トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

間違いだらけの菜食主義 その四

2012-12-14 21:10:07 | 世相(日本)

その一その二その三の続き
 棄教者がかつての宗教に激しい憎悪を抱くのは珍しい現象ではない。秀和氏が教会に通ったことがあるのは先のコメントから明らかだし、決定的な書込みもあった。
私は以前反韓連中の神経攻撃に遭い無能な教会のお蔭でその時期が長引きました。その頃のアレルギーで反韓と教会が赦せないのだと思います。暴言はお許し下さい。(韓国は特に好きでもない....)2012-08-23 23:54
これが伝統だと複数の教会へ行って気付かされました。上から受けた力が内住してると勘違いしてるから、人に対し上から言ってしまう。(2012-08-26(日)00:56)

 氏がどの教会に通っていたのか、そこでどんな不快な体験をしたのかは不明だが、キリスト教会に限らず大抵の宗教組織では雑魚は見捨てる。教会にとっても無能な信者と見放されたのだろうが、彼のキリスト教徒や教会への罵倒は今では同類嫌悪にしか見えない。科学的根拠もなく何でもこじ付けで方々に菜食主義や断食を訴える姿勢と、神の愛を説くキリスト教徒。「異教徒」への凄まじい蔑視と非寛容、鼻持ちならぬ選民思想…教会通いでキリスト教徒の発想が身に付いたらしい。
 絶対思想に帰依した者は、それを捨てた後は別のドグマにしがみ付きやすいと聞いたことがある。クリスチャンからムスリムへ、その逆にムスリムからクリスチャンに改宗するケースも珍しくなく、一神教から多神教に改宗する者は至って少ないという。

 教会が著名人を広告塔にするのは有名だが、秀和氏もアインシュタインの言葉というものを引用していた。
菜食がもたらす情緒面での変化並びに浄化は、人類に対して非常に多くの利益をもたらすと考えます。したがって菜食は人類にとって非常に幸多き、平和なことなのです。

 本当にこれがアインシュタインの言葉だったとしても、この大物理学者は果たして自ら菜食主義を実践したのか?ユダヤの律法からみても、それは認められないはず。豚肉はタブーだが、牛や羊への肉食は認められているというよりも命じられていると言った方がよい。創世記カインとアベルのエピソードからも、農作物には目もくれなかったヤハウェは羊の供物を喜んだのだ。
 wikiで初めて知ったが、第一次世界大戦中は平和主義を掲げ、戦争を公然と批判したアインシュタインだが、第二次世界大戦では一転して戦争を正当化したという。またユダヤ人の彼はシオニズムを支援している。最初の妻とは離婚しているが、破局は彼のDVも一因であり、統合失調症に罹った息子にも非常に冷淡な態度を取り続けたそうだ。

 菜食主義者ではないだろうが、護憲派平和主義運動家として知られる日本の作家・井上ひさしも、はじめの妻への暴力が凄まじかったのは知る人ぞ知る。憲法活動家の詩人・中井多賀宏が、日頃から携帯していた折りたたみ式ナイフで大学生を刺し、殺人未遂事件を起こしたのは2009年7月だった。

 動物愛護精神から菜食主義者になった者もいるだろうが、「菜食しろとは言わないがクジラ・馬・トリ・シカがあれば十分」と放言した秀和氏は断じて動物愛護者ではない。さらにベジタリアンは必ずしも温和で平和を好む者ばかりとは限らない。ヒトラーが典型で菜食主義で動物好き、「動物愛護法」を制定しており、これを取り上げたブログ記事もある。動物実験や虐待を禁じた者が、間接的にせよ人体実験や大虐殺を行っていたのだ。この記事から一部引用したい。

表面上は動物愛護の精神を装っていますが、実際はユダヤ教徒の生活を苦しめるのが目的でした…「動物愛護法」ができた当時、まだユダヤ人達は収容所に送られていませんでした。しかし、この法律が出来た頃からドイツ全土でユダヤ人が襲撃されるようになったのです…
「動物愛護法」のことを、動物を人間の地位まで引き上げる法律などと言うそうですが、本当は人間を動物の地位に引き下げる法律だったわけです…
その五に続く

よろしかったら、クリックお願いします
   にほんブログ村 歴史ブログへ


最新の画像もっと見る