「留守番の娘がいない」と通報、担任の中学教師が教え子を監禁
「留守番をしているはずの娘が家にいない」。この母親の通報で、女子中学生の連れ去りが発覚しました。そのおよそ3時間後、逮捕されたのは担任の教師でした。 生徒に囲まれ笑顔で写真に写る男。担任として教えていた女子生徒を連れ去り、監禁したとして逮捕された中学校教師・内田慎也容疑者(27)です。 事件が発覚したのは25日午後1時すぎ。女子生徒の母親からの通報でした。 「留守番しているはずの娘が家にいない。家の中が荒らされ、物が散乱している」(女子生徒の母親) 警察が、防犯カメラの捜査などから不審な車を特定し行方を追ったところ、およそ3時間後、高崎市内の山の中で車を発見。 「薄暗い林道の中で、車に乗った内田容疑者と女子生徒が見つかったということです」(記者) 内田容疑者と女子生徒は後部座席にいましたが、車は施錠されていたため、捜査員が窓を割って鍵を開け救出しました。その際、内田容疑者は、持っていた包丁で自分の腹に刺そうとしたということです。 捜査幹部は、こう振り返ります。 「緊急配備を敷いた。捜査一課、機動捜査隊、高崎署や隣接の各署、ヘリ、交通機動隊の白バイ・・・、90人態勢で捜した」(捜査幹部) 取り調べに対して、容疑を認めているという内田容疑者。 学校の教頭は・・・ 「数学の先生だが、非常に教科指導には定評があった。難しい問題でも、優しく丁寧に解いてくれると」(内田容疑者の勤める学校の教頭) Q.被害者とのトラブルは? 「特にそういうことは聞いていない。特別に親しいとかそういう話も聞いたことはない」(内田容疑者の勤める学校の教頭) 警察によりますと、内田容疑者は“わいせつ目的で連れ去った”という趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。女子生徒の顔には「あざ」があり、首には切り傷もあるということで、警察は、抵抗する女子生徒を脅すなどして連れ去り、車の中で暴行を加えたとみて、監禁傷害の疑いなどで27日、送検する方針です。(26日17:22)