岡山市内でおこなった『「いじめ」をともに考える集い』(主催・日本共産党岡山県委員会、岡山県議団)には教員や父母など70人が参加。今日の「いじめ」に対する認識、「いじめ」が深刻化する背景、「いじめ」を克服してきた経験などを語り合い、私たち大人がどうするべきか考えあいました。
シンポジストとして発言していただいたのは、大津市議会議員で小学校や中学校のPTA会長もされた杉浦とも子さん、岡山の子育て・教育なんでも相談ネットワークの代表で元高校教師の難波一夫さん、昨年11月末に発表された日本共産党の提案「『いじめ』のない学校と社会を」の作成にかかわった中央委員会文教委員会責任者の藤森毅さん。
杉浦さんからは、大津市での「いじめ自殺」に直面した体験が語られました。当初、「そっとしておいてほしいというのが親の意向」などとして学校は事実を明らかにしようとせず、地域にも、子を持つ親にも、学校や教育委員会への不信が広がっていた問題を指摘しました。実態が明らかになるなかで親も地域の人たちも、学校の現状と子どもの心に真剣に向き合い、考えるようになったと述べました。つらいこともあるでしょうが、真実を明らかにしてこそ、問題解決の大きな力になるということがよくわかりました。また、今年2月に策定された「大津市子どものいじめの防止に関する条例」について問題点を指摘するとともに、学校と父母、地域が子どもの命をまもるという点で力を合わせるネットワークづくりが重要だと述べました。
(参考)中学生の自殺事件についての 日本共産党大津市議団の見解
「大津市子どものいじめ防止条例」に関する 各会派への申し入れ
日本共産党大津市議団の意見
難波さんは、20年以上にわたる相談活動からみえてくる「子どもの心」=イライラ、ムカつく=について紹介。子どもを追い込んでいる原因を取り除き、「安心と信頼の居場所」をつくることの大切さを語りました。続いて今日の「いじめ」の特徴、どう向き合うかについて触れ、とりわけ「規律」ばかりを重視する「道徳教育」でなく、子どもの権利条約など人権保障にもとづいた教育が大切だと強調されました。
藤森さんは、日本共産党の「提案」について、深刻さを増す「いじめ」に対して、主義主張、イデオロギーや様々な立場の違いを超えて一致点を見出そうとつくりあげた、その立場で何があっても「命を守り抜く」、そのためにおこなうべき基本的な考えを書き込んだことを紹介。また、現場での多数の「ききとり」を生かしたものであり、決めつけではなく、全国のとりくみで豊かに練り上げてもらいたい「試案」であることを紹介しました。さらに、「いじめ」を深刻にしている社会的背景について述べ、国連子どもの権利委員会でも繰り返し指摘されている「子どもたちに過度なストレスを与えている教育と社会のあり方」を変え、子どもたちが、人と人との間で生きる喜びを感じられる教育と社会をつくるために手をつなごうとよびかけました。
シンポジストとして発言していただいたのは、大津市議会議員で小学校や中学校のPTA会長もされた杉浦とも子さん、岡山の子育て・教育なんでも相談ネットワークの代表で元高校教師の難波一夫さん、昨年11月末に発表された日本共産党の提案「『いじめ』のない学校と社会を」の作成にかかわった中央委員会文教委員会責任者の藤森毅さん。
杉浦さんからは、大津市での「いじめ自殺」に直面した体験が語られました。当初、「そっとしておいてほしいというのが親の意向」などとして学校は事実を明らかにしようとせず、地域にも、子を持つ親にも、学校や教育委員会への不信が広がっていた問題を指摘しました。実態が明らかになるなかで親も地域の人たちも、学校の現状と子どもの心に真剣に向き合い、考えるようになったと述べました。つらいこともあるでしょうが、真実を明らかにしてこそ、問題解決の大きな力になるということがよくわかりました。また、今年2月に策定された「大津市子どものいじめの防止に関する条例」について問題点を指摘するとともに、学校と父母、地域が子どもの命をまもるという点で力を合わせるネットワークづくりが重要だと述べました。
(参考)中学生の自殺事件についての 日本共産党大津市議団の見解
「大津市子どものいじめ防止条例」に関する 各会派への申し入れ
日本共産党大津市議団の意見
難波さんは、20年以上にわたる相談活動からみえてくる「子どもの心」=イライラ、ムカつく=について紹介。子どもを追い込んでいる原因を取り除き、「安心と信頼の居場所」をつくることの大切さを語りました。続いて今日の「いじめ」の特徴、どう向き合うかについて触れ、とりわけ「規律」ばかりを重視する「道徳教育」でなく、子どもの権利条約など人権保障にもとづいた教育が大切だと強調されました。
藤森さんは、日本共産党の「提案」について、深刻さを増す「いじめ」に対して、主義主張、イデオロギーや様々な立場の違いを超えて一致点を見出そうとつくりあげた、その立場で何があっても「命を守り抜く」、そのためにおこなうべき基本的な考えを書き込んだことを紹介。また、現場での多数の「ききとり」を生かしたものであり、決めつけではなく、全国のとりくみで豊かに練り上げてもらいたい「試案」であることを紹介しました。さらに、「いじめ」を深刻にしている社会的背景について述べ、国連子どもの権利委員会でも繰り返し指摘されている「子どもたちに過度なストレスを与えている教育と社会のあり方」を変え、子どもたちが、人と人との間で生きる喜びを感じられる教育と社会をつくるために手をつなごうとよびかけました。