朝日新聞12月2日(木)朝刊より抜粋
飛鳥の大規模集落
四日市 中野山遺跡で発掘
県埋蔵文化財センターは、竪穴住居跡など古代の集落跡が四日市北山町の中野山遺跡で見つかった、と発表した。建物跡は、少なくとも5万平方㍍に広がり、大集落があったことが推定できるという。
遺跡は朝明川左岸の丘陵に広がり、飛鳥時代(約1400年前)のものとみられる竪穴住居跡5棟と、同時代から少し後の可能性がある掘っ立て柱建物跡4棟が見つかった。
竪穴住居跡は最大のもので東西が5㍍、南北が6㍍。掘っ立て柱建物は長辺が7㍍で短辺が5㍍。須恵器や土師器(はじき)など土器類も数多く出土した。道路工事などに伴う調査で土器がまとまって見つかるなどし、遺跡の存在は予想されていたが、初めての発掘調査が今年8月下旬に始まり、住居跡などが確認できた。調査は来年1月まで。
問い合わせは、同センター調査研究Ⅱ課四日市整理所へ(℡ 080・3677・5934)で