子宮頸がんワクチンの接種後、体中の痛みを訴える人が相次いでいることを、最近になって日本のマスコミが取り上げている。これを受けて厚生労働省が積極的な接種の呼びかけを一時中止することを決め、ワクチン摂取を奨励してきた自治体や保護者にも波紋が広がっている。マスコミは例によって国や役所の対応を“丸投げ”と論評しており、厚生労働省を非難する国民もいる。
だが3年ほど前、マスコミが華々しく子宮頸がんワクチンを取り上げた際、副作用について全く触れなかった。もし副作用があるなら、この時点で発生していたはずだが、何故今頃になって取り上げるようになったのか、不可解に思うのは私だけではないはず。
子宮頸がんワクチンの接種を積極的に呼びかけた政治家に、宮城県の参議院議員・桜井充(民主党)がいる。元医師でもある桜井はワクチン無料接種を働きかけ、公費助成を訴えていたのを憶えている。地元紙・河北新報も桜井のこの政治活動を好意的に報じ、子宮頸がんワクチンの副作用は今月になってようやく報じた。私には娘がいないため、この話題に特に興味はなかった。
ただ、3年前でも私が奇妙に感じたのは、夢の新薬と言わんばかりのワクチンへの異様な程の持ち上げ報道だった。またも例によって、認可しない国の対応を遅いと叱りつける識者とやらもメディアに登場、むしろ報道姿勢からワクチンへの懐疑や不信が生じたのだ。
既にネットでは海外での子宮頸がんワクチンによる副作用や死亡事件を挙げたサイトが出回り、件のワクチンは日本女性を不妊にさせ、民族絶滅を図る目的の類の陰謀論まであった。これほど極端ではなくとも過去の薬害事件へのアレルギーもあり、新種ワクチンへの警戒感を持つ人がいるのは無理もない。
端からワクチンを否定的に書くサイトも怪しいし、元からデマが飛び交うのがネット世界。悲しいことに私も含め科学知識のない素人にはデマであっても見抜けず、それらしい専門用語を使われると簡単に騙されてしまう。
同時にネットでは「子宮頸がんワクチンの危険性はデマ」という主張もあり、こうなるとますます素人は混乱する。3年前、試に「子宮頸がんワクチン」で検索したら、「子宮頸がんワクチン接種後、死亡者 今日現在76名(アメリカ)」というブログ記事がヒットした。『八紘為宇』のブログ名から管理人は明らかに右派だが、プロフィールには4人の子供を持つ主婦とあり、自分の顔写真も公開していたので詐称の可能性は低いと思う。私がこの記事に関心を持ったのは内容ではなく、「子宮頸がんワクチンの危険性はデマ」と反論してきたap_09なる女ブロガーがいたからだ。現在『八紘為宇』ではコメントを受け付けておらず、それまでのコメントは全て削除されているが、3年前は違っていた。
子宮頸がんワクチン安全説を主張した女ブロガーは、拙ブログにも2009年半ばから翌年はじめ頃に書込みしていた。米国在住の女医と称していたが、正体はかなり胡散臭い。彼女に私は、「仮にも貴女は女医であり、立派な専門職についています。にも係らず、何故幾つもハンドルを使ったり、医療と無関係の一般人ブロガーにコメントするのですか?日米の時差を差し引いても、書込み時間から貴女はずいぶんネットしているようですね」と皮肉交じりの質問をしたことがあり、それに全く答えなかったのが“回答”だった。
「外国暮らしもほとんど10年、その間日本に帰ったのは一度きり、1週間弱でした」(2009-08-06(木)09:42)と自称女医は言っていたが、これも怪しい。ある人気ブログでの書込みでは日本在住となっている。どおりで日本の流行をよく知っていた訳だ。
「(投票で)比例代表は自民党。小選挙区は自民党候補者がなかったので、棄権になるけど、自民党と記入。前回2010は立ち上がれ日本でした。期待はずれでしたか?」(2012/12/19(水)14:48)※ちなみに前回衆議院選挙は2009年8月。
今は削除されているが、『八紘為宇』管理人へのap_09氏のコメントも一部紹介したい。
「正直、誠実は大事です。デマはいけません。保守派にはゴマカシでなく、堂々たる正当性を期待します。それが保守というものではないのですか?それが日本人の誇るべき徳性なのです」
子宮頸がんワクチンについて報じた6月17日付NHK WEBニュースから、私の興味を引いた個所を引用したい。
―子宮頸がんワクチンは3年前に基金を作って費用の一部を助成し、接種を続けてきた。その間、定期的に専門家に評価してもらっていたが、4月に定期接種になるまでは大きな懸念はなく、痛みの副反応が問題になったのは定期接種になるころからだ。
―子宮頸がんの予防を呼びかけるグループの代表の野田起一郎近畿大学前学長は、今回のワクチンは、欧米など海外で高い安全性と効果が認められたものだとしたうえで…
以前の薬害問題でも専門家たちは、欧米などで高い安全性と効果が認められたものとしたうえで医薬品を勧めていたものだった。サリドマイドや薬害エイズでも同じパターンであり、今回も猜疑心の強い陰謀論者の懸念が一部的中したかたちになった。ワクチンを否定する気は全くないが、医薬品の認可はある程度慎重であるのが望ましいと私は思っている。
◆関連記事:「ストロング・メディスン」
「医薬品、医療関係者、そしてマスコミ」
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で、副作用の報道です。義母曰く「子宮という大事なものに対してむやみに薬なんて使うもんじゃないと思うわ」とのこと、同感です。やたらと推奨されているので「何か利権が絡んでいるんだろうなぁ」と、つい邪推もしたくなりますが、こと人の命に関わることですから、もっと慎重になるべきです。副作用で苦しんでいるお子さんが気の毒でなりません。
もし後者のリスクが大きい場合には、慎重になっている間に犠牲者が増え続けることを理解せねばなりません。
なので、エビデンスつきで双方を比較していない情報は無価値と断言してよいと思います。
(薬害問題が利権によって引きこされた例があるだけに難しい部分はありますが。)
3年前のNHK仙台でも、宮城県内で既に公費で母親が娘にワクチン接種を受けさせたケースを取り上げていました。もしかすると仙台の小児科病院でも受付にポスターが貼られていたのかもしれません。私自身は関係はありませんが、女の子を持つお母様なら迷いますよね。
このワクチンを私の母も、「そんなに早く接種して大丈夫?」と言っていました。もちろん接種した子供全員に副作用が出たのではなさそうだし、製薬会社も商売なので利権を追及するのは当然です。
このようなケースだと必ずと言ってよいほど、欧米では大丈夫だった、あちらでは認可のスピードが速いという輩が出てくる。こういう連中が最も不愉快です。副作用のない薬はありませんから、新薬の認可はそう急がなくともよいというのが私の思いです。
どんな薬でも副作用はあるし、仰る通りワクチンを打った場合とその副作用、そうでなかった場合のリスクを比較することが大切ですね。婦人病としては乳がんの方が罹患率並び死亡率が高いですが、子宮頸がんはそれに次いでいます。
>>エビデンスつきで双方を比較していない情報は無価値と断言してよいと思います。
薬害問題がクローズアップされたため、つい神経質になってしまうのでしょうね。薬害問題さえ利権によって引きこされた例もあるのを忘れていました。ただ、素人だと情報を得にくい上、得てもよく分からないことが多い。その判断が難しいので憶測やデマが広まると思います。
なので、ワクチンうんぬんの前に、子宮がんについては、相手の男が○○○ス掃除を徹底することに始まると思っている。「近藤さんの御厄介になるので今回はいいや」とサボるのは論外。習い性になっていると、イザ生はめ中だしの際も○○カ○付きでやらかし、相手にがんならずとも、何らかの感染症をもたらしてしまいかねない。皮付きさんはきちんと剥いて掃除しなければならず、私にとってはもう40年近く前の話だが、この状態で剥くのは大変に痛い。が、相手のことを考えてきちんと掃除しなさい。
なお、何回か前のエントリーにAV女優の話があったが、こういう女性たちもいることをカキコしておきたい↓
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53797663.html
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53963014.html
このブログを書いているAV監督は日活ロマンポルノ時代からの経歴がある大ベテラン。最近の「ザ 面接」シリースを見てみると、審査員になっているエキストラのおねえさん(おばさん)たちも面接に来た「女優」も思いっきり「現場」を楽しんでいるのが伝わってくる。なにせこの監督はこういう姿勢なのだ↓
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53519840.html
「自分に娘がいるから、現場で女の子と接するときに「娘にこれができるのか?」という自問が、ふと頭をよぎることがある。ビデオに出る女の子たちを見せ物として晒(さら)すのではなく、「ビデオに出てよかった」「自分が見えた」と彼女たちに思ってもらいたい。それによって、僕は初めて救われるのではないかと」
また、この動画の最後の方に(大人は)注目(最初から全部見なければ辿り着けない仕組みになっているのが煩わしいのだが)↓
ttp://loveandsex.jp/hint/detail/id/13
「誰でもいい」と言っていたエキストラのおねえさんに「ダメだよそんなんじゃ」、「それは相手の体を使った○○二ー」、「○○こに物突っ込んでるだけ、痛いだけ(のことをしちゃダメ)」と、監督、男優複数の男が言っている。こういう雰囲気が満ちているからこそ、このシリーズは安心して見ていられる、という私は、既に老いの入口をくぐってしまったのかもしれない。
仰る通り子宮頸がんの死亡者数は、子沢山傾向の第三世界が際立って高いことがwikiの地図にも載っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E5%AE%AE%E9%A0%B8%E7%99%8C
乳がんはその反対ですが、最近両乳房を切除した米女優アンジェリーナ・ジョリーが話題となりましたね。子供もいるし性体験が少ないとは思えません。もっとも彼女は発病していませんでしたが。
>>相手の男が○○○ス掃除を徹底することに始まると思っている。
>>相手のことを考えてきちんと掃除しなさい。
残念ながら貴方のように殊勝な男性ばかりとは限らないのです。ロクに掃除もしないくせに、「俺、生でなきゃ」という物ぐさも少なくない。貴方のような男性が増えるのを切に願います。
貴方の挙げたAV女優のケースはスゴイですね。「性犯罪を私は減らしたい」という動機はともかく、実の父ばかりか兄にまで性虐待を受けていたとは言葉もありません。家庭内のことだと発覚しにくいし、相談もできにくい。
「ある宗教の信者」の日本人妻のお話も興味深いものでした。デカすぎても困るという例ですが、性にとにかく喧しい件の宗教、最も新しいセム族一神教なのか勘ぐりたくなります。少なくとも全世界でもっとも信徒数の多いそれではないはず。
このベテラン監督に娘がいて、自分の作品を見せたというのも面白いですね。娘は「すごーい!」とは言ったも、ショックは受けなかったとか。一般リーマン家庭とは違うのでしょうが、もしかすると娘も父と同じ職業に就いたりして。サドマゾ小説の古典として有名な『O嬢の物語』の作者は女です。
動画「レイプ願望と処女膜強靭症 犯されたい」のタイトルはインパクトがありますが、AV撮影の裏側の話としても興味深いものでした。カメラと皆がいる所でAV撮影撮影するのは緊張しないの?と思っていましたが、リラックスする雰囲気で行われていたそうで、それが作品にも影響しているのでしょう。