伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

“思い込み”

2009年10月18日 | Weblog
今朝はホントにいい天気。昨日は何か勘違いしたみたいで、すっかり晴天と見えたんですが…。
ブログを書く前にバイクでちょっと寺周辺を走ったんですけど、その時もくもり空とは感じなかったんですよ。
“思いこみ”というのは恐ろしいもんです。
ま~人間ほとんど“思い込み”で動いているようなもんです。勝手な自分なりの予想を基準としています。
個人の善悪の判断も“思い込み”でしょう。
ですからその思い込みとは外れた場合、とてもガックリきたり、怒りで充満しちゃうんですよね。
思い通りにいかなくてその現象を素直に受け入れられず、心の中で対立している働きを“怒り”といいます。
ですから、嫉妬・物惜しみ・後悔・憎しみ・悩み・いらだち・いやな気持、も佛教では“怒り”なのです。
怒りはまず自分自身を破壊してしまいます。肉体も怒りによって破壊されます。“ストレス”といいかえればこの場合わかりやすでしょう。
あらゆる病気のもとになります。人間関係も破壊します。すべてを破壊しちゃうのが怒りなんです。
その“怒り”からはなれましょ、というのが佛教なんです。
自分なりの勝手な“思い込み”を佛教では“無知”といいます。これが怒りのもとなんです。
これ以上書くと長くなりますので、続きは明日に持ち越します。
せっかくのお休みですから皆さん“怒り”からは離れましょうね!

喜捨

2009年10月17日 | Weblog
朝早い状態ですとまだ暗くて一面曇り空かとおもったら雲ひとつない快晴でした。今日お出かけする方はラッキーですね。
昨日は午後床屋さんにいきました。坊主頭を維持するのはこう見えても大変なんです。一ミリにいつもしてもらうのですが、短ければ短いほど伸びると目立つんですよね。2週間もするともうダメです。ですから月に二度床屋さんに行っています。
費用もかかります。経費では落ちません。でも人前に出る機会が多いので仕方ありませんよね。
夏はいいですが、寒くなると刈ったばかりの頭には厳しいです。メリットもあります。
学生の頃は髪型で相当苦労しましたが、今はその分ものすごく楽です。いいですよ、髪型を考えなくていいというのは。
髪があると余計なことを考えてしまいますが、無ければそれでおしまいですもんね。執着にとらわれないようにするのが仏教徒の目標ですから、坊さんには一番ふさわしいんでしょうね。一つひとつ手放していかなくてはいけません。
二十歳過ぎで初めて坊主頭にしましたから相当覚悟が要りましたが、何事も手放すという作業は決心が必要でしょうが、その分心は軽くなります。
一つひとつ執着を捨てていくこと、“喜捨(財物に対する執着や物欲から離脱させる意味)”と佛教ではいいます。
散髪のたびに、“喜捨”の精神を思い浮かべるようにすればいいんでしょうね。

思い出

2009年10月16日 | Weblog
晴れている分ぐっと寒くなりました。境内を歩いているうちに寒さにで眠気も吹っ飛んじゃいました。
紅葉も進んでくるでしょう。もう北の方では紅葉もいい時期でしょうね。以前も書いたと思いますが、私の実家(盛岡)近くは紅葉があたり前のように山々を真っ赤や黄色や様々な色で染めていきます。高校生の時は自転車で学校に通っていましたが真っ赤に染まった木々の覆いかぶさる道を走りぬけて行ったのがとても強く記憶に残っています。
北国の紅葉は色が濃い感じがします。やはり寒さが強いとか関係するんでしょうか。紅葉が終わり枯葉が道や地面を覆うというのもまたいいもんです。
小学校の時は学校の授業で、きれいな色の枯葉を集めにみんなで岩手公園まで歩いて行ったのがとても印象深いですね。
すぐに寒くなる北国のほんのひと時の紅葉の時期というのは子供心にも強く残っています。
身近に自然があったのでこんないい思い出になっているんでしょう。
たしかにとても寒い土地でしたが、大人になると寒くて辛い記憶より、目にしたきれいな景色や遊びのほうしか思い浮かびません。
故郷はいいもんです。自分たちの子どもはどんな思い出を大人になってから懐かしむんでしょう。環境は変わり続けます。社会も変わり続けます。子どもたちが心温まる思い出を持てるような人間になってもらえるように育てていくことって大人の大切な役目なんでしょうね。

いつの間にか

2009年10月15日 | Weblog
境内が朝焼けに照らし出されています。寒い時期になるとこんな感じの朝になって行くんですが、もうそんな時期に入っているんですね。
来週は団参といって大型バス一台をチャーターして千葉の大本山のお参りをしてきます。今はその準備におわれています。一番気をつけなくてはいけないのは参加者の怪我や事故です。これが無くて終わることができれば一番いいんですよね。
年配の方がほとんどなのでいろいろ気配りが必要になります。
でも年配の方はお元気ですよね。大したもんです。私の親よりも歳が上のかたがほとんどですけど、こうやって参加してくれるんですから。
自分がその年代になった時はどうなっているかはわかりませんが、やはり元気でこんな企画に参加できればいいですもんね。こればっかりはわかりませんが…。
“いつの間にか歳をとった”ということをよく耳にしますが、“いつの間にか”と感じるくらいがちょうどいいんでしょうね。
いつの間にか秋が深まっていくように、心も深まっていきたいです。

秋を楽しむ

2009年10月14日 | Weblog
静かな朝です。秋を感じますね。どこかに行きたくなります。
只今境内に庭師さん4名が入り、秋の剪定をしています。
寺としては広い方ではありませんが、それでも植木の数は多いほうですので、
一週間ほどかかります。松もすっきりしていい感じです。久々に床屋さんにいったような感じです。
手がかかる松の木が境内には数本ありますので、余計時間がかかってしまうんですよね。
職人さんの一人が境内のイチョウから落ちたギンナンの果肉をきれいに処理して真っ白な種の状態にしてたくさん持って来てくれました。うれしいですね~。
これから客殿の薪ストーブを点けるようになったらたのしませてもらいましょ。
パッーンとはじかれた穀からあの香りと食感の実をいただけるとはありがたいことです。季節感抜群の食べ物です。
日増しに秋の色が濃くなってきています。今年の境内はいい色に紅葉するかわかりませんが、紅葉だけが秋ではありません。
枯葉や空、月、それにギンナンもあります。せわしい寺の生活ですが、境内の秋を楽しませてもらいましょ。

“愚痴”

2009年10月13日 | Weblog
昨晩の天気予報では曇りでしたが、雨が降っています。登校時間には止んでくれるといいのですが…。
すっかり朝晩は寒くなってきました。我が家は私以外はものすごい寒がりなんで、
これからの季節はどうすれば燃料費を節約できるか、毎年本気で考えています。
まず問題なのは、寺は広いということです。生活している部分以外が一般家庭では考えられないほど広いんです。
これがネックになっているんです。仕方ありません。体質改善しかないでしょう。
いずれ家族みんな足の裏の皮が分厚く進化(?)するよう期待しましょ。
私は北国生まれのせいか寒さはには強いほうなんですが、一か所弱いところがあるんです。
坊主頭なんで寒さが直接頭皮に触れてしまうこれからの時期は、なるべく室内でもニット帽をかぶらなくてはいけません。
夜寝る時もバスタオルのようなもので頭を覆って寝ています。弱点は誰にでもあります。
それを認めたうえで、どう対処すればいいかを考えなくてはいけませんね。
愚痴を言う前に今の状況の中でどうすればよいのかを考えることは何においても大切なことです。道理をわきまえない愚かな行為を“愚痴”と佛教では定義しています。“わがまま”なことですね。愚痴から離れることは仏教徒として一生をかけて行わなくてはいけないことです。多分離れることは難しいでしょうが、離れる努力は欠かしてはけません。

愚痴を言わずに身体を鍛えて(頭皮も)寒さに臨むのが一番いいんでしょうね。

増やさないように

2009年10月12日 | Weblog
ところどころ雲がかかっていますが、今日もいいお天気になるようですね。
連休は最高の天気でしたね。行楽や運動会にはこれ以上のものはないですね。

学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。
かれの肉は増えるが、かれの智慧は増えない。
           『法句経』

ホッと一息ついて、精神的にダラッしがちなところにいる私にとってはとても痛いお言葉。
ぼーっとしていたいと思う反面、「学ぶことが少ない時を過ごすのはいけない」、とお釈迦様のこのお言葉をこころに刻んでいます。
この時期、肉を増やさないように心掛けましょ。

口は・・・。

2009年10月11日 | Weblog
快晴の朝です。もう夜と朝方はずいぶん寒くなりましたね。夕方暗くなるのも早くなりました。夜明けも遅くなりました。すっかり秋めいてきました。
今日は地元自治会対抗運動会です。今年も妻は「たが回し」に選ばれました。
昨日夕方にも境内で練習していましたが、本番でころばないように気をつけてもらいたいですね。
私は休みは法事が入っているので、一度も自治会の運動会には参加したことがありません。きっと大勢の人が参加するんでしょうね。昨日の新聞に日立市ではインフルが流行しているそうで、このようなイベントなどがいくつか取りやめや延期がでているそうです。
すぐ近くでそんな状態になっているとは驚きです。大会主催者には頭の痛いことですよね。開催か取りやめの判断が迫られるのはとても気を遣うことですもんね。関係者への連絡・説明も大変です。
すべての人の納得を得られることはありません。反対意見も必ず出てくるもんです。辛いとこですよね。
これからはそういうことが度々でてくることでしょう。外野としていい加減な意見も言いたくなるかもしれませんが、当事者の立場になって考えてみて、簡単に感情に任せた意見は控えるべきでしょう。
「口は災いのもと」。これはホントにふだんの生活でもしっかり心に留めておくべきことです。特にこれからは気をつけた方がいいでしょう。結局自分に帰って来ますから…。

青空

2009年10月10日 | Weblog
ところどころ雲がありますがいい感じの空です。今日もいい天気になりそうですね。
10月10日は体育の日と頭に刷りこまれているので、やはりこの日が晴れるというのはうれしいもんです。
東京オリンピック開催の日ですよね(確か)。私が生まれた翌年ですから当時の記憶はありませんが、繰り返し見た映像ではホントに開会式は真っ青な空です。やっぱりこの日は真っ青がイメージなんですよね。

オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞しましたね。おめでとうございます。
ここまではいい感じできてますが、あとは実現に向けて頑張ってもらいたいところです。それにしても指導者が変わるとこんなにもかわるもんなんですね(まだイメージの段階ですが)。前の大統領の時代は何だったのでしょう。日本も似た感じがありますがやはりあとは実行力ですね。疑惑も併せ持ってますが、細川内閣のようにはなってもらいたくないです。がんばってください。
世界に希望の青空をもたらせてもらいたいですね。
今日から週末の法事ラッシュが年末まで続きます。体調に気をつけて私も頑張ります。皆さんも気を付けてくださいね!

娑婆世界

2009年10月09日 | Weblog
さわやかな朝です。昨日の激しくうちつける雨が汚れていた参道をきれいに洗い流してくれました。
しかしひどい風でしたね。イチョウの葉も風でかなり落ちてしまいました。ギンナンもほとんど落ちたでしょう。
県南では竜巻が発生してひどい状況になったんですね。寝ている最中ですからほんとに怖い思いをしたことでしょう。
一寸先は闇、なんていいますが生活そのものがその状態にいつもあるんです。
突然来るのが試練困難。心構えもちょっと入れておかなければならないものなんですよね。
いつどうなるかわからないからこそ、助けの手を差し出すこともいつも心がけておくべきでしょう。
他者の悲しみ・苦しみを理解して、救いの手を差し伸べるのが佛教の“慈悲”の精神。
人間として当たり前というか本来無くてはならない大切な精神です。一人では生きて行けないわけですから。
それにしても悲しみが多すぎますよね、地震・洪水・竜巻・紛争・民族立・・・。
それが娑婆世界なんでしょうか。