はじめに
私は人をやっているが、生命維持においては、この肉体を自分で生かしているわけではなく、生きてくれているということ。 (今までこの「からだのしくみ」ブログで少しづつ書きたことを) ひとつひとつ考えていくほど不思議である。 そのことを明らかにしていこうとすると、色んな真実に辿りつくような気がする。己が何者かも
泌尿器――③膀胱・尿路のしくみ
腎臓で生成された尿は、尿管を通って膀胱にためられる。ある程度の尿がたまると尿道から排尿する
【位置】
膀胱は下腹部の恥骨のすぐ後ろにある袋状の臓器
【構造】
尿管は、腎臓の腎杯と膀胱を結ぶ管で、腎杯から尿管までを上部尿路という
■ 上部尿路
尿道は、膀胱から体外への出口(外尿道口)をつなぐ管で、膀胱から尿道を下部尿路という
◆ 腎臓でつくられた尿の通り道である尿管は、膀胱の後ろ側から膀胱に入っている
◆ 尿管の長さは成人で約28~30cm、直径は約4~7㎜である
【尿管から流れ込んだ尿をためる臓器】
膀胱は、内側から粘膜、平滑筋(へいかつきん)でできている
◇ 尿が入っていないときの膀胱壁の厚さは1cm前後
◆ 尿がたまってくると平滑筋が引き伸ばされて3㎜くらいまで薄くなる
◆ 膀胱の許容量は約500~600㎖である
膀胱の出口には、
1)自分の意志とは関係なく収縮する ―― 内尿道括約筋(ないにょうどうかつやくきん)
2)意思によって動かすことができる ―― 外尿道括約筋(がいにょうどうかつやくきん)
◆ 女性の場合には、内尿道括約筋と外尿道括約筋が尿道の途中まで続いている
◆ 尿道の長さや形状には、男性と女性では異なる。男性の尿道は、陰茎の中を通っているのでS字状に湾曲しており、長さは16~20cmである。一方女性の尿道は、まっすぐで長さは約4cmと男性の4~5分の1と非常に短い
◆ 男性では膀胱を出たすぐのところの尿道が前立腺に囲まれている
【約250~300㎖になると尿意をもよおす】
1)腎臓でつくられた尿は、タラタラと絶えず尿管に送り出される
2)尿管から膀胱へは約5秒に1回の割合で流れ込んでいる
3)膀胱の許容量は約500~600㎖である
250~300㎖前後たまると、膀胱壁にある感覚神経が刺激されて、その情報が脊髄の仙髄と腰髄の排尿中枢に伝えられる
4)骨盤神経が反射的に内尿道括約筋をゆるめて、膀胱壁を収縮する指令を出す=排尿反射
5)この排尿反射によって尿意をもよおす
【なぜ尿意をがまんできるのか?】
膀胱にある程度尿がたまると尿意をもよおすが、トイレに行けないときには、排尿を我慢することができる。その理由は、最終的な排尿コントロールは大脳が行っているためである
1)排尿反射によって内尿道括約筋がゆるむが、排尿するためには、大脳皮質がコントロールしている外尿道括約筋もゆるまなくてはならない
2)大脳皮質は、トイレに行けない状況を判断して、外尿道括約筋をゆるめないために排尿を我慢できる
3)ただし、膀胱に約400㎖以上の尿がたまると、我慢できなくなって排尿してしまう
美しい人体図鑑
自分のからだを知り尽くす!/ 監修 東京女子医科大学 名誉教授 梶原哲郎氏の書籍を引用しています。
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