昔はよく上司から。
『お~いアレ取ってくれや~』
って言われて。
『アレじゃ分かりませんよ。私は○○主任の奥さんじゃないんですから~』
って答えてたのが、最近では、店長と私の会話は、アレとかコレで成り立っているようで、熟年夫婦みたいで何だか嫌です(笑)
そんな中、私には、どうしてか、年に1度その人を思い出し、決まってその人の名前が思い出せないという人物がいる。
一昨年は、その人を思い出して、やっぱり名前が思い出せなくて、気持ちがモヤモヤしてた時に、皆で鍋をやる機会があり、恥を忍んで教えてもらった
実際に、その人に会わないから良かったものの、皆から、本当にその人に出会ってしまった時はどうするのかと聞かれた…。
実はその前に、出会っているのである(笑)
その時は、そりゃあもう必死にこちらから一方的に話かけた。
『お元気ですか~。今どちらの室にいるんですか~。奥さん元気ですか~。』
と、この様に一方的に質問攻撃を食らわせれば、向こうはただそれに答えるだけ。
もちろんこちらは、へぇ~とか、そうなんですかぁ~。という相づちだけで意外とOK
間髪入れずに喋ることで、名前まで言わなくてすむ(笑)
なぜその人を思い出すのかと言うと。
その人は、イケメンなのに何故か職場で『ちゃんちゃんこ』を羽織っていたのである
最初、私がその職場に行った時、椅子に『ちゃんちゃんこ』が掛けてある机があった。てっきり、年配の方かと思っていたら。
ビックリ
顔の彫が深くて男前、背も高いし、仕事も出来る、どっから見てもイケメンである。歳はその当時、私の1つ上だったから、27歳。
なぜそんな若者が…。
いくらイケメンでも、その『ちゃんちゃんこ』を見たら、100年の恋も冷めるだろう
それ以来、私の中で彼は、もはや『笑いのネタ』。
彼を見るたびに、『あっちゃんちゃんこの人』と、まるでハムのCMのような台詞を心の中でつぶやくのだった。
そんなある日。
なぜ皆は、『ちゃんちゃんこ』について触れないのだろうと思い、その日、食器洗い担当が一緒だったN谷嬢に、思い切って聞いてみた。
私:『ねぇねぇ。この人おるじゃん?(その人のマグカップを指差しながら)この人の『ちゃんちゃんこ』について、どう思う?』
N谷嬢:『あはははは~やっぱり盛子は、思ってたかぁ~そうじゃろ~。あれ可笑しいよね~。だって普通にいつも着とるし、しかも柄が、おじいちゃんみたいな柄なんじゃもん。私は、いっつもあの人見るたびに、「あっおじいちゃん」って思いよった』
もうそれから給湯室内では『ちゃんちゃんこ』の話に花が咲きすぎてしまい、勢い余って、N谷嬢が、開ちゃんとM子のカップを、スッポリ重ねてしまい、抜けなくなるという事件まで勃発。
しかも、私等の笑い声から『ギャーーどうしよ~』という悲鳴で、給湯室前を通っていた室長までもが出てきて、大の大人3人で必死に割れない様に、2人のカップを抜いたのだった…
そんなこんなで強烈な印象の彼。
なんでか不思議な事に、私は部署が変わっても、彼とよく偶然に出会っていた。
その度に、『ちゃんちゃんこの人』は思い出すのに、肝心の名前が思い出せなくて、上の様な必殺技で切り抜けてきたのだった。
そして、先日。
『ちゃんちゃんこの人』の同期のTさんに偶然出会い、話をして別れた後、階段を下りている時に、なんでか『ちゃんちゃんこの人』の本名が、ふっと出てきたのである。
スッキリ
去年は思い出せなかった(笑)
だから、ここに残しておこう。
思い出せない時は、自分のブログへ
彼の名は。
イニシャルトークをしてもバレバレの『O林さん』だ