天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

8/21御園座『好色一代男』千秋楽

2011年08月22日 | 舞台(歌舞伎以外)
昨日(8/21)名古屋御園座『好色一代男』千秋楽を見てきました。

出演:片岡愛之助 原田龍二 守田菜生 上村吉弥 竹下景子 遼河はるひ 愛原実花 紫吹 淳 桂 雀々 田根楽子 

先週の土曜(8/13)に続いて2回目。
原田龍二さんがご出演と知ってから、絶対2回観る!と決めていました。
今回も前回と続いて6列目。今度はほぼ中央。
昨年の『前田慶次』も2回観ましたが、1等と3等にしました。
でも今回は絶対いい席でで2回観ないと!!って。

前回から1週間ほどしか経ってなかったのに、雰囲気が変わっていました。
さらにお笑い度が増してました。
そして、やっぱり出演者の皆さんの息がさらにあってましたね。

今回は原田さんがいつどこからっていうのがわかってましたので、全体を楽しむつもりで観ていたのですが、やっぱり原田さんの場面になるとドキドキしてしまいました。


順番めちゃくちゃですが、前回と違ったところを覚えているだけ羅列します。

伝七の「人生楽ありゃ苦もあるさ」で笑いと同時に拍手が。

伝七の「あばよ。」のあと、前回は瀬平がおちょくってたのに、今回は世之介が「『あばよ。』かっこええなあ。」って。

やくざの奥さん、腹が立つといってやくざの手ぬぐいを踏みつけるまえに、ビリビリに引き裂いていた。

瀬平に世之介がこれで遊んで来いなとお金を渡すときに「世界の山ちゃん食べて来いな。」に変わっていた。前回は味噌煮込みうどんだった。

夢介が世之介に勘当をいう場面。世之介「そうやなあ、月に2、3遍上村吉弥の舞台を御園座で見たいなあ。」夢介「そやなあ、あいつはええ役者なやあ。」

本水の場面。客席に水をかける量が尋常じゃなかったです。立ち回りというより、ひたすら客席に水をかける場面になってました。見得も変わっていたし、ちょっとかっこつけてから世之介がトンボきってぼちゃんと入ってました。

そして、花道「世之さん。」「おしの。」と決めるところで、世之さん、ぜいはあしてました。

道行の世之介の顔が前のほうが白かったような…。

墓場泥棒の髪の袋を奪おうとした世之介。
「いくわよ~。」って投げまくって、世之介がジャンプしてキャッチ。

お待ちかねの伝七の殺陣が終わったあと、「なんであんたそんなに強いの。」という瀬平に「やつらが弱いんだよ。」と伝七。前よりかわいかった(←いやいや変わってないって)

「瀬平、行くぜ。」と花道を引っ込んでいった伝七。そしてその後瀬平がお客様に愛想を振っていると、
「瀬平、何してんだよっ、待ってんじゃないか。」と伝七、花道から再登場。
きや出番増えてるじゃないですか。

おすてと世之介が一緒に踊る場面。前よりぐるんぐるんぐるんと廻りまくってました。

カーテンコールは3回。

2回目は上手チーム(?)原田さん、吉弥さん、守田菜生さんたちが腕を組んだり、手をつないだりされてました。

3回目は、吉弥さんが原田さんの腕を嬉しそうに組んでらして、原田さんが少し照れくさそうで、またこれがかわいかったです。

そして、中央の愛之助さんが、
「すばらしい一座で千秋楽を迎えられましたこと嬉しく思っております。
できればあちこちで。そして御園座へ呼んでくださいませ。ありがとうございました。」
みたいな挨拶をされました。

大好きな愛之助さんと原田龍二さんの時代劇の舞台共演。夢のようなひと時でした。
同じメンバーで再演希望です
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原田龍二さんかっこよすぎ!8/13御園座『好色一代男』夜の部 その2(終)

2011年08月15日 | 舞台(歌舞伎以外)
一昨日(8/13)名古屋御園座『好色一代男』夜の部を見てきました。

出演:片岡愛之助 原田龍二 守田菜生 上村吉弥 竹下景子 遼河はるひ 愛原実花 紫吹 淳 桂 雀々  田根楽子 

以下、ものすごく印象に残った場面です(原田さんばっかりですが)。

1000%ネタばれです

第一幕
京都島原
幕が開くと女郎6人くらいの踊り。といっても鼓や三味線は弾く振りで、テーマ音楽(?)にのっての日本舞踊風ダンス。

座敷には世之介(片岡愛之助)と夕霧太夫(愛原実花)が。
「今日こそは色よい返事を聞かせてえな。」
「あちきには決まったお人がありんす。」(みたいな台詞)
「世之介、それはなるまいぞ。」と花道から尾張の伝七(原田龍二)登場。
「尾張にはええ女子(おなご)がぎょうさんおるやないか。」(笑い)
「人生楽ありゃ苦もあるさ。」(笑い)
と夕霧太夫の手を引いて花道を引っ込む伝七。

うわん生原田さん。
きちんとお芝居している生の舞台を観るのは初めて。
目張りも入ってるし、わかっているけどやっぱり背が高い。
顔が小さ~い。いや、愛之助さんが大きいのか?おっと失礼
何より愛之助さんと台詞をやり取りしてること自体すごい、すごい、ともう感激しまくり。

江戸吉原。(思い出の場面)
尾張の伝七と知り合う世之介。
「名古屋のどえりゃーー放蕩息子で有名な」と世之介。
「世のため人のために遊ぼうじゃないか。金持ちの家に道楽息子がいる。そのために世の中に金が廻る。」
という持論の伝七。世之介と意気投合。
「そしたら、世のさん、あばよ。」と伝七。うわんかっこよすぎ。
「『あばよ。』かっこええなあ。」と瀬平(笑い)

出家をした草庵から抜け出して、やくざの囲い女と一緒に逃げる世之介。女を取り戻そうとするやくざたちとひと悶着。
「ちょっとの間ださがっておくんなせーやい。」とドスのきいた歌舞伎口調の世之介。
「おまえいつから股旅になってん。」とやくざ(笑い)
目の前の石に囲われたプールのまわりで立ち回り。
「口ほどにもねえ、よええやつだあ。」とまた歌舞伎の見得を切る世之介。
「よっ、松嶋屋!」と声をかけたくなるところでした。
トンボを切って飛び込む世之介。客席に向かって水をばしゃばしゃ。
この時一瞬、劇場が涼しくなりました。

「世之さん。」「おしの!」チョンと入って

そしてびしょ濡れの世之介はおしのを連れて花道をひっこんでいくのでした。
そして第一幕終了。

二幕

幕外。どこかの夜道。
伝七と瀬平。世之介のことについて話している。
「世之介はおもしろい男だ。」伝七。
「なかなかの好色でございまして。まああちらこちらで子盛んで。世之介か愛之助かわからんので。」(笑い)

何か殺気を感じた伝七。
「瀬平。俺が合図をしたらむこうへ掛けていけ。」
「よし。」というと、わらわらと両方からならず者とか、浪人とか7,8人伝七に遅いかかる。
町人だから刀を持っていない伝七。初めはどすっと腕で応戦していたが、相手の刀を取り上げて殺陣が。
うわんかっこいい
刀を背中で受けたりして、もう最高にカッコイイ
町人髷だからなんか助さんみたい。でも峰打ちじゃないからカッコイイ
全然危なっかしいところもなくバシバシやっつけていきます。
ただ、幕外だったから動きが制限されてて気の毒だったけど、それでもすごかったです。
最後の一人をやっつけたあと、誰も拍手しない
わたしが思いっきりしたら(わたしってすごいわ)、それにつられて場内拍手~

瀬平「なんであんたそんなに強いの。」(笑い)
伝七「相手が弱いんだよっ。」(かっこいい~

そして花道の七三で「おい、瀬平。(裾を少しまくって)行くぜっ!」
もう何、これ、かっこよすぎカッコイイというのは原田さんのためにある言葉なのでは!
私は身を乗り出して、「ひゃ~。」と声を出して(というより、自然に声が出た)、大拍手~
近辺の座席の方は「何この人こんなに興奮してはるの?」みたいな表情だったそうな。

瀬平「何ぃ、むっちゃかっこええ。」(笑い)
「よぉ~し、俺も負けてられへんわ。」ということで、バタバタつきで花道を引っ込んでいきました。

やくざの囲われ女と添い遂げられなかった世之介。川に身を投げたところ旅芸人のおすて(守田菜生)に拾われる。
どこかの町。おすてが先の割れた竹の束みたいなのを両手に持って踊っている。
日本舞踊風のダンス。
束を投げたり、くるくる廻ったり。さすが守田菜生さん。むっちゃ上手。いくら廻っても腰の位置が同じ。
初めは見物料を集めていた世之介だが、一緒に踊ることに。
むちゃくちゃ早い振りだったんですが、ビシっときまって、見得も切って。大拍手~
もっと見ていたいと思いました。

カーテンコールでは、愛之助さんは壇上奥にチラシに載っていた写真のようにキセルを持って座っていて、そこから前に出て来て、音楽にのって客席からは手拍子。
上手下手から出演者が登場して礼。
私は原田さんしか見ていませんでした。
もう一度カーテンが開いて、礼。
原田さん深々とと頭をさげてらっしゃいました。

というわけで、もう一回観に行きます。待っててね、原田さん(って待ってないって)。
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8/13御園座『好色一代男』夜の部 その1

2011年08月15日 | 舞台(歌舞伎以外)
一昨日(8/13)名古屋御園座『好色一代男』夜の部を見てきました。

出演:片岡愛之助 原田龍二 守田菜生 上村吉弥 竹下景子 遼河はるひ 愛原実花 紫吹 淳 桂 雀々 田根楽子 

そもそも時代劇好きの私に、片岡愛之助さん主演、さらに大好きな原田龍二さんが共演ということで、その配役が発表になってからこの日を指折り数えてドキドキしながら待っておりました。

原作(現代語訳)まんが、そして映画と予習もバッチリで臨みました。

4時前には開場となったのですが、楽しみにしていたパンフレットが売り切れ。
「千秋楽に間に合えば販売するかもしれませんが、増刷の予定がたっていません。」とのこと。
始まって1週間ですよ。ちょっとテンション下がってしまいました

しかし、座席に座るとやっぱりテンションは上がります
なにせ1等席の最前列(6列目)の花道よりの席ですもの。
こんなに近くで原田さんが見れるなんて、もうそう思っただけでドキドキでした。
1列目と2列目の中央の方にはビニールが配られていました。
本水があると聞いていたのでなるほどなと。


ネタばれちゅうい

■あらすじ■
上方のお大尽、世之介は島原の夕霧太夫にご熱心。しかし尾張の伝七もご執心の様子。
夕霧には車の両輪といわれ、どちらともつかずに恋の火花を散らす毎日。

あるとき、気力がわかず医者の診立てによると腎虚だと。
時おり現れる謎の女に好色一代の幕切れを迷うておると言われる。
遊び仲間と一緒に島原へくりだして、これまでの思い出話を聞かせてやろうということに。

幼少時代からこれまでの色恋を語りつくした世之介。
恋の好敵手伝七も欠所となり旅にでることに。
急に夕霧のことがどうでも良くなった世之介。
ずっと心の中に住んでいる幻の女をさがしに仲間達と海の外の女護ヶ島へ向かう。


とにかく愛之助さんは大阪歴史博物館の浪花屋寅之助そのままのって感じ。
ときには歌舞伎の二枚目、三枚目。ちょっと白めのお顔で、でも手足はスッピン。こんなの初めてかも。
原田さんは舞台で超二枚目という役柄なので(と勝手に決め付けてますが)、目張りがばっちり。何もかもうわんかっこよすぎでした
上村吉弥さんの立役は初めて拝見。色男さんでほれぼれ。途中とちりまくりで面白かったです。
坂東巳之助さんのお姉さん、守田菜生さんはずっと恐妻家みたいに叫びまくってらっしゃいましたが、むちゃくちゃチャーミング。先日テレビで拝見したより100倍綺麗な方でした。
そして、紅萬子さんが絶妙な間で笑いを誘ってらしたのは流石でした。
幻の女の竹下景子さん、衣装がかわいくて、それが似合ってて、ドラマやCMで拝見するより100倍綺麗な方でした。

前半70分、30分幕間で後半75分、廻り舞台や幕外が効果的に使われていてスピーディーな時間配分でした。
出演者のみなさんがが歌舞伎、宝塚、時代劇ということで台詞や所作がバランバラン。
それも演出のひとつだったのかもしれません。
よいタイミングで登場する竹下景子さんや上村吉弥さんがピシっと舞台を引き締めてはった感じです。
皆さん見所あり、どなたでも満足される舞台だったと思います。
原作を程よく脚色して、女護ヶ島へ向かう理由までも自然ですし、なにより原田龍二さんがかっこよすぎて。立ち回りもあり、本水もあり。ほんと楽しくて面白い舞台でした
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11/13 舞台『じゃじゃ馬馴らし』市川亀治郎

2010年11月14日 | 舞台(歌舞伎以外)
昨日(11/13)舞台『じゃじゃ馬馴らし』夜の部(シアタードラマシティ)を観てきました。

出演:市川亀治郎、筧利夫、山本裕典、月川悠貴 他



ある酔っ払いの男がいたずら好きの領主に自分は領主だと思い込ませようと画策。
そこへ役者の一行が現れ、喜劇を演じさせる。

イタリアの資産家にはじゃじゃ馬な娘キャタリーナ(亀治郎)と
おとなしくて美しい娘ビアンカ(月川悠貴)がいる。

ビアンカには求婚者がいっぱい、しかし資産家の父親は
「じゃじゃ馬キャタリーナを何とかして嫁に行かせてから」だと許さない。
そこへ通りかかったペトルーチオ(筧利夫)。持参金欲しさに猛烈にアタック。
見事結婚した2人。

そしてビアンカを嫁にと3人の男達の求婚合戦。

キャタリーナのじゃじゃ馬は?ビアンカの結婚相手は?


ちょうど、こんぴらで亀治郎さんが気になって仕方ないときに舞台のチケットの発売があり、
「亀治郎さんがシェイクスピアもので娘役をする」というだけで買ってしまいました。

普段、歌舞伎か時代劇、たま~に日本のお芝居を観るくらいの私。
登場人物がカタカナで、しかも全て男性が演じるシェークスピア?

悲劇なんだか喜劇なんだか…。
まったく予備知識なしで観に行って話がわかるのかしらって
ちょっと不安だったんですが。



不安、心配無用でございました


面白いのなんのって、ず~~~~~~~~~っと笑いっぱなし。
客席にクーラーがかかってて、少し肌寒かったのですが、
大笑いしていたら暑くなってしまうほど。
特に私はゲラなので、周りの方に迷惑を掛けてしまったのでは


じゃじゃ馬のキャタリーナ、亀治郎さん。ほんと美しかったです。
前半はほんとに手のつけられないじゃじゃ馬っぷり。
女声で、キャンキャンわめき倒していました。
時たま歌舞伎の動作や見得が出たり、地声の男の声が出たり、
最高の間で客席に笑いと拍手を起こしていました。

後半はだんだん、ペトルーチオに飼いならされていって、
従順な婦人に変化していく様も素晴らしかったです。

ウエディングドレス姿、めちゃくちゃ美しかったです。
ダイヤのティアラにネックレスがキラキラ光って。

手先が美しいのは知ってましたが、二の腕まで美しい。
細くて、しかもちょっと筋肉があってしまってる。
でもムキっとした感じじゃなくて。
首から肩のラインも最高に美しかったです。

普段は歌舞伎のお化粧の女形しか知らなかった訳ですが、
今回は洋モノの目張りが入って、口紅もピンク。
下手したら、お○マに見えちゃうかもって危ういところですが
何度も言うように、ほんとに美しかった。
目線と所作ですね。
ペトルーチオの口撃(攻撃)にあきれたり
驚いたり、うっとりしたり、最後の主張の表情が女そのもの。

以前亀治郎さんがTV番組でおっしゃってた
「女性があぐらをかいても女性ですが、女形があぐらをかいたら男なんです。」の意味が今回わかったような気がしました。

今まで亀治郎さんの女形はキレイと思ったことがなかったのですが
ゴメンナサイ)
今回、本当美しいと思いました。


ペトルーチオの筧利夫さん、すごかったです。
ものすごい量の台詞をマシンガンのように畳み掛けていくんです。
しかもオーバーアクションで。
それがよどみなく、一言一句客席内に響き渡り、ヒアリング力の乏しい私でも聞き取れました。
本当に、素晴らしい。
「キャタリーナが傲慢ならこっちは強引だ」という台詞がツボにハマってしまいました。
今回はいつもハイテンションな男性役でしたが、
次はちょっとシリアスな男性の役も観てみたいと思ってしまいました。


美しい娘ビアンカ役の月川悠貴さん、見た目女性そのもの。
声も宝塚の男役さんみたいで。
もうすっかり彼なりの型ができあがっているように思いました。
ほんとに美人で、華奢な体型が女性みたい。

ルーセンショーの山本裕典さんとキスしまくりのいちゃいちゃシーンが
すごくかわいらしかったです。

後半ではツンとした夫の言うことをきかない妻に変身して
その表情もよ良かったです。


舞台はオープニングだけ、お家のセットがありましたが
あとは何かの名画で三方囲まれただけのセットでした。

役者さんの演技力と、花道のように客席を行き来したり、
ステージに腰掛けたり、客席に下りて隠れてみたりと
舞台からかなりはみ出た演出で、すっかりその場面に見えてしまうから不思議です。

特に領主にされた酔っ払いさんはずっと客席中央で座って観てるんですからね。
思いもよらない演出でびっくりしました。


前半18:35~19:55
休憩15分
後半20:10~21:15

あっという間の2時間半でした。

カーテンコールでは、亀治郎さんはまた美しいウエディングドレス姿で
中央から登場。
おじぎをされるときは、スカートに体がすっぽりうずもれていました。

そして4回あって、3回目からはスタンディングオベーション。
わたしも自然に立ち上がってました。
本当素晴らしい舞台でした。

今回も目からウロコな体験をいろいろさせていただきました。
これからますます舞台が楽しめそうな気がします。
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9/23松竹座『花の武将(ひと)前田慶次』昼の部・千秋楽

2010年09月23日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(9/23)松竹座『前田慶次』の昼の部を見てきました。

出演:片岡愛之助、佐藤江梨子、新藤栄作、角田信朗、
   石井正則、山崎銀之丞、賀来千香子 他



9月12日に一度観てからというもの、もう頭の中がラブリンの慶次でいっぱい
夢にまで出てきたのでく("0")>これはもう一度観ろとのお告げかと…(^_^;)

前回の席は花横のかぶりつきだったので、視界には人ひとりしか入らなく、
となると、ずーーーーーーっとラブリンしか見てなかった上に
ストーリーを追うので精一杯でした。
ですから、感想と言うと、「ラブリンかっこよかった」ということだけに。
(それはそれで楽しかったんですよ。右のこめかみから細い三つ編みがキュートで
汗まみれのラブリンが観れましたから♪)

今回は敢えて、舞台全体を見渡せる3階席にしてみました。

ストーリーは頭に入っているし、誰がどこから登場というのもわかっていましたので
舞台の隅々まで気を配って観ることができたかもしれません。

特に今回のコピーにあった「光と音と映像が織りなす迫力の新感覚時代劇」というのがよくわかりました。

背景に組み込まれたスクリーンに場面ごとに合わせた映像や、上からの照明も
影が桜の木漏れ日のようだったり、お屋敷の格子窓のようだったり。
その分、セットがほとんどかったんですが、登場人物の立ち居地でそれを表していたり。
いろいろ工夫されていたことがわかりました。

あとは、ラブリンは1幕目では9回(多分)衣装替え、2幕目では4回。
「好きな言葉は…愛(ピースをしながら)」のところ、山崎さんも角田さんとも、
さらに息があってました。

漫画『花の慶次』で有名な「だが、それがいい。」もありました(^▽^)

1幕目で秀康と傾奇物合戦(?)のシーンで秀康が前回では「~~だっちゃ」だったのが
「だっちゅーの」に変わってました。
さらに、角田さんやラブリンも「だっちゅーの」って。大笑いでした。

1幕目のみどころ、まつとのラブシーン「人の心は縛れませぬ」と
2幕目の伽耶が慶次に告白して「うれしいぞ」というシーンはじーん(iдi) ときてしまいました。

2幕目のダンサーさんの中に、女形さんが2人踊ってたような気がしました。
お二人だけ、扇子遣いが違ったような…。

サトエリちゃんはさらに感情がこもった台詞になってましたし、
阿国ダンサーズ(?)の息も合ってたように思います。

何と言っても、ラブリンがものすごく進化してました。
台詞回しが戦国の武将って感じでさらに力強くアップ、
そして大立ち回りから花道での見得が最高でした。
歌舞伎じゃない、時代劇の見得が大好きなんです(≧ ≦)

最後の場での「いざ、出陣じゃーーー!」のときに、花びらがひらひら、
舞台左右から紙ふぶきがびやーーーーっと舞って、なんとも幻想的なエンディングでした。

前回では、目の前が紙ふぶきだらけで何がなんだかわからなかったんです(^_^;)

時おり「松嶋屋!」「賀来!」なんて掛け声があって、気分が盛り上がりました♪

カーテンコールは2回ありました。2回目は皆さん客席に向かって手を振ってくださいました。

前回は番附を買ったので、今回は舞台写真を買いました。
いちばん色っぽかったお衣装で、白地にバラの絵のお着物に、紫と黒の帯のです。

私の大好きな時代劇の舞台で、歌舞伎以外でむちゃくちゃ男らしくてかっこいい
愛之助さんを観ることができて、本当幸せでした。

またこのような舞台があれば嬉しく思います。
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9/12松竹座『花の武将(ひと)前田慶次』夜の部

2010年09月12日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(9/12)松竹座『前田慶次』の夜の部を見てきました。

出演:片岡愛之助、佐藤江梨子、新藤栄作、角田信朗、
   石井正則、山崎銀之丞、賀来千香子 他

前田利家の甥、前田慶次が前田家を出奔して、前田家や徳川家の忍びに狙われながら、
出雲の阿国や直江兼続と知り合って、一生傾奇者で生きていくぞ~ってお話でした。
(意味不明です。)

4時開演、幕間1回35分あるだけ、7時20分終演という、とってもスピーディーな舞台でした。

でも2幕22場。
背景はスクリーンに映し出された画像、場面転換はセリや回り舞台で一瞬です。

ラブリン登場は舞台中央のセリからでした。

場面ごとに慶次(愛之助)の衣装が替わって、楽しかったです。
特に最後から2場目の白地にバラの絵が描いてあって、裏地が紫、帯も紫と黒の縞、
衿は赤というお衣装がかっこよかったです。

槍や刀の立ち回りはもちろん、愛之助さんの舞もあり、サトエリちゃんのセクシーダンス、
大きなソロバンですべったり、ちょっと、クスっと笑えるギャグもあり。
なんかやりたいこと何でもやってみましたという感じ。

愛馬・松風の登場場面も多くて、迫力満点でした。
お馬さん役の方、大変でしょうね。

今回席が花横だったので、秀吉の謁見の場で、花道で慶次が横を向いてお辞儀しているとき
目が合ったらどうしよう(合わないかなあ)ってドキドキしました。

サトエリちゃんは脚が細くて長いし、賀来千香子さんは綺麗だし、
角田さんの筋肉はすごかったし、石井さんはいい味出してました。

今回初めてお名前を聞いた(と思う)山崎銀之丞さん、声もお顔もかっこ良かったです。

とにかく、ひたすらラブリンが、ラブリンがかっこいい舞台でした。
(前列だったので、ラブリンしか見てないというか)
馬上の見得も迫力満点。ラブリンの目ヂカラ最強!

あっという間にカーテンコールでした。

松竹座限定「オリジナルフォトセット(3枚組)」が1300円で販売されていました。
あまりの昭和チックなポージングのラブリン大笑いしてしまいました。

さぁて、次のラブリンは永楽館です(^m^)
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11/14松竹座「反逆児」夜の部

2009年11月14日 | 舞台(歌舞伎以外)
松竹座の「反逆児」夜の部を観てきました。

歌舞伎以外でお気に入りの獅童くん、大好きな平幹二朗さん、波乃久里子さん出演、
しかも中村錦之助さんの代表作のひとつ「反逆児」なんて、もう楽しみでたのしみで
仕方ありませんでした(^^♪

時は天正、信長(沢竜二)がまだ天下を取る前の時代。
家康(平幹二朗)の嫡男三郎信康(中村獅童)は信長にも一目置かれるほどの男。
しかし彼の母築山殿(波乃久里子)は今川義元の娘、妻徳姫(南野陽子)は信長の娘。

築山殿は徳姫に対し冷たいが、徳姫は信康を信じ耐えていた。
今川家再興を目論む築山殿は唐人医者(ヒロシ)を使って武田家へ内通。
それ知った徳姫は、父信長に訴状を送る。
天下統一を拒むのは後々信康だと考えていた信長は
家康に処分を迫る。そして家康が下した決断は…。

劇場はご年配の方が多かったように思います。
お着物姿の方がとちり席に多く見受けられました。←ウラヤマシイ
もちろん、学生さんや若い方もいらっしゃいました。←ベツノイミデウラヤマシイ

獅童くん、いいですねえ、かっこいいです。
時代劇の彼は昔から大好きです。
「俺は誰なんだ」と母と妻との関係を悩む信康。
その時、花売り娘(酒井美紀)に「体が欲しい」といってしまう台詞が
全然やらしくなくて、不思議な感じがしました。
南野陽子とのラブシーンや、最後の切腹のシーンもすごく良くて
人思いでまっすぐな武将、似合ってました。

南野陽子さんや酒井美紀さんの美しさは言うまでもありません。
それぞれ、芯の強い信康を慕う女性を上手く演じられていたと思います。

波乃久里子さんもただひたすらに信康を思いやる母、
今川家再興を祈る野心家を力強く演じられていました。さすがです!

先日の「出陣式」イベントで人懐っこい笑顔だった沢竜二さん、
やっぱり信長に変身されてました。ものすごい存在感と凄みでした。

意外だったのが(←スミマセン^^;)ヒロシさん。
波乃さんとの掛け合いも良かったし、なんともあの不気味さが最高でした。
また別の舞台で観てみたいです。

平さんっ、平幹二朗さん♪
よく通る品のあるお声が大好きです。
舞台に立つとパァっと明るくなるというか、
どこにいらしても平さん中心になってしまう存在感はすごいです。
今回の家康はタヌキおやじではなく、愛する息子をお家のために
切腹させなければならない苦悩の父の役。ほんと手に汗にぎる演技でした。
信康の重臣3人に処分を命じるシーンは、こちらも心苦しくなるほどでした。

有名な切腹シーンでは、やっぱり自然と涙があふれてしまいました。
徳姫への遺言「咎めはせぬ。深く、いとおしく思うていた。」とか、
介錯に失敗する家臣に「あわてるな、未熟者めが。」という台詞。
だめですよ、これは。今思い出しただけで泣きそうです(T_T)

カーテンコールでは、獅童くんは舞台の中央からだだだだだーっと駆け寄って登場しました。
あと、客席に手を振りまくっていました。
切腹シーンで泣いていた私も、あっという間ににっこり(*^_^*)です。

2幕14場、休憩35分1回のみということで、スピーディな舞台展開で、
あまり舞台を観られない方も観やすかったんじゃないでしょうか。

時おりロック調の曲がかかる演出は斬新な気がしました。
剣術稽古のときはものすごく迫力が増していて気持ちよかったです。

出陣式のときに感じた「素晴らしい舞台」になっていて嬉しかったです。
25日までありますので、皆様よろしければご覧くださいませ<(_ _)>
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舞台『反逆児』出陣式

2009年11月05日 | 舞台(歌舞伎以外)
今晩7時から大阪・松竹座前で行われた『反逆児』出陣式を見てきました。

この土曜日(10/31)に松竹座へ発券に行くと
「舞台『反逆児』の初日前日の11/5 出演者による出陣式を行います」
なんて看板が立っていたので知りました。

6時半到着。すでに100人くらいの人たちが集まっていました。
まさに老若男女入り乱れてました。

松竹座の玄関前に、陣中のような腰掛とタイマツ、入り口は白い幕で覆われていました。
中央にはスタンドマイクがスタンバイ。

40分ぐらいには松竹座のお姉さんたちが最前列をガード。
50分にはマイクテスト、カメラマンの人がスタンバイ。
私たちギャラリーもフラッシュをバシバシ光らせながらカメラテストを繰り返して待っていました。

とうとう7時。

司会の方の挨拶が終わって、出演者登場か!と思いきや
松竹座の館長さん(?)の挨拶。
『反逆児』のストーリーや出演者の紹介をされていました。
「信康に愛をやられるのが酒井美紀さんで」という紹介に笑いが起きました。

さて、次はとうとう!と思ったら…

道頓堀商店街会長さん(?)の挨拶。
申し訳ありませんが、さすがに「獅童くんまだあ~。」の雰囲気がただよっていました。ゴメンナサイです。

そして7時5分ごろ

実際の出演者の方2人による陣中の儀式のあと、出演者の方たちの挨拶が始まりました。

金子昇さん
初めて見ましたが、かなり男前さんでした。
「演っててもおもしろい舞台」とのコメントでした。

ヒロシさん
「ヒロシです…」のあのヒロシさんです。
最近TVで見かけないなあと思っていたら、こんなところに!(失礼シマシタ)
シュっとした感じのハンサムさんでしたよ。

沢竜二さん
悪役(?)の信長の役なのに、ものすごく人懐っこい笑顔でコメントされていました。
舞台での豹変振り(?)が楽しみです。

酒井美紀さん
妊婦さんなのに大丈夫かなあ、なんて思ってしまいました。
「花売りの役なのでこんな衣装なんですが」と恐縮されていましたが
ものすごくかわいい方でした。

南野陽子さん
映画「スケバン刑事」の舞台挨拶以来です。彼女を生で見るのは!
やっぱりアイドルさん。キレイです。
「うわぁ~」っという感嘆の声が漏れていました。
「たこ焼きを食べてがんばります」とかおっしゃられていたような…
酒井美紀さんだったかも…アイマイデス

波野久里子さん
今年は関西で新派公演がなかったので、寂しいと思っていたところにご出演、嬉しい限りです。
凛とした美しさはさすがです。
「反逆児、見に来る人っ!」という問いかけに手を挙げてしまいました(^_^;)

平幹二朗さん
家康役ですので、立派なお殿様のお衣装です。
かっこいいです~。似合いすぎ~。
終始、和みの笑みで「最年長の平幹二朗です」と笑いを誘っていました。
見とれてしまって、何おっしゃたか記憶が飛んでしまいました(^_^;)

中村獅童さん
登場するや否や、黄色い歓声と拍手であふれました。
それに応える獅童くん。ちょっとつり目ぎみのお顔に武者姿がまたカッコいいんですよ。
それに(歌舞伎のときには感じられない)すごいオーラです。
さすがの私もクラクラ~っといきかけました。
「お~、大阪」とか、マイクに顔をぶつけたりとか、いつものあの感じの挨拶でした。
「毎日観に来るか~!」とかも言ってました。

出演者の挨拶が終わった後、出陣式ということで、本物の火を獅童くんがタイマツに点火させた後、
全員横並びになって「えい、えい、おぉ~っ!」という勝ちどきで、式は終わりました。

これまでで20分ほど。
実際のお衣装姿をこんな間近で見られて、夢のようなひと時でした。

舞台『反逆児』は明日11月6日から25日まで。
絶対素晴らしい舞台なはずなので、是非皆さん足を運んでいただきたいです。
http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/0911/index.html
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6/21『江戸の青空~Keep On Shackin~』2回目

2009年06月21日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(6/21)舞台『江戸の青空~Keep On Shackin~』
(シアタードラマシティ)を観てきました。

そうです、昨日の今日。
また観てきました。
チケットを取るのを失敗してしまい、重複してしまったのです…

が、昨日も面白かった舞台です。
今日もやっぱり面白かったです

昨日はあらすじを追うのと、花緑さんばかりを集中して観てしまっていました。
今日はあらすじはわかっているし、花緑さんの出番もわかっているので
他の出演者の方にも十分目を配ることができたような気がします。
昨日の席は上手側の席でしたが、今日は下手側。
見る角度によって役者さんの見え方が違うので、それも楽しかったです。

やっぱりこの舞台って、アドリブ満載だったんですね。

昨日は「小道具のモリさん」だったのが「マリモさん」になってたり、
松尾貴史さんの「阪神タイガースは弱いんだろうねえ。」の台詞とか、
卜斎を探す山坂が出合った虚無僧の編み笠取ってしまったり。

最高に面白かったのが、花緑さんがヨダレが出たらしく、
松尾貴史さんや松永玲子さんにいじられてました。

あとは、戸次重幸さんの肉体美(だって腹筋4つに割れてるんですよ)に
見とれてしまいました。
吉田鋼太郎さんの千代田卜斎はじっけっぷりと、
井伊家老のときの重厚さに感心したり。

書き出すとキリがないのですが、舞台は一期一会、生き物なんだなあって
改めて感じました。
何を今さらですが、いい体験ができたと思います。

今日は大阪公演の楽日ということで、カーテンコールの後、
出演者全員の自己紹介がありました

「リア王を演じた吉田鋼太郎です。」と場内爆笑、
すかさず隣の西岡徳馬さんがけりを入れてました。
そして、西岡さんも「ハムレットを演じた西岡徳馬です。」と
最後にドカンと沸かせて終わりました。

昨日と違って、終演後の大阪は青空が広がっていました。
これから本格的な梅雨空で鬱陶しい日が続くと思いますが、
これでなんとか乗り切れそうです。
そんな舞台でした

明日は名古屋、新潟、札幌などまだまだ公演は続きます。
出演者の皆様お体に気をつけていただきたいものです。
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6/20『江戸の青空~Keep On Shackin~』

2009年06月21日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(6/20)舞台『江戸の青空~Keep On Shackin~』
(シアタードラマシティ)を観てきました。

出演は、西岡徳馬、松尾貴史、柳家花緑 他(他の出演者の方、知らなくて

集金の五十両を失くしてしまい気が気でない文七、
一方芝浜で五十両を拾って大喜びの三軒長屋に住む勝五郎。
勝五郎の妻お久は山坂の入れ知恵で仏像の中に隠して、
夢の出来事だと思わせる。
その仏像は柳田格之進が屑屋に売ったものだった…。

落語の「文七元結」「芝浜」「三軒長屋」「柳田格之進」「御神酒徳利」
その他たくさんの演目の話をつなげて構成されたコメディ時代劇。

ただ花緑さんが出演というだけで観に行った舞台ですが、
出演者の皆さん全員がダジャレ、アドリブ、オーバーアクションたっぷりの
楽しい、腹筋が痛くなる面白い舞台でした。
それに、一応主演は西岡徳馬さんということになってますが、
他の方にも見所がたっぷりあって、それぞれのファンの方も
大満足されたのではと思います。

西岡徳馬さんは、真面目で頑固者の柳田格之進役。
真面目なせりふなのに、思わずクスっとなってしまうのは、
やっぱり絶妙な間です。
さすがです。それにカッコよかったです。
ちゃんとした殺陣のシーンとかあればもっと嬉しかったかなあ。

キッチュは、まだ全国区になる前から好きだったんですが、
ライブは今回初めて観ました。
動きといい、表情といい、間といい、ほんと最高です。
江戸の大店の主人源兵衛役なのに、大阪弁がでてきたりとか(今回のアドリブ?)。
それを花禄さん演じる番頭、善六につっ込まれたり。

花禄さん予想以上に出番が多くて嬉しかったです。
「御神酒徳利」では主人公の善六役だったんですが、何でも妻の言うことをきく
ちょっと頼りない若旦那風の番頭。
花緑さんの雰囲気ピッタリでした。
そろばんで五十両のありかを占う振りをするシーンも面白かったし、
特にキッチュとのやりとりが最高でした。

舞台終演後に出演者によるトークショーがありました。
12人ずらっとパイプ椅子に座って、キッチュ進行でひとりずつ
「私と関西」について一言お話するというもの。
特に嬉しかったのが、どなたがおっしゃたか忘れたのですが、
「大阪のお客さんは厳しいけど温かい」「ダジャレでも笑いが起きる」
というお話。

花緑さんは、よくマクラに出てくる先代の小さん師匠の襲名大阪公演でのお話。
最後に緞帳が下りてくるときに「あほぉ」て言われた、というオチで
会場大笑いでした。
あと、三枝さんも観に来られてたとか。

時間制限が30分ということで、少しずつしかお話聞けなかったのですが、
みなさん役そのまんまの雰囲気の方ばかりで楽しかったです。
というより、衣装がそのままだから、まだ役が抜けてなかったのかも知れませんね。

元ネタの落語や、出演俳優さんたちを知っていたらもっと楽しめたのになと、
ちょっと思いましたが、ココロがほほほとなる舞台でした
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5/5新歌舞伎座「その男」

2009年05月07日 | 舞台(歌舞伎以外)
一昨日(5/5)大阪・新歌舞伎座の「その男」を観てきました。

お気に入りの上川隆也さんに、内山理名ちゃん、
そして憧れの平幹二朗さんが出演、
池波原作の幕末モノ、ということで、去年の川中美幸さん公演のときから楽しみでした。

幕末から昭和初期まで激動の時代を生き抜いた、杉虎之助の98年の人生の物語。

生き抜くことの大切さ、悲しさ、辛さ、そして喜びを虎之助の人生を通して描いていました。
大迫力の殺陣があったり、時たまクスっとなるギャグが入ったり、
グッと涙が出そうになるシーンもありました。

3幕構成でした。
あまりにも長いお話なので、虎之助の生い立ちや、登場人物のその後の人生、
事件のあらましなど、台詞だけで済ませてしまう演出が多々ありました。
幕末はサッパリという方はツライかもしれません。

現実、私の前に座られていたご年配の方3名、ずっと熟睡でした。
お陰で、舞台がスッキリ見えてよかったんですが(^_^;)

上川さんはかっこいいし、理名ちゃんかわいい、池田成志さん面白い!
そして平幹二朗さんは舞台に出てこられるだけで、ものすごい存在感、オーラ、
言葉では言い尽くせない圧倒的な演技でした。
激しい殺陣のシーンはなかったのですが、刀を持つだけで強そうな雰囲気。
それだけに、あの最後は悲しかったです。

最後に年老いた虎之助がばたっと倒れこんでいると、パッと周りが明るくなり、
全キャストが彼の周りを取り囲むと、「川の流れのような人生だった」
みたいな台詞をいうシーンがあるのですが、ものすごくジーンと心に響きました。

あとは、大量の桜の花びらが客席に向けて嵐のように舞って、
感動を盛り上げてました。

カーテンコールも上川さんが殺陣でキャストの皆さんを紹介したりして、楽しい演出でした。

雑誌によると、新歌舞伎座の支配人さんかどなたかがの猛烈アタックを、
上川さんが受けられたとか。

来月の公演で新歌舞伎座は閉館して、来年夏に上本町に移転になります。
私が初めて歌舞伎を観たのが、この劇場でした。
それだけに、とても感慨深いものがあります。
最後の公演(私にとって)がこの作品で良かったと思います。
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10/13舞台『黒部の太陽』

2008年10月13日 | 舞台(歌舞伎以外)
舞台「黒部の太陽」(梅田芸術劇場メインホール)を観てきました。

出演:中村獅童、神田正輝、大地康雄、ベンガル、橋爪淳、勝野洋、
渡哲也(特別映像出演)他

関電トンネルの貫通工事に携わった男たちを描いた映画「黒部の太陽」(石原裕次郎主演)を
舞台化したものです。
しかし、この舞台では、映画製作を舞台にして、トンネルの話は劇中劇として描かれています。
到底無理だと考えられた北アルプスのトンネル工事と、五社協定を超えた映画製作。
この情熱に燃えた男たちの二つのドラマがうまくリンクして物語は進んでいきました。

中村獅童くん、石原裕次郎をキザにかっこよく、そしてトンネル工事を反対することによって
父親に反抗していた主人公剛を、ものの見事に演じていました。
歌舞伎が基本といっている彼ですが、私は普通の俳優さんの時のほうが素敵だと思います。
今回初めて歌舞伎以外のお芝居を観て確信しました。

神田正輝さん、三船敏郎の懐の大きいところと、妻子を残してトンネル工事に没頭する責任者
北川を、時には優しく、時には厳しく演じられていました。
トンネル貫通式典の日に、娘の悲報を知るのですが、それをこらえて祝辞を述べるシーンは、
涙が出そうになりました。

この舞台は彼ら二人のお話といっても過言ではないのですが、忘れちゃならないのが、
プロデューサー役の橋爪淳さん
日活の部屋のシーンでしか登場はなかったのですが、
グレーの背広姿でちょこまかちょこまか動き回って、とにかくかわいらしかったです。
とってもハンサムさんで、オトコ・汗・涙の舞台を爽やかにしてくれていたと思います。

                     ■□■

客席には往年のミフネ、裕次郎ファンらしいご年配の男女から、獅童くんのファンらしき
若い女のコまで、老若男女入り乱れていました。こんなのは初めての体験でした。
それぞれどのような感想を持たれたのか、伺ってみたいものです。

テレビや新聞で報じられいたように、本物の水40トンを使って、
トンネルから水が噴出すシーンを再現していました。
「ぶしゅ~、どどどどどっ!」舞台のあちこちから滝のような水が出てきて
ものすごい迫力でした。これだけでも見る価値アリかもしれません。

それから、音楽もすばらしかったです。サントラないでしょうか。ほしいです。

あと恥ずかしかったのが、橋爪さんが登場してきたとき思わず嬉しくて、
私「ぅわっ!」と言いながら拍手をしてしまいました。それがわたし一人だけ…

印象的な台詞がありました。
最後に裕次郎が次世代の映画人に向かって言います、
「スケールが大きく心のこもった映画を撮ってくれ。」
私もそう強く願っています。
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9/6南座『9月新派公演』片岡愛之助

2008年09月07日 | 舞台(歌舞伎以外)
京都南座 9月新派公演を昨日観て来ました。その感想です。

■遊女夕霧

愛する遊女・夕霧の為にお店のお金を着服した番頭・与之助と、
与之助の罪を軽くするために恥を忍んで被害者に救いを求める夕霧。

波乃久里子さん、無邪気でかわいくて、芯の強い遊女夕霧を見事に演じられてました。

愛之助さん、夕霧の喜ぶ顔が愛おしいけれど、罪を犯してしまったという
複雑な胸の内が手に取るようにわかる演技でした。
ものすごく近くで見られたので、見てるこっちが胸が痛くなってきました。

笹野高史さん、与之助に騙し取られた鬱憤を夕霧にぶつけるも、
けなげな夕霧を見て涙してしまう演技、素晴らしかったです。

愛之助さんが、さささっと着物を着替えるところがあるのですが、
鏡もなしで、ちゃっちゃとよう着替えられるなあと思ってしまいました。
私、浴衣着るのもへえコラ、どっこいしょって時間かかるもんで…。

歌舞伎でいう世話物、新歌舞伎?っぽい感じで、すんなり入り込めました。


■明日の幸福

昭和30年代、3世代同居の大財閥一家。家宝の埴輪をめぐってのひと騒動。

昭和30年代が舞台ということで、言葉遣いが古い感じがしましたが、
特別違和感なく見ることができました。とにかく面白くて、楽しくて。

寛美さんとか、ミヤコ蝶々さんとか、唄圭劇団を彷彿とさせるコメディでした。
始めから終わりまで、笑いっぱなし。腹筋が痛かったです。

今では一人という新派の女形、英太郎さんがいちばんハジけてらっしゃいました。

愛之助さんは、お金持ちのぼんぼんを爽やかに(変な表現だなあ)演じられてました。
やっぱり、何しても上手ですね~。

あと、重甲ビーファイターの博士役でしか知らなかった笹野高史さん、飄々とした演技が
面白かったです。ファンになっちゃいました。

最後には幹部の方たちと、愛之助さん、笹野さんたちによるご挨拶がありました。

                      ■ □ ■


花道を一切使っていなかったので、どこの席でも楽しめるなあと思った反面、寂しいような気も。

私は2列目の上手よりの席でしたので、ずっと愛之助さんが正面で見られて幸せでした。

次回の公演も客演で歌舞伎の方が出られたら観にいきたいと思います。
今回は良い経験できました。
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「お父さんの恋」 

2005年04月17日 | 舞台(歌舞伎以外)
ネタばれ注意

【劇場】シアタードラマシティー
【出演】堺雅人 星野真里 七瀬なつみ 菊池麻衣子 池田成志 前田吟
【あらすじ】
    33年間建設会社勤めをしてきた正樹。2年前、病に倒れ家で寝たきり。
    3人の子供たちがいるが、一度も戻ってきたことがない。
    今回母親の七回忌で久々に戻った子供たちだが…
    長女 正子…海外出張が多い商社マンを夫に持つ専業主婦。
         しかし夫と離婚調停中。
    次女 美樹…ネット通販会社社長。男に会社のお金を騙し取られ
         3000万の借金を抱えている
    長男 大樹…大学時代小説家を目指すが挫折。パチンコにはまり自己破産。
         中退しフリーターを続けている。
    と、3人の子供たちはそれぞれ悩みを抱え、父親を必要としていた。
    すると、24歳の若いヘルパーさおりが正樹と結婚すると言い出して…。

 昨年の大河「新選組!」ですっかり山南さんにはまってしまった。
「生の堺雅人を見てみたい!」の一心であらすじも知らずに
最前列のチケットを取って観てみたこの舞台。
ちょっぴり切なく、そして愉快なホームドラマだった。
こう書いてしまうとありふれているが…そう、ありふれていた。良い意味で。

 さおりと大樹が家族カルタをするシーンで、いきなり回想シーンに転換。
子供たちはそれぞれ、高・中・小学生になるわけだが、堺雅人がいちばん不自然で面白い。
でも上手い!と思った。
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