FXの毎年の損益に関しては、FXのトレード手法と自動売買システムの記事の中で2019年分については紹介した。しかし、2020年以降は利益を出すよりもトルコリラ円等のポジション整理を優先してきたため、特に年間利益について書くようなことはなかった(2020年のトレードの振り返りはこの記事の中、2021年末近くのトルコリラ円の処分状況はこの記事)。
昨年もトルコリラ円の買ポジションの処分を進めたが、急激な円安が進む中で外貨預金替わりのFXでも一部決済して利益が出たほか、トレード用口座の方ではドル円買やユーロドル売などで30万円を超える利益が出た。トレンドが分かりやすかったからであるが、思っていた以上に円安、ユーロ安が進み、決済が早過ぎて年後半は傍観しているような感じになってしまった。
リーマンショックでFXで巨額損失という記事に載せた私のFXの単年/累計損益の2007年以降の推移のグラフを2022年末分までで更新した(縦軸の金額の数字はカット、実現益は税引後で集計)。
実現損益レベルではリーマンショク時の損失の回復率は50.0%に達した。しかし、実際にはスワップポイント狙いの口座の含み損が巨額なので、評価損益を含めて考えれば2019年末頃よりも実質的な回復率はずっと悪くなっている。既にシニアになったので、ボケない内に損失回復し切れるかは微妙な感じだ。
現在、複数のFX口座に計1,000万円ほど資金投入しているが、FXをやる上での優先順位は以下の順番になっている。
1. 強制ロスカットされないこと
2. トルコリラ円買のポジションを処分すること
3. リーマンショク時の損失を回復すること
強制ロスカットされると実現損が大きく積み上がってしまい、繰越損失を計上しても3年で埋めるのは困難になる。時価会計する会社ではなので、個人にとっては評価損と実現損は同じではない。とにかく、退場させられないようにリスク管理している。
破綻したスワップポイント狙いのFXは悲惨だと書いてきたが、結局、この何年間かはずっと後始末を続けている。この話はトルコリラ円絡みの記事に書いてきた通りだ。今年は他の口座のプラス分を食いつぶす形での処分まではしなかったが、状況によってはそういう手段も含めて考えたい。
FXの損はFXで挽回したいと思ってFXを続けてきた。FX全体でもそうだが、実はFX会社単位でもそうしたいと思っている。無意味なこととは分かっているが気持ちの問題だ。スワップポイント狙いの口座は、累計実現損益がプラスに回復した口座だ。そのため、口座全体の年間損益がマイナスにならない範囲で処分を進めたのだった。
年初から急激に円高が進んで難しい相場環境ではあるが、先の優先順位を念頭に今年もFXを続けるつもりだ。金銭的には無駄な努力という感じではあるが、頭の体操にはなるのでいいかとも思っている。