ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

多摩川を歩く(その89)(奥多摩むかし道②:境橋からの紅葉)  2023.11.3

    

(境橋からの紅葉)

 


上の写真の「槐木(さいかちぎ)」の立派なトイレの前のベンチで一休みしてから、小河内ダムを目指して「奥多摩むかし道」を歩き始めます。

家が4軒並んで建っています。

家の下部は、写真には写っていませんが、何れの家も、凄い急斜面の崖の上に、鉄骨の足を組んで建っています。

  

むかし道の脇に「石仏」がありました。

橋詰集落に入りました。   

橋詰め集落の分岐点ですが、道標の向きが分かりにくく、間違えて石段を上りそうになりました。

何処へ行っても、急斜面を耕して、ささやかな果樹園や畑が作られている奥多摩の山村風景です。

激しいアップダウンが続きます。    

やがて「不動の上滝」に着きました。 

不動の上滝のトイレも綺麗です。

このトイレにも「OPT」のポスターが!

(「OPT」の詳細については、文末の昨日の新聞記事を見て下さい。)

(また、もう一つのOPTトイレについては、「多摩川を歩く・奥多摩むかし道・小河内線の廃線跡」の「槐木(さいかちぎ)」のトイレを見てね。)  

この辺りにも熊が出没しているみたいです・・・

不動の上滝を過ぎた辺りの山深い風景です。 

    

  

 

この辺りは落石多発地帯で、岩がたくさん転がっています。

見回すと、右側は岩壁で、ネットが張ってあります。

山の中腹にも、小河内Fダムの方向へ向けて廃線跡が頭上にあります。

   

振り返ると、奥多摩むかし道のルートが、如何に高い位置にあるか分かります。

前を通ってきた駐車場(赤丸印)は、鉄骨の足組で宙に浮いています。

分岐点ですが、道標によると、むかし道は右の道です。 

眼下には、木々の隙間から「青梅街道」が見えます。

「白髭神社」の前の階段です。

神社の横には「大岩」といって、石灰岩のせりだした、大きな岩を見ることが出来ます。

   

狛犬の表情が怖い~・・・

白髭神社から少し歩くと、写真の「弁慶の腕抜き岩」がありました。

 

確かに、ちょうど腕が入るサイズの穴(黄色丸印)が開いており、向こうの景色が見えています。

更に、弁慶の腕抜き岩から少し歩くと、写真の「耳神様」がありました。

説明版によると、耳が痛くてどうしようもないときには、穴の開いた石をお供えしてお祈りした、とあります。

「耳神様」の脇からいったん「青梅街道」(上の写真中央の白いガードレール部分)へ出ます。

そして、青梅街道の「白髭トンネル」を抜けて「境橋」のバス停へ向かいます。

境橋のバス停は、橋の真ん中にある珍しいバス停です。

「境橋」の上からは、深い渓谷の紅葉の絶景が見渡せます。

  

境橋のバス停から路線バスで、今朝出発した「奥多摩駅」へ戻ります。

(奥多摩駅)

今晩は、奥多摩駅の近くの温泉宿「もえぎの湯」に泊まりたかったのですが、料金が高くて手が出ません・・・

仕方なく、安い宿が点在する御嶽駅まで戻って宿を探しました。

(御嶽駅)

素泊まりで4,500円という写真の「山小屋 A-yard」(青丸印)を見つけました。

前回、この近くの「お宿やお九」に宿泊した際に夕食を食べた「そば処・玉川屋」(赤丸印)の隣にありました。

(やお九と玉川屋については「多摩川を歩く:御岳・お宿やお九」を見てね。)               

部屋は、1泊4,500円の値段相応で、宿泊客のほとんどは、ラフティングをやっている若い人たちでした。

今晩の宿の「山小屋 A-yard」は、素泊まりなので、御嶽駅前の中華料理店の「東峯園」で夕食を食べ、朝食用に餃子セットを持ち帰りました。 

御嶽駅周辺で夜も営業しているのは、この中華料理店だけみたいでした。

 (親子丼:750円)

 

 

 

 

 

 

 

 

多摩川を歩く・境橋からの紅葉

 

ps.

ここまでの「多摩川を歩く」と「五街道踏破」については、「中山道を歩く 」の一覧表の見たい項目をクリックしてね。


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コメント一覧

mrsaraie
s1504さんへ

江戸時代のむかし道は、随分高い位置にあったんだな~!、と実感して驚きました。
仰せの通り、それだけ奥多摩の谷が深いということでしょうね。

耳神様というのは、耳鼻科が無かった江戸時代にあちこちにあったみたいで、蛇行した渓谷が上から見て耳の形に似ているから後世につけられた、という説は確認出来ませんでした・・・

東京からの日帰り圏で、これだけ神秘的なハイキングコースだと、多少の遭難の危険はあっても、大勢の人が行きたがる魅力は理解出来ました。

ええ、これだけ歩けば腹ペコで、中華料理店の親子丼と生ビールは最高でした!
s1504
〈ウォーク更家〉さんmこんにちは、
むかし道は随分高い位置にあるんですね。
それだけ谷が深いということでしょう。
近場でも遭難の危険があることは前回学びましたが、ハイカーが絶えないのはそれだけ魅力があるんでしょうね。
耳神様というのは蛇行した渓谷が上から見て耳の形に似ているから後世につけられた気がしますが違ってますか。
これだけ歩けばご飯もおいしかったでしょうね。
mrsaraie
iinnaさんへ

確かに、「槐木」の「さいかちぎ」は読めませんよね。

ええ、境橋からの紅葉はホントに感動しました!

そうですか、田舎には、イボコロリの神様の祠があったんですね。
江戸時代は、耳鼻科や皮膚科が無かったから、全国に同じ様な祠がたくさんあったのでしょうね。
iinna
「槐木」の(さいかちぎ)とは、読めませんでした。

冒頭の境橋からの紅葉は、好い構図です^^

耳が痛いときに穴の開いた石をお供えする耳神様も民間信仰を感じさせる「むかし道」です。
小学校近くの祠に備えた水を手のイボにつけるととれました。
母がお礼に前掛けを掛けてくれたイボコロリの神様を思い起こしました。


https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/ba97325dc8735932162de0558db90da1
mrsaraie
ushi_7さんへ

そうでしたか、今年1月、境橋~奥多摩のむかし道を歩かれたんでしたか。

境橋からの紅葉は、とても綺麗で、私が人生で見て感動した紅葉の中でベスト3に入ります!!
谷もかなり深くて、御嶽渓谷や鳩ノ巣渓谷とも一味違う渓相でした。

確かに、廃線跡は立ち入り禁止ですものね。
ushi_7
境橋からの紅葉🍁
とても綺麗ですね。
谷も深く、御嶽や鳩ノ巣とも
一味違う渓相です。

境橋~奥多摩のむかし道は
今年1月、御前山登山の帰りに歩きました。
廃線跡は感動♡
トンネルの中まで見ちゃいました。
内緒ですよ(笑)
mrsaraie
hidebachさんへ

ホントに、東京都とは信じられないくらい、ずいぶん山深く入ってきました。

でも、青梅線の駅は、意外と、奥多摩の低い山々に登る高齢者のグループがうろうろしていますよ。(-_-;)

ええ、私も、この辺りから帰宅するときは「東京に帰る」と言うのが実感です。
mrsaraie
suzuden06601800さんへ

ええ、この氷川渓谷の辺りは、とても東京とは思えない神秘的で素敵な場所です。

最近は、東北地方で次々に人が熊に襲われて、死者まででているので、ホントに怖いです!

この辺りは、熊以外にも、猪や鹿、そして野生の猿が多いそうです。

この「奥多摩むかし道」シリーズでは、このあと、私がサルの群れに襲われたときの話をアップする予定ですのでお楽しみに。
(-_-;)
hidebach
ずいぶん山深く入ってきましたね。
駅にお客様も1日に何人と数えられそうですね。

本当に東京?と疑いたくなります。
そう言えば、この辺りの方は立川より先に行く時、
「明日、東京へ行ってくる」と言います。
東京都の人なのに・・・
嘘のような本当の話です。
suzuden06601800
ご無沙汰です
ブログ拝見してます
素敵な場所ですね

「この辺りにも熊が出没しているみたいです・・・」

怖いですね
私の住む土地は熊はいません
猪はいます
そして野生の猿が多いです
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