ローマ法王としては38年ぶりの来日となったフランシスコ。ヨハネ・パウロ2世初来日時、メディアは「ローマ法王」と表記していたが、今回はこぞって「教皇」に統一されていたのは奇妙だった。カトリック側では元から“教皇”という呼称を求めていたそうだが、信者ではない異教徒には教えを授ける最高位の人を指す『教皇』は不適切そのものだ。そのため拙記事では全文法王と表記することにする。
38年目の来日ということで、カトリックのみならずノンクリ日本人にもメディアに影響されてか、歓迎する者も少なくなかった。しかし私は被爆地を訪問、東日本大震災被災者とも会う等の報道で、嫌な予感がした。反核平和団体や反原発運動に擬態した反日活動集団や、それ等を全面支援、他国の代弁機関となっているメディアが法王のお言葉とやらを徹底利用する可能性が高いと思ったためだ。
38年目の来日ということで、カトリックのみならずノンクリ日本人にもメディアに影響されてか、歓迎する者も少なくなかった。しかし私は被爆地を訪問、東日本大震災被災者とも会う等の報道で、嫌な予感がした。反核平和団体や反原発運動に擬態した反日活動集団や、それ等を全面支援、他国の代弁機関となっているメディアが法王のお言葉とやらを徹底利用する可能性が高いと思ったためだ。
案の定、私が予想通りになったのは、「痛いニュース」の「日本は難民を受け入れなさい」(2019年11月26日付)だけで明らかだ。ソースとなった元記事サイトはテレ朝ニュースだから、やはりねぇ……と思った。
「痛いニュース」には載っていなかったが、フランシスコは他にも死刑廃止や原発利用停止を訴えている。ちなみに昨日の河北新報は第一面で東日本大震災被災者との集いを取り上げ、2015年に日本の司教団と会談した際、原発を旧約聖書のバベルの塔に準え、原発使用リスクに警鐘を鳴らしていたことが第三面に記されていた。一応バチカンは原発の是非については言及しない立場を取っており、河北新報は死刑廃止や難民受け入れには言及していない。
「痛いニュース」にはフランシスコやキリスト教への非難と悪口雑言コメントが多く寄せられ、その怒りは私も共感できる。ただ、いかにもローマ法王らしい意見であり、日本の他国忖度メディアや信者の意に沿うかたちになっていた。来日したのは元から死刑廃止や原発利用停止、反核、難民受け入れを要求する目的だったとしか思えない。
法王の言葉を有難く拝聴したノンクリ日本人もいたかもしれないが、耶蘇のドンのもったいぶった説教や教理など聞くに値しない。そもそも核保有国はフランスを除き元首は非カトリックなのだから。
それより驚いたのは、フランシスコが親日とする見方がネット上では少なくなかったこと。異教徒に成り済ましてキリスト教を称賛、擁護するクリスチャンがネットを徘徊しているし、カトリックへの親近感を植え付けるための書き込みか?と疑いたくなる。
しかし、キリシタン迫害をした日本に悪感情がないはずはないのは想像しただけで判るはず。キリスト教を受け入れぬ異教徒には底知れぬ敵意を抱いても当然のこと。
主に右派が拡散しているフランシスコの発言、「韓国民すべてに深い哀悼を表す。韓国民がこの事故(セウォル号沈没事故)をきっかけに倫理的・霊的に生まれ変わることを望む」だけで実に尊大極まる。韓国には好感の欠片もないし、この沈没事件にも哀悼の念は微塵も感じない。
だが韓国のキリスト教は人口の三割を占めており、さらにカトリックの信者数574万人(2016年)にもなることがwikiに載っている。現在では全人口の約11%がカトリックであるとされ、カトリック・プロテスタント合わせも人口の1%そこそこしか信徒のいない日本とは対照的なのだ。現韓国大統領・文もカトリックである。
にも関らず、「倫理的・霊的に生まれ変わることを望む」とは酷い。韓国への愛はないのか?信徒に教えを授ける最高位聖職者は上から目線の説教癖が身についているのだ。
こうなると、フランシスコには何の敬意も持たない一異教徒としては様々ツッコミたくなる。死刑廃止を訴えたことで怒った日本のネット民は多いが、これぞ聖書からの逸脱で“異端”そのものではないか。彼は旧約聖書を引用した意見を述べていたが、旧約には次の御言葉があるのだ。
「人を殺した者、すなわち故殺人はすべて証人の証言にしたがって殺されなければならない」(民数記35:30)
今やカトリックの本拠地になっている中南米での凋落、相次ぐ性的スキャンダルやCCPとの叙任権闘争における敗北と問題山積の中で、カトリックが極端に少数派のタイと日本への訪問は、今やカトリック希望の星となっているCHINA訪問への地ならしなのかなと思っています。
私も全く同感です。反核、死刑廃止、難民受け入れ、原発廃止…すべてCHINAや南北朝鮮に都合がよい意見ばかり。海外の著名人に代弁させるのは十八番ですから。
少なくとも米国内7,000万人のカトリックには負の影響があるはずなのですが、それを上回る成果が計算できているのでしょうか。それとも、中南米でカトリックを食っている福音派憎しでその本拠地の米国へ当てつけをしているのでしょうか。
法王の出身地のアルゼンチンも軍事基地の提供の話が出るほどCHINAへ大きく傾倒しているのは、なんとも興味深いです。
アルゼンチンでもCHINAへ軍事基地の提供の話が出ていたとは知りませんでした。アフリカでの動向が注目されていますが、南米でも勢力を拡大していたとは……