今日は母の日。日本では4月からこの日に向けて、商戦が繰り広げられるのが恒例となっている。ネット検索をすると、今年の母の日厳選ギフト&プレゼント特集などのサイトが数多くヒットする。他国の母の日はどうなのかは不明だが、wikiによれば日本の母の日はアメリカに倣ったものだから、本国でもさぞ商戦が活発に行われているのだろう。
母の日とは元来は日頃の母の苦労を労り、母への感謝を表す日なのだ。このような感謝日自体は素晴らしいし、母の日より規模は劣るものの、父の日もある。両親への感謝を表す日が年に1度くらいはあっても良い。
wikiに目を通したら、アメリカで母の日が始まったのは20世紀初めで、意外に遅かった。オーストラリアも開始は20世紀前半だが、アメリカより若干遅い。そして世界の母の日の日付を見ると、夏や秋、冬に行われる国もあった。やはり最も多いのは5月で、日米と同じく第2日曜日が母の日なのは、欧州や南米はもちろん中国や東南アジア諸国も含まれている。
アラブ諸国は春分の日が母の日となっているが、トルコは第2日曜日。イランはムハンマドの娘ファーティマが生まれた日(※イラン暦ティール月4日とされている)が母の日になっている。イラン暦は春分を新年とする太陽暦だが、ティール月は平常年のグレゴリオ暦で6/22~7/22に相当する。但し、西暦とはズレがあるため、母の日は固定していない。中東諸国でも母の日が異なっているのは興味深い。
日本では母の日はすっかり商業化、各業界はあの手この手で宣伝し、購買を煽り立てる。そのため毎年母に何を贈ったらよいのか、悩む方も多いはず。定番はカーネーションだが、かつては赤一色しかなかったのに、最近では様々な色の品種が出ている。
花以外にはアクセサリーや衣装、バック、ハンカチなどファッション品も人気がある。無難な食品にする方もいるだろうし、昨年に続き私も今年は食べ物にした。
今年2月17日付の痛いニュース、「【フランス】 同性婚家族の差別をなくすため「お父さん・お母さん」の呼称を廃止「親1・親2」と呼ぶ法案可決」には仰天させられた。下手すると遠くない将来他の国でも、母の日や父の日の呼称も廃止もしくは変更される流れになるのだろうか?このような法案自体が狂っているとしか思えない。
或いは両親のいない子供に配慮して、母の日や父の日を自粛するように呼びかける向きも出てくるのだろうか?私の杞憂であればよいが、同調圧力の強い日本では下らない配慮が多すぎる。いかに商業主義が強くとも、母の日はこの先も続いて欲しいものだ。
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27日に開設14周年を迎えられましたね。おめでとうございます!気にはなっていたのですが、最近忙しく、夜ほっと一息つくと寝ちゃうことが多くて、気が付くと夜中というパターンが続いています。何とか5月中に間に合いました。私は相変わらずの開店休業状態ですが、時々は書いたりするものですから、細々~と続けております。mugiさん、これからも興味深い記事を書いていって下さい。
さて、母の日ですが、うちの息子が幼稚園の頃、「母の日」を「家族の日」として、園でプレゼントを作って来ました。「お母さんがいない子が可哀相だから」と説明があり、幼稚園としても配慮した結果の「家族の日」だったのだと思います。変更当初は多少「何故ですか?」という声もあったようですが、定着したようです。
私が子どもの頃の母の日のプレゼントは赤いカーネーションが主流で、お母さんのいない子は白いカーネーションをお供えすると言われていました。東日本大震災後、被災地の瓦礫の中、白いカーネーションをお供えしていた若い女性の写真を見た記憶があります。白の色が悲しかったです。
今はカーネーションに限らず、いろいろな花がプレゼント用に並んでいて、それはそれで華やかで良いのかなとも思います。年に一度、感謝の気持ちを伝えることは、たとえ商業主義に乗らされているのだとしても、良い機会ですよね。喜んでくれますし。
フランスの「お父さん・お母さん」の呼称廃止法案には驚きました。「親1・親2」だなんて…。同性婚家族は、それぞれで呼び方を考えれば良いのであって、法律で決めるようなことなのでしょうか?日本も追従していくのでしょうかね。
義父も実家の父も他界し、父の日は偲ぶだけになりましたが、母二人にはまだまだ元気で長生きして欲しいので、来年も母の日のプレゼントを贈れることを願っています。
コメントを有難うございます。ブログを開設した時、まさか14年も続くとは思いませんでした。私は時事問題に疎いので、貴女のブログは興味深く拝読しております。それにしても、最近の「朝生」は酷いですね。あの司会者がいる限り、見る気も起きません。
ハハサウルスさんの近隣の幼稚園でも、「母の日」が「家族の日」に変更になりましたか。こちらでも事情は同じですが、「お母さんがいない子が可哀相だから」という理由は納得いきません。友人から聞きましたが、小学校(公立)でのクリスマス会も既になくなっているそうです。ある1人の親からのクレームがきっかけでしたが、せっかくのイベントが無くなって子どもたちはガッカリしていたとか。
実はアメリカでもメリー・クリスマスをハッピー・ホリデーというようになってきたようです。公的機関はもちろん、企業やお店がメリー・クリスマスと「書かない/言わない」傾向とか。ユダヤ人やムスリムに配慮したにせよ、連中は異教徒に平気で自分たちの宗教用語を使う。イスラエル(ガチガチの国家主義国)を見習ったら?と言いたくなりますよ。
東日本大震災後に被災地の瓦礫の中で、白いカーネーションをお供えしていた若い女性の写真は本当に哀しかった。痛ましい光景ですが、それが震災なんですよね。
十年近く前、私も母の日にカーネーションではなくカラーを贈ったことがありました。最近はあまりカラーをお店で見かけなくなりましたが、花も流行があるのでしょう。商業主義便乗にせよ、色々な花がプレゼント用に並んでいるのは私も良いと思います。
フランスでの呼称廃止法案は呆れました。この件で検索したら、実際の「呼称」ではなく、書類上での「父母」という記載をなくそう、という話のようです。学校の書類から「父、母」という言葉を削除、「親1、親2」と置き換えることを目標としているそうですが、日本は絶対に追従してほしくありません。
https://www.netlorechase.net/entry/2019/02/19/073000
ハハサウルスさんのお父様も他界されましたか。母の日にプレゼントを贈れるだけで良しとしなればなりませんね。
私の勤務する某スーパーだと母の日は1年で4番目に
売上が高いと云われております。
大晦日 クリスマス お盆に匹敵するレベルということです(勿論個店ごとに差がある)
まあ必死になります。