はじめに
私は人をやっている。人をやっているのであれば 人のことをよく理解しておく必要があるのに 理解できていないのは そうゆう教育を受けていないからだ
消化器―②胃のしくみ
噴門、胃底部、胃体部、幽門からなり、3層の筋肉で食物を粥状に撹拌して十二指腸へ送り込む。その攪拌機の容量は1.5リットルある。
【位置】
上腹部にあり、上方は食道と、下方は十二指腸と接続している。
【構造】
◆ 胃は消化器の一つで、袋状の形をしている。成人の胃の容量は、約1.5ℓある。
・噴門(食道と接続する入り口)
・胃底部
・胃体部
・幽門(十二指腸と接続する出口)
噴門と幽門は括約筋でできていて、食物を受け入れ、撹拌した食物を十二指腸へ送り出している。胃の中で撹拌された食物が強い酸性の場合にほ、幽門括約筋が反射的に閉じて、十二指腸の内壁が酸で冒されないように防いでいる。
◆ 胃壁は粘膜に覆われている。粘膜上皮には、胃液を分泌する胃腺の孔(あな)が無数に開口していて、その数は1㎝当たり約100個もある。胃壁はその粘液によって覆われていて、胃液に含まれる胃酸によって消化されないようになっている。
◆ 胃底部、胃体部の胃腺からは、ペプシノーゲン、塩酸などの消化酵素や殺菌作用のある粘液(胃液)が分泌されている。また、幽門前庭部からは、胃液で酸性になった内容物を中和するアルカリ性の粘液が分泌されている。
【小腸での本格的な消化・吸収の下準備】
◆ 食物と胃液をよく混ぜ合わせて内容物を粥状に撹拌する。
◆ 十二指腸での消化の進行に合わせて、食物を一時的にためておく。内容物の通過時間は、食物の形状によって異なっている。滞留時間は液体で約数分、個体は約1~2時間、脂肪分は約3~4時間である。また、食物が体温によって腐敗、発酵しないように、胃液に含まれる塩酸の強酸性によって内容物を殺菌している。
◆ 胃では、タンパク質や脂肪をある程度消化している。タンパク質は数十から数百のアミノ酸の集まりであるが、タンパク質消化酵素によって小さな分子(ペプチドなど)にまで消化する。脂質も小腸での本格的な消化に備えて、ある程度の消化を行っている。さらに、アルコールの一部を胃粘膜から吸収して肝臓に送り込んでいる。
【胃に棲みつくピロリ菌】
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)という細菌が、胃潰瘍ばかりでなく、胃がんにも深くかかわっている。 ピロリ菌は、胃粘膜の表面の粘液の中に棲みついて、アンモニアを発生している。胃粘膜を胃酸から守っているのが粘液である。 ところが、この粘液が、ピロリ菌が発生させるアンモニアによって剝がされてしまい、そこに炎症細胞が集まることや、ピロリ菌の産生する毒素によって、粘膜が壊死してしまう。 そうした状況の胃粘膜に、ストレスや胃酸が作用して潰瘍を起こしたり、胃がんを発生させるのである。
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自分のからだを知り尽くす!/監修 東京女子医科大学 名誉教授 梶原哲郎氏の書籍から引用しています。
以上
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