岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

9月議会(2)正規教員の増員を

2016-09-14 | 県政に関する活動
 私は「教育再生」をかかげた知事のとりくみを振り返る必要があると、以下のように述べました。
 
 全国学力テストで10位以内をめざし、繰り返しの過去問練習、小学校4・5年生及び中学校2年生のたしかめテスト。そして成果をあげたら奨励金と、常に成果を求めるとともに、おちついた学習環境づくりとして、警察の力も借りた規範意識の向上にとりくむなど、競争と管理がいっそう激しくなっています。このような学校現場では、先生方も子どもたちも苦しくなるばかりではないでしょうか。

 そのうえで私は、「一人ひとりが大切にされ、どの子も学ぶ喜びが大きくなるような、学ぶことが楽しくなるような方向に教育環境を整えることこそ行政の責任だと考えます。そのためには、正規の先生を増やすことを最優先の課題にするべきではないでしょうか」と、知事の認識を問いました。

 知事は「正規教員のことも含め、学校の教育力向上に努めたい」と答弁しました。私は、「正規教員を増やし、講師比率を下げると理解していいのか」と再質問。知事は「少しでも現状を良くしたいと、いい非正規の方がいて、配属された場合、非正規率は上がる。非正規率が上がることが悪だとは思っていない」などと答弁しました。
 この知事の認識は、「非正規でもいいから人を増やすほうが現状の改善ができる」と受け取れます。以前の知事の時代にもこのような議論がありました。その結果、岡山県の講師比率はずいぶん高くなり、全国平均の2倍という、異常な事態になってしまっていました。そのなかで教育長は4年前、「講師比率が高くなり、校務分掌の分担や指導において支障をきたしている。今後は講師比率を計画的に下げる」と答弁していたのです。
 ところが、伊原木知事就任後、さらに講師比率が増えてしまっていました。この点は、6月議会で須増議員が質問しました。

 この経過もあらためて紹介し、再々質問でも「正規教員の増員にとりくむ意志があるのか」とただしました。知事は、「どういうふうに教員を採用し、配置するかは教育長がすること。限られた資源を有効に使ってほしい、教育長にはしっかり取り組んでもらいたい」と答弁。「予算をつけるのは知事ではないか!」と、再々々質問したかったところですが、再質問は2回までの規定なのでできませんでした。以前、教育委員会制度改革の議論をした際、「教育の最高責任者は選挙で選ばれる知事がふさわしい」と語っていた伊原木知事。教育長の任期を1年残して解任し、いち早く新体制に移行したのに、困難な問題はその責任を教育長におしつけるという、ひどい姿勢があきらかになりました。
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