アイロン熱で剥離?

ワックスアイロンで作業中に
滑走面が膨らんでしまった例です。

到着時の状態




画像ではちょっと判り難いと思いますがここ

範囲は13センチ程、こぶが出来たように
　ポコンと盛り上がっています。

幸いソール素材の表面が溶けて硬化する
最悪の状態までは至っていませんでした。
その部分の接着が弱まり剥がそうになって
いたものと思われますね。
そこにアイロン熱が加わりればソール素材は
伸びますから、その反動で素材が完全に
剥がれてしまったようです。

ソール素材が溶けて硬化現象がはっきり見られる場合は
その部分は切り取って張替え作業が最善策です。
（硬化すればワックスが浸透しませんので・・・）

今回は膨らんだ箇所がデザインの部分ですから
切り取って真っ白のソールに張替えもお気の毒ですし・・

ここは切り取らず、エッジ際から慎重に剥がして
接着剤の注入口を作ります。
伸びてしまったソールサイズを僅かにカットして
微調整し、収まり具合を確認後接着剤を隅々まで
流し込みプレスして乾燥。
その後、通常のチューンナップ作業で仕上げて完了

補修完了



もう一箇所、100円玉ほどのふくらみが出来てましたが
そちらはふくらみを切開して接着補修で完了。






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