毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の1月28日分。1月3日から1月27日の動きをまとめている。
30000文字を超えてエラーが出たので各国の動きとニュースは簡略化した。
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各通貨ペアの日足チャート
出所:セントラル短資FX|為替チャート一覧
ドル円は、正月休み明け前の1月3日に130円を割り込み一時129.5割れとなった。ネタは年末に急落したのと同じ日銀の政策変更懸念だった。その後少し反発し、1月5日に公開されたFOMC議事要旨でインフレ押し下げの決意が確認され、当面高い金利水準が維持されるという思惑で1月6日には134.7円台まで上げた。
しかし、1月6日の雇用統計で失業率は予想以下に低下したが平均時給は鈍化したため利上げペースの減速余地が出たということで一時132円割れまで急落した。翌日131.3円まで下げた後、1月11日に132.8円台まで戻した。
1月12日に発表されたCPIは総合、コアとも予想通りだったが、再び利上げペース減速余地が出たとして130円割れとなり、1月16日に127.2円の安値を付けた。
1月18日の日銀の金融政策決定会合が注目されたが、緩和縮小は見送られて131.5円台まで急騰した。その後、米国のPPIの低下や小売売上高の予想以上の落ち込みというドル売り材料が出て、その日(米国時間)の内に127.5円台まで下げ、見事な往って来いになった。
その後ドル円は強含みの動きとなったが1月24日に131.1円台に戻すのがせいぜいだった。1月25日の米PMIは高水準だったがドル買い材料にはならず、1月28日は129.8円台で終えた。
ユーロドルは、個別の大きな材料はなく、米国の利上げ減速、金利のピークアウト期待を背景に上げ基調で推移した。ただ、ECB側も金利のピークアウトが予想されるため急激に上げるようなこともなかった。安値は1月6日の$1.047台、高値は1月26日の$1.093手前で、1月28日は$1.086台で終えた。
ユーロドルは、個別の大きな材料はなく、米国の利上げ減速、金利のピークアウト期待を背景に上げ基調で推移した。ただ、ECB側も金利のピークアウトが予想されるため急激に上げるようなこともなかった。安値は1月6日の$1.047台、高値は1月26日の$1.093手前で、1月28日は$1.086台で終えた。
ユーロ円は、弱基調で値動きの激しいドル円と強基調のユーロドルの綱引きの中、1月3日に137.3円台の安値を付けた後、1月11日に142.8円台の高値を付けた。その後急落して1月18日に138円割れ寸前、1月19日には139.4円台までの長い上髭、翌日の138円割れから1月23日に142円まで戻すなど乱高下し、1月28日は141.3円台で終えた。
各国の動きとニュース
1月5日 FOMC議事要旨
1月5日 米ISM製造業総合景況指数
1月6日 米雇用統計
1月12日 米CPI
1月18日 米PPI
1月18日 米小売売上高
1月25日 米PMI
1月27日 ユーロ圏金利に対するエコノミストの見方
メモ:5月に3.25%でピークになるとするとドルのピークよりも2%ほど低そうで、ユーロドルが強基調を維持できるのか疑問が沸いてくる。
1月5日 10年物国債入札で国債の表面利率を従来の0.2%から0.5%に引き上げるというニュースも先にあったが、落札も上限の0.5%に張り付き
1月13日 日銀の抑え込みが間に合わなかったのか上限の0.5%超え
メモ:勢いのある流れができると、なかなか止まらない。
1月18日 日銀は緩和縮小を見送り
メモ:短期マイナス金利、長期ゼロ金利を修正しないのは物価見通しとの整合性に欠ける気はする。
1月18日 黒田総裁会見
メモ:131.5円台まで上げたが米国時間を待たずに129円割れ。基本的に状況は変わってないので、結局、往って来い。黒田総裁の会見内容に納得感はない感じがする。
1月19日 貿易赤字最大
メモ:日米金利差が大きいこととともに、実需の円売りが大きいので円高にはなりくいという意見の根拠の一つ。中長期では確かに効くと思うが、短期的には目先の金利動向とポジョション調整で動くと思っている。
1月27日 41年ぶりの物価上昇
メモ:普通に考えて、こうゆう状況で短期マイナス金利、長期ゼロ金利というのはあり得ない。明らかに遅きに失した訳で、当然、市場関係者も時間の問題で政策変更はあると思っているはず。ただ、どこまで降り込み済みなのかは分からないし、相場のネタにはされる。
12月31日 市場関係者の2023年のドル円の予想レンジ
メモ:4人の内3人は下値が120円で揃っている。多数決の予想通りには行かないのが常だが、どうなるかな。
1月7日 サマーズ氏の見方
1月7日 サマーズ氏の見方
メモ:米雇用統計で失業率は予想以下の3.5%に低下して50年ぶりの低水準に並ぶほどよかったが、平均時給の鈍化で利上げペースの減速余地が出たということでドル安になった。金利がピークアウトするとの期待だけでNYダウも$700上げたが、期待し過ぎの気もする。
1月7日 「2023年は円高の年」という市場のコンセンサスの死角
1月7日 「2023年は円高の年」という市場のコンセンサスの死角
記事のポイント:利上げ停止後に金利は高止まりで据え置かれる。利上げの影響はまだ実体経済に出てきていない。ドル円の下値を拾うなら1〜3月期。米国の景気後退の深さが予想外になるリスクもある。