オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

平成三十戊戌年十月 二夜月 ♪

2018-11-09 | 月相

 

平成30年11月9日(金)

17時59分

月暦:10月2日

月齢:1.7

高度:6°

方位:243°(西南西)

輝面率:3.3%

 

 

 

宵空に輝く惑星たちと月の接近はそろそろ見納め

今年の夏から秋にかけては宵空に明るい惑星が多く見えとても賑やかでした。

しかし11月の宵空には土星と火星が残るのみです。日の入り後あたりが暗くなった頃の

南西の低空には土星が、南の空には火星が見えています。土星は日の入りから

2時間ほどで沈んでしまうため、土星の観察シーズンはそろそろおしまいです。

転載元:国立天文台 ほしぞら情報

 

 

 

 

 

 

 

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Ernesto Cortazar-Flowers That Last Forever  

 


新形三十六怪撰より 「蒲生貞秀臣土岐元貞甲州猪鼻山魔王投倒図」

2018-11-09 | 新形三十六怪撰

~ 我は 土岐何某と言い 日本無双の剛の者也 ~

『蒲生貞秀臣土岐元貞甲州猪鼻山魔王投倒図』

(がもうさだひで かしん ときもとさだ 

こうしゅう いのはなやま まおう なげたおし の ず)

 大蘇芳年筆


室町後期~戦国初期の武将・蒲生貞秀の家臣 土岐大四郎元貞は

甲州猪鼻山の魔王堂において、仁王の妖怪と仏陀に相撲を挑まれこれらを投げ倒した


老媼茶話(ろうおうさわ)  『猪鼻山天狗』

蒲生貞秀が魔所として知られた甲州・猪鼻山に陣を張った時の話である

昔、この山に棲みつき人を喰う大頭(たいず)魔王が

空海により巌窟に封じられ、魔王堂というものあると聞く

訪ねて行って帰ってきた者はいない。

誰かいないか、この山分け入り魔王堂を見届ける者は

この言葉に蒲生家無双の大力・土岐大四郎元貞が進み出て

「それがしが見届けまかり帰りもうすべし」と、白綾の鉢巻をし

黒腹の鎧を着て白柄の大長刀を杖に山中へ向かった。

ー 中略 -

魔王堂にたどり着くと門前に破れはてたる仁王門があり

2丈(約6m)ばかりから成る仁王が此門より戸を押開き

元貞の前に出て来て、目を見張り足を力強く踏みしめて

「いかに客人、角力(すもう)を一番取るべし。相手に立ちたまえへ」と云う

元貞は「望(のぞみ)ならば參らん」と甲の結を強く締め、鎧を揺り合わせ

くだんの仁王と四っ手に引っ組み捻じ合うが、元貞の力が勝り

仁王を小脇にかかえ強くしめて、橫ざまに投げ倒すと

元より年久しく風雨にされたる仁王なれば、五體ちりぢりに砕けたので

元貞は「これで懲りなん」と言うと一息ついた。

その後、阿弥陀仏とも闘い 長刀(なぎなた)の柄で仏を散々に打ち砕くと

その破片は数百万の蝶となり元貞に群がり、さすがの元貞もその場から逃げ出します。