ

廓の燈篭(さとのとうろ) 仲之街 小とみ

大蘇芳年 画 御届明治十三年三月

 

江戸吉原の三景物といわれるのは

三月の仲之町桜、七月の燈篭、八月の俄で

七月の燈篭は遊女玉菊追善の盆燈篭が始まりです

 

玉菊は角町の中万字屋の抱えの才色兼備の太夫で

享保11年(1726年)に25歳の若さで亡くなった

玉菊のいた茶屋では、玉菊追善供養のため切子灯篭を

店に燈したところ景気がよく繁盛したため

吉原中の茶屋が灯篭を飾るようになったという