じぃ～～～～・・・・・・・・・ッ
リリコが 見る先に
ラルゴの頭が 垂れている
あ～ぁ だらしないわね
どうして こういう寝方に なるのかしらね
そんなこと 言ったって
リリちゃんだって 寝てると 頭が垂れてるよ
あたし そんな寝方 しないわよッ！
してるよ～
と ここで ラルゴが・・・
ハッ・・・！
意味もなく 頭を上げたが
またすぐに 寝てしまった
りりちゃ～ん い～い？
寝てるときは 誰だって 自分の寝方が わからないのよ
立派に 垂れて 寝ています
ZZZZZ
テーブルで開いた包装紙を片付けようとしたら
ちゃっかり 手で押さえてる
あのね ラルちゃん・・・
ほえ～・・・
「あれ おかあさん どうしたの？」
トボケないで
そこ どいて欲しいんだけど・・・
「え？ なんの コト」
わざと やってるくせに
「おかあさん それは 勘違いというものでしょ
ボクには 何のことだか さっぱ～り・・・」
そんなコト 言っていいのかな
ラルちゃん
写真をひくと しっかり押さえてる この手は
なあに
「あら いじわるッ！ おかあさん」
いじわるは ラルちゃんですヨ
はい かわりに これ あげるから ね
「ん？ んん～？
これ なんですか？」
ぺたぺた くっつくシールの感触 猫は嫌いだよね～
しばらく それで 遊んでて
台風24号が 九州から 進路を北東に変えて
こちらに近づいているためか 明け方から風が強かった
お陰で あんまり 眠れなかったニャ。。。
早い時間から ウニャウニャと ラルゴがうるさかった
ガタガタ 音がするし ちょっと怖かったわ。。。
ごめんよ～ ガタガタは 簾が当たる音だったから
今日一日 片付けたよ～
台風は 今日中に 熱帯低気圧に変わるそうだけど
ここで 風雨が強まるのは 昼近くからと言うから それに備えて
飛んだりしないように 外回りの準備をしておかなくっちゃ・・・
準備・・・？
え～っと・・ まずは
腹ごしらえを しなくっちゃ
さっき 食べたばかりなのに
しかも それ リリコのごはん・・・
この非常時に そんなコト 気にしてらんねえって？
大丈夫だよ
こんな時は
何もしないで ゆっくり 寝て待つだけよ
テーブルに 2匹が乗ってると
ろくな事が 起きない
ゴロン・・・
ピキッ・・・！
「なんだよぅ ちょっと 触れただけじゃん」
「このお手手が、さ・・・。」
おネコちゃんのご飯で 重い物は
宅急便の人が 家の中まで 運んでくれます
リリ」ちゃん えらいね～♪
ご挨拶するのね
そこへ ラルゴもやって来て
宅急便の人は 大きさにビックリ
当の本ニャンは そんなことより
ご飯の方に 気持ちが 行ってしまってます
いつも あなた達のご飯を 運んでくれるのよ
なにやら 思案中です
そして
お礼を言えるまでに 成長しました（？）
リリコが 歩くと言って 聞かないので
とうとう 地面に 下ろすことになりました
「あたちだって 歩けるんだから」
はい はい
だけど 本当に 歩くの？
あ～ はいはい わっかりましたよ！
い～い リリちゃん まっすぐ歩くのよ
好き勝手に 歩いちゃ ダメなのよ
お外は 危険がいっぱいなんだから ね！
どうしても 歩くそうです
あ！ これッ
どこへ いく～ッ！
やっぱり まっすぐ歩かないじゃない
と いう事で
帰りは これで 帰りました
ゆらゆら ひかりに揺れて
葉っぱも 優しく 見守ってるような日でした
リリちゃんも 秋の空の下 お散歩です
ほ～・・・・・
ふ～ん
高い所から 眺めて ご機嫌です
まちがった 乗り方
よい子は 真似をしては いけません
白い彼岸花
すっかり 秋ですね
秋は 見るもの すべてが 優しさに包まれているよう
コスモスも 風に揺れて 気持ちよさそうです
ラルゴも まったり しています
ラルちゃん はいッ
いいお顔して
いい お顔 
決まりました
秋の陽射しは 透き通るようにきれい
光りが 白く 見える
リリコのからだに 秋の光が やさしく ふりそそぐ
なんだか しあわせ
きらきらとして
ラルゴにも 光りが 降り注ぐ
午後の ゆっくりとした 時間
