特定非営利活動法人精神医療サポートセンター

発達障害、統合失調症、アルコール依存症、ベンゾジアゼピン系薬剤の依存等々、精神科医療についての困りごとに対応いたします。

逆の視点から

2006年07月11日 | 看護論的経営論
名は、佐伯香音。高校時代の人間関係をきっかけに人間不信に陥る。色々な人間関係に苦しみ、異常な拒食・過食、リストカット、オーバードラッグを繰り返す日々。その苦しみから抜け出せなくいる著者が、友人や母親との思っても見ない形での関わりをきっかけに立ち直っていく。

題「心の傷が見えればいいのに」
著者:佐伯香音 (さえきかのん)
出版社:文芸社



私は、看護師としての視点から議論を投げかけることが多いのですが、精神科にも入院したことがあるこの著者(佐伯香音)の視点から、看護問題を振り返ってみるのも良いかもしれません。私の本とは違い、難しい言葉もなく読みやすいのではないでしょうか。ちなみに私は2時間ほどで読み終えました。私は本を読むのが遅いので、他の人であれば、もう少し早く読めるのではないでしょうか。是非ご一読を。








最近ますます面白くない記事になってきて重症ですが、一つずつクリック願いま~す。面倒くさいのはわかってます!!でもお願いします!!!

最後までご閲覧いただきありがとうございます。拙著本「精神科看護師、謀反」も看護の参考にしていただければ幸いです。
コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第三者機関へ問う~隔離拘束... | トップ | 精神科に勤めるなら、まずは... »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (death_scythe3)
2006-07-11 03:30:24
心の傷が見えれば、医者や看護師は苦労しないでしょうね。

でも見えてしまう人間は、それはそれで苦労しております。



プロ(医者や看護師)の方々は患者の意見に耳を傾けるべきでしょう。

自分たちが一番分かっていると思っている方たちがとても多いような気がしてなりません。

苦しんでいるのは患者であり、薬を飲むのも患者なんです。

利用者の意見を聞き入れるのが、一番の方法だと思っております。

なんて書きましたが、患者のことが分かれば分かるほど、苦しんだり悩んだりしてしまうのでしょうね・・・



私も分からなければどれだけ楽なことか・・・
返信する
Unknown (もっさん)
2006-07-11 08:25:47
>デスさん



確かにそうですよね。自分達が一番わかっていると思っている者が多いように思います。所詮、患者対看護師も人間対人間。双方、学ぶことはあるはずですが、どうしてか専門の領域を侵されるとそれに反抗しようとするのが人間なんでしょうね。すくなくとも、こういうことをわかっておれば、患者から学ぶということもできるでしょうに、キャリアアップを追い求めるがあまり目先の技術や知識におぼれてしまう看護師も少なくありません。
返信する
体と同じように (ゆる看)
2006-07-12 11:18:11
治っていく(癒えていく)過程も見えるなら・・・



もし、見えるとすれば

「自分だけに見えればいいのか?」

「他人にも見えた方がいいのか?」

「親しい他人にだけ見えたらいいのか?」

「見えたり、見られたりしたらどうしよう?」

「隠すかな?見せるかな?」

次々と疑問文ばかり浮かんできてしまいます。



一度、タバコの火を手に押し当てる瞬間に居合わせたことがあります。

「お願い!させて!」と言われるんですよ。悲痛な面持ちで。

その時、止めるのをためらいました。

タバコが押し当てられて、2秒は待てなかったと思います。

「お願い!もういいやろう!」と言って手からタバコを外しました。その後、氷の入ったビニール袋を渡しました。幸い(?)水泡でおさまりました。



私は、自分のケガを見てもなんともないのですが、人のケガ(特に関節内側の切り傷。書いただけでも、カマキリの様なポーズのを取ってしまいます。)は、・・・ダメなんです。



若い女の子のリスカ跡を見せてもらった時、カマキリポーズになって呻きながら「超ムリ!」と言ったら笑われました。



返信する
Unknown (もっさん)
2006-07-12 15:53:07
>ゆる看さん



蟷螂(カマキリってこんな漢字なんですね・・・)ポーズには笑いますね^^



人の傷って、痛みがわからない分、逆に痛々しいときもありますよね。



自傷される患者の場合の関わりは、なかなか難しいものがありますが、この著書にもあるように何らかのきっかけがあるんですね。まずは、そのきっかけを知ることから始めなければならないのでしょうが、一様には行かないでしょうね。
返信する
Unknown (ばんちゃん)
2006-07-16 10:22:30
 ブログにコメント、どうもありがとうございます。私は訳あって精神医療について興味を持っているので、近いうちに「謀反」を読ませていただきたいと思います。
返信する
Unknown (もっさん)
2006-07-16 10:27:52
>ばんちゃん



コメントありがとうございます。内容が期待に添えるかどうかはわかりませんが、本の中のたとえ一つでもお役に立てればと思います。また何か、ございましたらご遠慮なくコメントください。
返信する
Unknown (りえママ)
2006-07-16 21:13:24
もっさんの著書、記事とブックマークでCMしときましたん



私自身まだ読んでいないので、レビュー付きでの紹介ではないのですが、近いうちに読ませていただきますね



その時は、コノ本読みましたって感じでまた紹介できますよ
返信する
一応看護師なんだけど… (レナ)
2006-07-27 06:58:15
私は新卒の看護師です。今まで身体科で勤務してましたが、近々、精神科で勤務することになりました。私は昔リストカットをしていたので、今でも白く傷跡が残ってます。治療もちゃんと受けて今は治っているけれど、リストカットをしていた私が精神科で働く…周りのスタッフや患者さんにどう思われるだろうと心配しています。やっぱり、無理なのでしょうか。
返信する
Unknown (もっさん)
2006-07-29 20:39:54
>レナさん



お返事のほうおそくなりました。遠方からただいま帰宅したところです。



リストカットの後があるということですが、なぜ“精神科だからスタッフや患者さんにどう思われるだろう”と思うのか一度自らを考えてみてはいかがでしょうか。今までの科で働いている時はどのような気持ちで働いて、周囲はどのような反応だったのでしょうか。



まずは、お返事を聞かせてくださいますか。
返信する
自分の気持ちのモヤモヤを振り返ってみて (レナ)
2006-07-29 21:15:55
今まで働いていた科では、やはり周りに知られないように傷跡の上にテープを貼ったりして隠していました。それは『良くなろう!生きよう!』としている患者さんが傷跡を見たら、嫌な気分になるのではないかと思ったからです。スタッフに対しては、やっぱり『この子リスカしてたんだ。看護師やって大丈夫なのかな』って思われたくなかったから、聞かれたら「昔怪我したんです」とだけ答えてました。患者さんの反応は「筋肉痛ですか?」とかで、スタッフは見て見ぬふりをして聞いてくる人はほとんどいませんでした。ただ、スタッフ間で噂はされていたようです。精神科の患者さんの中には自傷をしてしまう方もいらっしゃると思います。私の傷跡を見て、自傷をしたいと患者さんが思ったらどうしよう…と思うと不安なんです。スタッフに対しては、精神科病棟の見学に行った時に『最近はボーダーが多くてね~。大変だよ』みたいなことを言われたんですね。だから、私の傷跡を見た時に『この子もボーダーなのか!』と思われるのかなぁと思って…。それって結局、私の中にボーダーの患者さんに対する勝手なイメージがあるからなのかなぁ…。もうやってないんだし、リスカを乗り越えたことは自信になってるんだから、堂々としてればいいと思うのですが、患者さんの刺激になるんじゃないか、スタッフから特別な目で見られるんじゃないかと思うと、引け目を感じてしまいます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

看護論的経営論」カテゴリの最新記事