天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

6/15 春秋座「琉球舞踊と組踊」

2014年06月15日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(6/15)京都芸術劇場 春秋座で「琉球舞踊と組踊」を観に行ってきました。
先週の坂東玉三郎さんの公演後、すっかり気に入ってしまった組踊。
本当は別のお芝居に行く予定でしたが、急遽変更しました(^_^;)

第一部 琉球舞踊(14:05~15:00)

始め10分程度、簡単な解説がありました。いきなり沖縄の言葉で挨拶され、ちんぷんかんぷんでした。でもこんなに長く聞けたのは始めてかも。

緞帳が上がると舞台には沖縄風の絵が描かれた背景に、上手に三線3名、太鼓、お琴、胡弓、笛とひな壇2段に別れてスタンバイ。

・若衆踊「若衆特牛節」
元服前の少年の舞。女性の振袖のような長い袖。二人での舞でした。
しっとりとした感じの曲。こういうのが好きかも。

・女踊「かせかけ」
身分のある女性が機織の道具を持って、恋人のために布を織る。恋心を描いたという舞。
糸巻きがカラフルで斬新。お着物も綺麗でした。

・雑踊「加那よー天川」
解説によると、明治以降にできた芝居小屋で作られた踊りが雑踊というらしい(多分)。先ほどの2つは古典舞踊というらしいです。
衣装も琉球絣で庶民の服装。帯は前で結ぶんですね。おはしょりが無かったです。足袋は白。
男性と女性が仲睦まじく踊ります。
曲調も手拍子したくなるような明るくてテンポもあり。
男性が最後座りながら移動して引っ込んでいく振りはすごかったです。

・雑踊「鳩間節」
大正時代にできた踊りらしいです。
これまたとてもテンポが早く、早いのに三線弾きながら謡ってらしてすごい。
男性が一人で踊ります。片足でひとまわりする振りが印象的でした。
口笛も入ってこちらも踊りだしたくなるような曲でした。口笛は笛の方が担当されるんですね。

・雑踊「花風」
遊女が恋人の旅立ちを遠くから番傘を差してそっと見送る。
帯をつけずに内側の帯?に挟み込んだ着付けが遊女の服装らしいです。
衣装は宮中女性のような華やかな色あいではなく、よくわからないのですが絣?茶色っぽい感じのお着物でした。曲は一つ目、二つ目の古典舞踊のようなしっとりした曲調。
すごく色っぽいというか、よい雰囲気の踊りでした。

休憩15分

組踊「執心鐘入」(15:15~16:05)

美男で評判の中城若松(なかぐすくわかまつ)は首里へ奉公へ行く途中、日が暮れてしまい、宿を乞うが、親が留守なのでお泊めできないと女が断るが若松の名を聞くと、家へ入れる。惚れてしまった女は若松を誘惑するが、潔癖な若松は逃げ出し首里の寺へ救いを求める。座主は匿い、そして逃がす。
追いかけてきた女は鬼女と化し襲い掛かる。僧たちはお経を唱えて女にとりついた魔障を取り除く。

解説によると、中城若松の女に心を奪われない心、つまり宮廷に対する忠信と、お寺の強さ?を中国の冊封使に伝えたかったとのこと。

お能と歌舞伎舞踊の「道成寺」を観たことがありますので、すんなり楽しめました。
台詞はさっぱりわかりませんが、字幕があるので大丈夫。
お能や歌舞伎よりもわかりやすいかも。

若衆である若松も女の人の台詞の調子でした。
お坊さんたちが男の人の調子。

組踊がお能や歌舞伎を取り入れて作られたというのがよくわかる作品でした。
鐘に入った若松を見張るお坊さんは歌舞伎の所化の件ににてコミカル。
怒り狂った女が笠に顔を隠し、出てくると歌舞伎のような隈取に。
そして鐘の中に入って、そのまま吊上げられ、逆さのまま今度は般若のお面をかぶり、T字の棒(なんというかわからない!)もってうぎゃ~と。お能よりアクロバティック。すごすぎ。中はどうなってんでしょうか。

蛇になっていないそうですが、このときの女の衣装は白地に銀の鱗模様です。打ちかけ?が青い紅型というのが琉球っぽいですが、見た目お能です。
僧たちがお経を唱える中、音楽も太鼓の方がお能の鼓のような叩き方で「よおぉ~」と繰り返し、笛は「ぴぃーーーーーっ」ではなく、琉球音楽風。これまた面白い。弦楽器はお休みです。
お経に耐えきれなくなった女は逃げていく。
そしてお坊さんも上手へはけていく。

終わり方もお能っぽいです。

本当に組踊面白いです。曲が好きなんでしょうね。
沖縄が好きで歌舞伎とお能が好きな私にはもってこいの芸能だったのかも知れません。
次の機会を楽しみに待っていようと思います。
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6/8 南座「組踊と琉球舞踊」坂東玉三郎

2014年06月08日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(6/8)南座へ坂東玉三郎さんの「組踊と琉球舞踊」を観に行ってきました。
ちょっと前にNHKで沖縄公演が放送されたのを見て以来、組踊が観たいと思っていたところ、まさかの南座再演。とても楽しみでした♪

今回は花道がなく3列座席が追加されていました。
新歌舞伎座ではよくありますが、南座では珍しいのでは?私は初めてでした。まあ、ほとんど歌舞伎しか観に来ないので…。

1.新作組踊「聞得大君誕生」(14:00~15:10)

「ちょんっ!」と拍子木が鳴り、緞帳が上がりました。
舞台後方に壇があって、上手から笛、胡弓、三線(5人)、お琴、太鼓の方々がスタンバイ。
胡弓がふうぃ~んと鳴って、始まりはじまり…。

村の人?がわあわあしてから、尚真王登場。
琉球王国のさらなる統一のため各地で刀狩をしているがまだ残っているどうしよう…。
王の妹音智殿茂金は美しく、そして天真爛漫。乗馬で遊んでいると巫女に会い、「やんばるの武具が来るとき気をつけください。国の将来のために覚悟を持ってください。」と告げられる。
帰り道、今帰仁の武士伊敷里之子に出会い、恋に落ちる。
そのことは国中の噂になり、そして伊敷里之子はやんばるの神女と巫女の争いを鎮めるよう王に命令され、命を落す。
嘆き悲しむ音智殿茂金。尚真王は彼女に後追いを許さず、巫女の頂点、聞得大君の役職を任命する。音智殿茂金は女の幸福を断ち切り、琉球王国の繁栄のために一生をささげる決心をする。

一応テレビ放送を見ていたのであらすじはわかっていたのですが、台詞はどうするんやと思っていたら、舞台両脇に現代語字幕がありました。これでストレスなく観劇できました。

玉三郎さんは初めは白地の紅型、そして伊敷里之子との舞いではピンク系、聞得大君の決心をする件では黒に金の模様。足袋は真っ赤。すごく綺麗。

立役と女形で台詞の調子が違いますが、それぞれ同じ調子。台詞を音符にあわせてるのかなと。お能ちっくです。

地謡さんがいないと思っていたら、三線の方が謡いながら弾いてはりました。ほぉ~。
胡弓も三線も蛇の皮でできていて、小さかったです。
音も独特で大好きです。
お琴はてぃらてぃららん~っとよくされていて(は?)、なんとなく中国風。これも大好き。

申し訳ないのですが、尚真王と伊敷里之子が同じ方に見えてしまいました。ごめんなさい。
尚真王の衣装は中国の皇帝そっくり。とってもエラソーな感じ。

途中、掃除係のミニコントコーナーあり。お能で言ったら間狂言みたいな感じ。
普通の言葉で状況説明なのでしょうが、首里方言なのでさっぱりです。
この間の曲はなんとなく日本っぽかったです。

音智殿茂金と伊敷里之子の相思相愛の舞?よかったなあ。曲ももう一回聴きたいです。

曲はいいし、衣装もいいし、玉三郎さんは綺麗やし、お能やと思ったらすごく面白かったです。
あっという間におしまいになってました。

2.創作舞踊「蓬莱島」(15:40~16:20)

自然が豊かな蓬莱島、ある日眠ってい大蛇が目をさまし、緑を食べつくす。蜂の精が神の助けを願い、願いを聞いたニライカナイの神は大地に瓢箪の水を浴びせる。植物や生物は息を吹き返し、大蛇は消え去り、生物たちは神に喜びの舞を披露する。

大蛇、蜂の精、花の精、神様…ととてもわかりやすい、まるで豪華なお遊戯会のようでした。
しっとりした曲、合いの手みたいなのが入ってあとカスタネットみたいな(名前がわからない)のを鳴らすような明るい曲もあり、沖縄音楽の詰め合わせといった感じ。
初心者にはとても楽しい一幕でした。

ちょっと残念だったのがスピーカーから「ふうぉーん、ぶぉ~ん」とたまに雑音が聞こえたのと、セリが上がる機械音もマイクが拾ってしまっていたことでした。
組踊って普段からスピーカーなんでしょうか。それとも南座のような大きな舞台だからだったのでしょうか。

カーテンコールが2回ありました。なんとなく私は無いほうが好きかなあ。

とにかくあっという間の2時間でした。
また組踊観たいです。
沖縄に行きたくなりました♪
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2/16 前進座二月特別公演「薄桜記」

2014年02月16日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(2/16)国立文楽劇場で前進座の「薄桜記」昼の部を観に行ってきました。

一昨年のNHK時代劇版の舞台化のようで、原作・演出がジェームス三木さんとのこと。
お芝居がしっかりされている前進座のみなさんだったらきっと面白いだろうと、楽しみにしていました。

2幕14場、1幕約75分と、かなりコンパクトな舞台でした。

丹下典膳 嵐芳三郎
中山安兵衛 中嶋宏太郎
長尾千春 浜名実貴
長尾権兵衛(千春の父)藤川矢之輔
千坂兵部(上杉家家老)志村智雄
吉良上野介 中村梅之助

典膳と千春の馴れ初めは無しで、いきなり典膳知行地の勤番で留守中の千春の過ちから舞台は始まりました。
あっという間に片腕になり、元気になってあれよあれよと吉良家の用心棒に。そして、クライマックスの安兵衛たち赤穂浪士たちとの決闘となりました。

テレビ版は未見ですが、雷蔵さんと勝新さんの映画版は見ていましたので、あらすじはきちんと追いかけられました。舞台ではよくあることですが、登場人物の台詞でそれまでの出来事を説明することが多く、予備知識がないとちょっと大変かなと思いました。

映画版では武士道、そして典膳と安兵衛の友情、千春との三角関係といろいろ詰め込まれていましたが、今回はずばり「典膳と千春の純愛」がテーマ。
どのような運命となろうとも、二人の愛は変わることなく、最後まで…。

それから吉良が意外と物分りがよく、善人として描かれていました。
典膳も吉良も台詞で、「吉良が悪いのではなく恨むは御公儀ではないか」と言ってました。
それでも武士の面目をかけて討ち入らなければならない安兵衛。
純愛の中にもすこし武士道が入ってましたね。

一昨年観た「唐茄子屋」で頼りな~い若旦那だった嵐芳三郎さん、今回はニヒルな典膳、良かったです。
中嶋宏太郎さんは豪快で人情に篤い安兵衛にピッタリ。
藤川矢之輔さんと志村智雄さんの上杉チーム(?)の台詞のやり取りも味があってとっても良かったです。

三途の川で3人が会うラストシーン(だと思う)はとても印象的。あたたかい気分で劇場を後にできました。

こんなに良い舞台、もっと若い人たちに観てもらいたいです。
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3/31新歌舞伎座『水戸黄門』千秋楽

2013年03月31日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(3/31)大阪新歌舞伎座で『水戸黄門』千秋楽を観に行きました。



出演:里見浩太朗 原田龍二 合田雅吏 野村将希 三波豊和 大沢樹生 江藤潤 佐藤藍子 石川梨華 芦川よしみ 田村亮

先週の土曜(3/23)に続いて2回目。
たった9日で千秋楽なんて短すぎる

一昨年の『好色一代男』同様、公演が発表されてから、絶対2回観る!と決めていました。
通常の1ヶ月公演だったら毎週通ってたかも知れません。

なんと!パンフレットが売り切れていました。
なにやら26日ぐらいでなくなったとか。御園座だけじゃないんですね。
初日行ってたので大丈夫でしたが、以後気をつけないと

今回は1階3列目中央ブロック。
やっぱり、座席の間が広いせいか、松竹座や南座に比べて舞台が遠いです。5列目みたいな感覚。
でも、互い違いになっているので観やすいのなんのって!素晴らしいわあ。
東京の「新しい」歌舞伎座は、間が広くなったみたいですが、従来のまっすぐの並びなんですよねえ。
広くするより互い違いのほうが重要だと思いました。ほんと観やすかったんですよお。
新歌舞伎座でもっと歌舞伎が上演されることを希望いたします。

さて、さてさて。

舞台は生き物です。
やっぱりちょこちょこっと変わっていました。

気になった台詞、前回と違っていたところなどなど羅列します。

一幕 第一場 西山荘

助さんと格さんはどうしてやまいも掘りをしていたかと言うと、警護をしていたんですね。
助さんの「畑仕事は性に合わん。」というのに対して、格さん「警護をしておる。」と言ってました。

男装のお藤を気絶させた格さん「手触りがふにゃぁ~と。」
助さん「ふにゃ~っとっ?!」
格さん「ほにょお~っと。」
合田さんかわいい

西山荘を探していたお藤、実はここがそれで「そんな粗末な?」と不審がる。
それに対して助さん「最初は俺もそう思った。粗末は粗末だからな。」
そしてご老公花道から登場「粗末な屋敷で悪かったな。」(笑)とくるわけでした。

第二場 諏訪神社 境内

お藤の家に泊まらず、宿をとることにした一行。
お藤に声をかける助さん「お藤さん大丈夫かい?何かあったら俺がいるからな。」
ああ、原田さんに言われてみたいん

第四場 旅籠の一室

数馬に飛猿のご隠居はいい人説得
「俺は強かねえ。暴れることしかできねえ弱虫なんだよ。」

数馬にご老公が政(まつりごと)の持論を展開。
「政といえばお城の奥深くから世の中を変えることだけではない。病(やまい)の母親に添い寝してやること。子供を守ること。それが世の中をよくすることじゃ。」(←あやふや)

第五場 料亭花月

舞台中央しか見てなかったのですが、下手にご老公と千太が聞き耳たてて、計画立ててたんですね。
「今に尻尾をだすやら~♪悪い鬼ぃ~♪」

二幕 第三場 貴船屋 帳場

番頭が殺され、立腹した数馬「行くべきところへ行く」と駆け出す件。
前回は花道際で助格が止めてたんですが、止めませんでした。

第六場 長崎奉行所 大評定の間

大評定が行われ、与力一同みな異存なし、と。しかし悪事を露見する奉行。お奉行殿乱心召されたか!斬れ!となったところ。
花道から助格「黙れ黙れ黙れ~っ!」「ご老公あるぞ。」と思っていたのですが、「証拠はあるぞ。」でした。
やっぱり、原田さんのお顔がかっこよすぎました

お待ちかねの立ち回りコーナー。

合田さんの足蹴りがなくなってました…

原田さんは前回よりものすごく滑らかな動きをされていました。前回思ったとおり
見得も歌舞伎ばりの強烈な雰囲気になって、かっこよさ
下手な歌舞伎役者よりかっこいいよお

野村さんはなんとなぁく時間短縮されてたような気がしました。気のせいでしょうか…

幕前

飛猿「千太には食い気。助さんは…何でもない。」
千太「助さんは惚れっぽいからなあ。」

大詰 長崎街道

でれでれな助さん。貴船屋一行がまだかまだかとそわそわ。
「お藤さんはいい人だ。やさしいし、かわいいっ!」のかわいいってところで、ものすごく飛び跳ねてました。かわいさ

助さん「じっくり考えて決めたんだ。」
格さん「お藤さんの気持ちは?」
助さん「目が訴えてるんだよっ!愛がある。」

「長崎に残って頑張ります。」と明るいお藤。
助さんショックでものすごく目をひんむいてました。荷物を落すタイミングも絶妙。おもしろかった

お藤が「さよおなら~。」と花道に向かって手を振っていました。
助格も「さよおなら~。」と手を振り返す。
前回なかったような気がします。

前回気がつかなかったのですが、助さんどの場でもお藤のそばで肩に手をやってましたね。
なぁるほど。


フィナーレ ボーナスステージ

三波豊和さんがご挨拶で、山岡が与力を斬るシーンで博多では1度しか拍手がなかったが、大阪では毎回拍手。正義感が強いというか人の不幸が嬉しいというか、と笑い。

原田龍二 合田雅吏「あヽ人生に涙あり」
合田さんは終始ニコニコ。笑顔が素敵。それにノリノリ。
原田さんはちょっとにっこりされたりして前回よりは砕けた感じはしましたが、やっぱり歌うの真剣っぽい。
かわいい

「次は野村将希さん『一度だけなら』どおぞおっ!」原田さんものすごくためて紹介されてました。

野村さんのコメント
飛猿がはじめて出演したのは里見さんが助さんだった最後のシリーズからだったとか。へぇ。そんなに古かったかなあ。あおい輝彦さんが助さんになってからだと思ってました。

里見さんのコメント
「今年77歳です。」ひょぉ~、若いなあ。
佐野浅夫さんの次に黄門さまのオファーが来たとき55歳でまだ長七郎で前髪の二枚目をやってたため断ったとか。次に65歳のときにあって承諾されたそうです。へぇ、知らなかった。

前回は3曲でしたが、千秋楽ということもあって「愛あればこそ」という曲を歌われました。
里見さんの解説どおり、「男は女を守っていくぞ。」みたいなものすごくいい曲でした。

お待ちかねの手ぬぐい投げコーナー

今回は佐藤藍子さん、大沢樹生さん、石川梨華さん、芦川よしみさん、田村亮さんも私服(?)姿で壇上に。
みなさんかっこいいし、お綺麗でした
原田さんと合田さん、野村さんはお着物でした。メイクは助格のまんまでした。

というわけで、手ぬぐいの数がおそらく5倍は増えていたかと思います。
幸いにも3列目でしたので、里見さんが投げられた1つをいただくことができました
いやあ、よかったよかった。

ほんと幸せな1週間でした。
またお会いできれば嬉しく思います。
ありがとうございました。
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原田龍二さんかわいい(*^_^*)3/23新歌舞伎座『水戸黄門』その3(終)

2013年03月25日 | 舞台(歌舞伎以外)
先日(3/23)大阪・新歌舞伎座で「水戸黄門」を観て来ました!

つづきです。

フィナーレ ボーナスステージ(4時35分~5時5分)

幕が一旦下りたあと、千太の格好のままの三波豊和さんがご挨拶。
「お芝居の後は歌のコーナーがあるんですよっ!」拍手
「初日に来られるなんて通な方々ですね。ツー、ツー、スリーってね。」
「里見浩太朗さんが歌われます。その前に野村将希さんの歌で。」拍手
「野村さんがね、いちどだけなら歌う。とおっしゃられてます。」笑

とそんなこんなで笑いをさらいながら、「水戸黄門の永遠のテーマです『あヽ人生に涙あり』どうぞっ!」

と幕が上がると、上手に格さん姿の合田さん、下手に助さん姿の原田さんがマイクを持って立ってらっしゃいました。

じゃっ、じゃじゃじゃじゃん、じゃじゃじゃじゃんじゃじゃじゃじゃじゃじゃ~♪短いイントロが流れ、客席内手拍子
私は限りなく拍手に近い手拍子。もう目がでした。

「じ~んせい楽ありゃ苦ぅ~もあるさぁ~♪」
きや、いやん。原田さんの歌声だわん

二番が終わると途中上手と下手交代。目の前には合田さん。やっぱりかっこいい

3番あたりで合田さんは笑顔だったり、こぶしを握ったりしてはったんですけど、原田さんはしっかりマイクを握ってほとんど動きはりません。真剣です。お若いころはロックシンガーじゃなかったのぉ?
かわいいわぁ

1番は原田さん2番は合田さん3番はお二人の合唱でした。

「では続きまして野村将希さん、一度だけなら。どうぞっ!」と原田さん。
夢の時間はあっという間に終わってしまったんですわ~

そして一度だけならのイントロが流れると、すっぽんから黄色のジャケットに黒いズボンのなんか安もんの演歌歌手みたいな格好(ごめんなさい)の野村さんが。
「いちどだけなら~○×▲あげるぅ~♪」みたいな歌詞から始まる曲でした。
むっちゃ上手いのね、野村さん。それもそのはず、この曲でレコ大最優秀新人賞をとられたそうですね(パンフによると)。
「みなさんこんにちは。野村将希です。『一度だけなら』でデビューしまして、20年前ですけど。」客席笑い。「うそです。」
続いて7年ぶりに発売されたという新曲「冬花火」を披露されました。
なんか超ど演歌で眠くなってしまいました。ごめんなさいです。
「一度だけなら」はいい曲だったなあ。

そしてお待ちかねの里見浩太朗さん登場

藤色?よりちょっと青っぽいお着物に柄は笛を吹くお公家さんの絵でした。高そうな金糸の帯に雪駄でした。
「花冷え」
70歳越えてはるのにええお声してはります。

「里見浩太朗でございます。初めて新歌舞伎座にお呼びいただき、大阪の浪速のみなさんにお目にかかれるのは嬉しく思います。」みたいなご挨拶で拍手
「歌は大好きですから何曲でも歌えるんですけど、時間がないと、3曲だけだと演出家にいわれまして。もっと聴きたい方はロビーに置いてありますから。色紙もありますから、ただではないですけど」と笑い。

「口笛の彼方に」
「男はいくつになっても少年のようでいたい」とういテーマの曲らしいです。

おしまいは新曲「流星~いにしえの夜空(そら)へ~」
「男の歌です。」と。「男は散り際が大事なんだ、男はサムライなんだ」と作曲家さん?にレコーディングのときに言われたらしいです。

ステージが何気なく夕焼けっぽくなってました。

里見さんの歌声はいつまでも聴いていたい優しい歌声ですねえ。

昔、大江戸捜査網とか長七郎とかで主題歌歌ってはりましたけど、好きだったんですよねえ。

楽しい時間はすぐに過ぎていきました。

里見さんでお別れかと思いきや!

水戸黄門のテーマにのって、主なキャストの方々が再度舞台に!

里見さんのご挨拶のあと、手ぬぐい投げ。

私の正面には青い着流しにスッピンメイクの原田さんが!かっこよすぎ

合田さんは白かったかな。原田さんしか目に入ってないから覚えてない

石川梨華さんが手ぬぐいの籠を持って里見さんに渡していました。

残念ながら手ぬぐいは捕れませんでしたが…。

原田さんの笑顔は盗みまくったつもりです。

幕が下りても手を振り続ける原田さん。

かわいかったよなあ

■□■

今回は妙な舞台的な演出もなく、血が噴出すこともなく、最初の5分ですっかりわかってしまうあらすじで、、格別演技が下手とか妙なクセのある俳優さんがいるわけでもなく、美男美女だらけ、女好きの助さんのオマケもついて最高な舞台でした。

時代劇というのはこうでなければ。お手本のような舞台でした。

本当に楽しかった 幸せな気分です。

すばらしい舞台をありがとうございました
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原田龍二さんかっこよすぎ!3/23新歌舞伎座『水戸黄門』その2

2013年03月25日 | 舞台(歌舞伎以外)
昨日(3/23)大阪・新歌舞伎座で「水戸黄門」を観て来ました!

つづきです。

休憩(3時~3時半)

幕が閉じた途端「ああ、かっこよかったぁ。」と1人なのにつぶやいてしまいました。はずかしかったぁ。
これでもうお腹いっぱいと思ったんですが、ところがどっこい。

第二幕
第一場 牢屋敷の中

牢屋敷。牢名主が下っ端に肩をもませている。
そこにご老公が入牢。
持参金を持ってこなかったとしてかわいがってやると言われるが、反対にやっつけてしまい、高い畳の上に。飛猿がやってきて貴船屋の牢へ。貴船屋から話を聞くご老公。

幕が開いた途端、絶対ご老公が牢名主になると思いました。
木の切れ端を刀に見立てて軽く立ち回りをされるのですが、背筋がしゅっとして腰が座っていて何とも美しい立ち姿でした。

第二場 山岡の屋敷 座敷

長崎奉行山岡の屋敷の座敷には与力とその仲間がすっかりよくなった山岡を見舞って(?)いる。
与力は千鶴が欲しかったため悔しい。千鶴のおかげですっかりよくなった、以後は千鶴も山岡と同様に接するよう諭す山岡。
与力は備前屋とのもうけを一手に奪おうとしているが、山分けだと山岡。
山岡が去ったあと、与力は貴船屋の儲けの方法がわかった後は以前の奉行と同様、闇に葬ってやろう。と誰に言ってるのか?な大きな独り言をいう与力。

山岡の田村亮さん再度登場。狩谷警部やん♪と思いましたが、やっぱり何度拝見してもかっこいいですね♪
お兄さんお二人のいいところをとったような感じがします。
佐藤藍子さんは町娘からお武家のお着物になっていてさらに美しい。いやあ、目の保養になりました。
どす黒~い雰囲気の江藤さんがいい味出していて、ザ・時代劇でした。

山岡が千鶴に向かって「私が憎いか。心から恨むがよい。あっはっは~。」
山岡は実は良い人だよ~っという終わり方でした。

第三場 貴船屋 帳場

番頭がせっせと在庫を帳簿につけている。料亭で帳簿を手に入れるように言い含められたお染。
与力の一味が番頭を襲い帳簿を奪う。拒んだ番頭、斬りつけられる。
牢屋で貴船屋の話をきき駆けつけたお藤、数馬、ご老公一行だが、すでに番頭は息絶えていた。

お染はただの愚か者だったようです。まさか番頭を殺されるとも思わず、帳簿を渡せば貴船屋は助かると思い込んでいたようです。与力とつながっているとかいうのではなかったです。
火箸で自害しようとするお染。
「死んでしまったら、何もできませんぞお。」ご老公のお説教ですっかり改心するお染さんでした。
芦川よしみさんもうちょっと毒のある役がよかったなあ。

山岡に立腹した「行くべきところへ行く」と駆け出し、助さん格さんの制止も振り切り花道を引っ込む数馬。
花道ぎわで助さんと格さんに止められる数馬なんですけど、この三人さん顔濃いんだなあ。濃いなあと思ってしまいました。

第四場 山岡の屋敷 座敷

千鶴を山岡の屋敷から取り戻そうとする数馬。しかし千鶴は同意しない。心変わりしてしまったと落胆する数馬。そのうちに山岡が座敷に入ってくる。実はもともと長崎は与力に牛耳られており、正そうとすると殺されていた。そのためわざと敵の懐に入り込みこういうことになってしまった。斬るなら斬れと山岡。ご老公が助けてくれると数馬。水戸のちりめん問屋と申しておられるがひとかどのお方ではないと。ご老公のこととわかった山岡。

佐藤藍子さんと大沢樹生さん、なかなか良かったですよ。
田村亮さんがいい味出していて、しかも男前さんですからねえ。「千鶴は数馬を想っている。腹で聞け。」いやあ、良い場でした。

第五場 唐津・七ツ釜の洞窟

洞窟に向かったご老公一行。
貴船屋の焼印が押してある箱にアヘンが積められている。

そこへ備前屋、与力の悪党一行がやってくる。身を隠す一行。
大評定が終わるまでは山岡に矢面に立ってもらわなければ困る。と。

抜け荷を持っていこうとする備前屋を捕まえるご一行。

「さあ、そろそろ乗り込みますかな。」とご老公。
ワクワクワクワク


第六場 長崎奉行所 大評定の間

大評定が行われ、与力一同みな異存なし。と。しかし悪事を露見する奉行。お奉行殿乱心召されたか!斬れ!となったところでご老公ご一行ややっつける!

「黙れ黙れ黙れ!ご老公あるぞ!」と花道から助さん格さん。
もう原田さんがかっこいい顔されてたんですよお

続いて貴船屋を引き連れてご老公。下手からは縄を打たれた肥前屋を飛猿が。

与力が斬れい!となったところで、立ち回りの音楽とともに背景が左右に割れて、奥から池にかかった橋なんか出てきて、うん、もおおおお。最高です

格さんの立ち回りコーナー。足蹴りもでましたよ。かっこいい

次に待ってました!助さんコーナー。
以前と違って思いっきりやっつけてくださいますよお。町人の格好だから武士の普通の長い刀じゃないですけど、バッサバッサやっつけていきます。助さんはいつもテレビでされていた飛び上がったり、ぐるっと回ったりする独特の殺陣ですね。助さんスタイル?とにかくかっこいいのなんのって
ちょっと初日ということもあり、間合いがまだ慣れてないのかな?という感じはしましたが、楽日には完璧になってるでしょう。
私席から立ち上がりそうなのを抑えるの必死で。20人くらいやられる人いてはったんですよ。最後の人の「あああ(やられた)~」の声の後に見得。
思いっきり拍手

続いて飛猿のコーナー。またワイルドな立ち回り。嬉しかったなあ。

そして、ご老公の「もう良かろう。」で「静まれ~。」「静まれ、静まれ~。」
「この紋どころが目に入らぬかっ!」格さん少し印籠持って左右に見せてました。
じゃじゃじゃじゃぁ~ん(←音ね)客席のものすごい拍手
「こちらにおわすお方をどなたと心得る。前の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞっ!」格さん。
「一同、ご老公の御前であるっ!頭が高ぁいっ!控えおろぉう!」助さん。
きゃあああああかっこよすぎるっ
拍手拍手拍手

映画村のイベントでやってくださったことありますけど、やっぱりきちんとしたお芝居では違いますよねえ。
ああ、んもお、生きててよかったって思いました。ああ、かっこいい

与力は切腹する振りをして2回も襲います。しつこいね。山岡に「ぶさっ!ぶさっ!」と斬られてしまいます。効果音がまたわざとらしくって面白かった。

幕前

また客席から千太。おおい飛猿ぅ~。とすっぽんから飛猿が登場。
さっきの忍者の格好で、胸元の筋肉の割れ目に汗がキラリ。うううんワイルド。
二言三言話されて、またすっぽんに引っ込まれていかれました。
「ああ、助さんが大変だあ。」みたいな千太の台詞。ということは…。

大詰 長崎街道

一件落着のご老公一行。お別れです。

でれでれした助さん。「お藤さんはいい人だ。やさしいし、かわいいっ!」と言う原田さんがかわいいっ

「水戸につれて帰る。」「愛がある!」とお藤さんにぞっこんな助さん。「本気か?本当に告白するのか?」と格さん。

見送りに来た貴船屋一同。千鶴と数馬は夫婦になると聞いた助さん。えへっ。俺とお藤さんとえへえへ。と喜ぶ。「それはよかったですねっ!」コメディモードな助さん。かわいすぎ

「貴船屋を継ぐ決心をいたしました。」「長崎に残って頑張ります。」と明るいお藤。
「なあるほど。」とご老公。
落胆する助さん。
「おい、顔色が悪いぞ。」と格さん。
「助さん大丈夫。これから長い旅なのに。」とお藤。
みんなして助さんをいじりまくるのでした。
客席大笑い。わたしは大喜び
かわいいいいいいのなんのって。こんなオマケがついていたなんて。嬉しすぎ

最後に見送りする武士。山岡の姿が。

「では参りますぞ。」「はいっ!」

千太に介抱されながらふらふらっとなる助さんなのでした。

お芝居終演(4時35分)

まだつづく
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原田龍二さんかっこよすぎ!3/23新歌舞伎座『水戸黄門』その1

2013年03月24日 | 舞台(歌舞伎以外)
昨日(3/23)大阪・新歌舞伎座で「水戸黄門」を観て来ました!



出演:里見浩太朗 原田龍二 合田雅吏 野村将希 三波豊和 大沢樹生 江藤潤 佐藤藍子 石川梨華 芦川よしみ 田村亮

昨年の9月にこの公演が発表されてから約6ヶ月。どれだけ楽しみだったことか!

新歌舞伎座は4回目ですが、初めて1階1等席をとりました。
今回は花道よりのとちり席。しかし、席と席の間にゆとりがあるせいか、南座や松竹座に比べるともっと後ろに感じました。ブロックとブロックの間も幅があり、年配の方に優しい気がします。
しかも真ん中ブロックは席が互い違いになっていて、座高の高い人が座られても大丈夫。
さらに、携帯電話抑制装置のおかげで電波が入らず、上演中「ぶーーーん、ぶーーーん」の音がしません。
なんてすばらしい劇場なんでしょうね。松竹さん見習ってほしいです。

14時開演

開演前に里見浩太朗さんが場内ご挨拶。
メインテーマの音楽がながれ、幕には葵のご紋が。
もうこれだけでテンション

第一場 西山荘

今晩はやまいも汁(?)だということで、助さん格さんはやまいも掘りに。

農民姿の助さん格さん登場。
疲れた疲れたと助さん。こんなこと言うもんじゃないと格さん。いつもの感じ。
原田さんかっこいい
合田さんなにやら眉と目張りきつくないですか?

助格さんが一旦退場したあと、農民に追いかけられたお藤(石川梨華)が登場。西山荘でご老公に無実の罪で捕まった父親を助けて欲しいという。
黒幕は長崎奉行の山岡という。しかし山岡はご老公を父と慕う男。信じられない風なご老公。長崎に旅に出ることに。

助格さんなぜか袴の侍姿。うおんかっこいい嬉しい。こんな姿見られるとは思わなかったん。
お藤を気絶させる格さん、「手がふんわりしていた。」
介抱する助さん、「踊りや歌っているほうが似合うなあ。」

ご老公は花道から登場。近所にもらったと柿を手に。
助さんに向かって「粗末な屋敷で悪かったな。」(笑)

お藤の訴えを聞いてやる件は里見さん、なんとなく長七郎っぽかったなあ。

この場でもうおしまいまで話がわかってしまったんだなあ。いつもどおりの展開が嬉しくて

ご老公「旅の支度です!」
助格「はっ!」
かっこよかったなあ

幕前
いつの間にかよろず屋の千太さんが客席に。
すると私の横を薬売りの飛猿が通りすぎ…きや♪
テレビでかっこいいと思ってたんですけど、生で観るとさらにかっこいい

第二場 諏訪神社 境内

長崎諏訪神社境内では龍踊り。

長崎奉行与力の一味に絡まれる千太。

お藤の家に泊まらず、宿をとることにした一行。

お藤に声をかける助さん「俺が居るからな、だから頑張れよ!」
原田さんにこういわれてみたいん

すると銃声が。
お藤の姉千鶴の許婚の数馬(大沢樹生)が山岡(田村亮)を撃った。
捕らえられようとする数馬を飛猿が助ける。

第三場 貴船屋の表

籠がひとつ。千鶴が山岡のところへ奉公に出るところ。
行かないでとお藤。
継母のお染(芦川よしみ)は「千鶴が行きたいと行っている。旦那様の罪も軽くなるというもの。とすっかりだまされている。」
与力内藤主計(江藤潤)が悪くて。またかっこいい。

佐藤藍子さん、耳がちょうど日本髪で隠れていていい感じ。やっぱり美人さんですねえ。生で観るとすごいわ。
千鶴とお藤の会話、そんなに悪くなかったです。思ってたより上手。演出家さんが良かったのかな。

なんとなく与力とお染が結託しているのかと思いましたが…。

第四場 旅籠の一室

飛猿に救われた数馬。
腕を回せるから大丈夫と。

あのご隠居は誰だと尋ねる数馬に千太、飛猿は「今は言えねえな。」
しかし飛猿のご隠居はいい人説得で、ご隠居に何でもぺらぺら話してしまう数馬。
いつものパターンで嬉しくなりました♪

そこへお藤が山岡の屋敷に連れて行かれたと泣き泣き伝える。

幕前 

ポルトガル人と中国人、芸者2人を連れた備前屋。貴船屋の次に私が長崎の貿易を取り仕切る。珍しい品もよろしくと。ポルトガル人「オーケー。」なんでやねん。


第五場 料亭花月

与力とお染、肥前屋が宴もたけなわ。「貴船屋をだまして大もうけしましょう」とまたあらすじを話してくれました。いい感じ♪

そこへ千太をつれたご老公、越後のちりめん問屋です。私も貿易がしたい。1つ歌を歌います。「鬼が居る~♪悪いおにぃ~♪」と良いお声。
そしえワザとつかまるご老公。
縄をうたれて花道をひっこまれていかれました。

つづく
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1/19 新歌舞伎座『樅ノ木は残った』夜の部

2013年01月20日 | 舞台(歌舞伎以外)
昨日(1/19)新歌舞伎座で『樅ノ木は残った』夜の部を観に行ってきました。

小さい頃から時代劇といえば杉良さん。
一度ちゃんと生の舞台を観ておきたかったのです。(幼少のころ祖母に梅コマ?とかなんばの新歌舞伎座につれられた記憶があります。二部が歌の公演。)
かっこいい殺陣が大好きなのですが、これは立ち回りがないし、結末がわかっていますので、もしかして睡魔が…と心配でしたが、無用でございました。

仙台藩三代藩主伊達綱宗は廓通いを理由に老中より逼塞(ひっそく)を言い渡された。
藩主はまだ幼い二歳の嫡男が継ぐことに。
廓通いに同行していた者たちが上意討ちという名目で次々に暗殺される。
後に藩内には老中酒井雅楽頭と綱宗の叔父伊達兵部(一ノ関)の間には仙台藩六十二万石を半分半分にするとの密約が交わされているという噂が広がる。
原田甲斐は一ノ関の懐に入り込み、中から藩を守ろうとするが…。

長編小説をと2時間45分(1時間(幕間30分)1時間(幕間20分)40分)にまとめられていたため、あらすじがわかりにくかったのは否めませんが、久々に本格時代劇を観たという満足感でいっぱいになりました。
それもそのはず、パンフによると杉良太郎さんの演出がそれをめざしていたそうです。

セットが新歌舞伎のようなきちんとしたもので、演出もきちんとされていました。
調度品が凝ってましたし、竹の団扇置き?とか。みなさんきちんと時代劇口調でしたし。

が!

途中、裸の女性の行水シーンがあったり、杉良さんの濡れ場が2回、山田純大さんが血しぶきあげて絶命したと思ったら、杉良さんや青山良彦(伊達宗重役)さんもドクドク血を流して、手や足袋も血まみれ。
これには驚きました。

まあ、何はさておき、杉良さんのお芝居は最高でした。
歌舞伎風味でない、きちんとした時代劇の台詞回しに、所作、存在感。最高でした。

その他、若くして逼塞となった綱宗役の松村雄基さんも、伊藤七十郎役の山田純大さんも良かったです。

緞帳が下がったあと、「杉良太郎からご挨拶申し上げます。」のアナウンスがあり、緞帳があがりました。

さきほどの血まみれのお衣装のまま、舞台中央にたたれてマイクを持って杉良さんがご挨拶。
上中下巻と三巻ある原作を2時間40分にするのは大変で、脚本に8ヶ月かかった。
お客さんを寝させないように、お風呂や濡れ場シーンを用意した(笑)原作にちゃんとあるんですよ。
この歳でねえ、濡れ場は大変でした(笑)
昼夜血を流して貧血気味ですけど(笑)
一回ではわからないと思います。何回か来ていただくとよくわかると思います。
大出血大サービスしています(笑)

と、ときおり関西訛りで笑いたっぷりなご挨拶で、ちょっと救われました。

主な観客層(ご年配)より、若い年代の方に観ていただきたい舞台だと思います。
そうそう、本格時代劇を見れる機会はございません。是非ともご覧あれ!
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11/17 南座 錦秋新派公演

2012年11月18日 | 舞台(歌舞伎以外)
昨日(11/17)京都南座 錦秋新派公演を観にいきました。



新派は4年振り。なんと今回は歌舞伎組メンバーが多数出演の滝の白糸。これは絶対観にいかねばと思いました。

1.滝の白糸(16:15~18:08)

滝の白糸 市川春猿
村越欣弥 井上恭太
南京寅吉 市川月乃助
お辰   市川笑三郎
春平   田口守
桔梗   瀬戸摩純

たまたま知り合った水芸の太夫滝の白糸と検事を目指す馬丁欣さん。
欣さんの夢をかなえるために仕送りを続ける白糸。しかし、舞台の公演も斜陽となり、仕送りを借金することに。それを盗み聞きされ、帰りに強盗にあう。どうしても欣さんに仕送りをという想いである家に強盗殺人。そして半年が過ぎ…。

最初の白糸が欣さんにほれるいきさつ。主な登場人物の台詞だけで説明されるのですが、クルマだ馬車だベットウだと、明治時代の交通移動手段がよくわからないため、どうして、白糸がうなされるほどそのベットウさんにほれたのかさっぱりわかりませんでした。
卯辰橋の場で白糸が欣さんに「私を抱いたでしょ。」という件でなんとなくわかる始末。
なんか高岡から金沢へ行く途中で抱きかかえられたんやなあと。
欣さんの格好が車夫さんぽい格好だったので、最初車夫さんかとおもったら、馬丁さんだったんですね。
番付に「馬丁(べっとう)」ってありました。
散切りものは難しい…。

春猿さんはずっと白塗りの女形、月乃助さんは昔の時代劇の悪役のような青いアイシャドー(?)で絵に描いたような悪者。
下座からお囃子も聴こえてきますし、春猿さん見得きってるし、七三で「おもだかやぁっ!」「しゅんえん!」と大向こうもかかったので、まるで歌舞伎を観ているような気分でした。
きっとこれが書かれたときは現代劇だったんでしょうが、約120年前が舞台ですから、十分時代劇ですね。

当然ですが、全場面春猿さん出ずっぱり。2列目からじっくり堪能できました。
卯辰橋の場で白糸が着ていた将棋の駒の絵柄の藍色のお着物に角出しのだらしなく結んだような(何結びかわからない)帯と、真っ赤なショールがかっこよかった。
石に腰掛けて、島田はしんどいからと髪を解いてぐるぐるまいて簪さしてましたが、どう楽なのかピンときませんでした。でも色っぽかったなあ。

水芸の舞台の準備と片付けの間は定式幕が引かれ、その間、実際に番付と手ぬぐいが売られていました。
楽しい演出。
本番の水芸も楽しかった。チューブで水がつながっているんだろうなと想像はつくのですが、やっぱり不思議に思ってしまいました。テレビ時代劇でしか観たことがない水芸。実際に観ることができて嬉しいです。
春平さんの頭から水が出てましたが、水袋でもぶら下げてはったんでしょうか。引っ込み際でも出して面白かった。

愛する男のために強盗殺人を犯してしまった女を、その金で検事になった男が裁く。
なんとも悲運なお話でした。

欣弥の銃声と舌をかんだ白糸。私の目の前で息絶えた白糸の目が忘れられないです。


2.麥秋(ばくしゅう)(18:38~19:45/20:00~20:41)

間宮志げ 水谷八重子
間宮周吉 安井昌二
間宮史子 波乃久里子
間宮康一 田口守
間宮紀子 瀬戸摩純
矢部謙吉 児玉真二
矢部たみ 英太郎

昭和29年、北鎌倉の間宮家。自宅を改造し医院を営む康一とその妻史子と二人の息子。康一の両親周吉と志げ。康一の妹紀子の7人家族。そして実は康一の弟に戦死した武が居た。志げはまだ戦死が信じられず尋ね人のラジオを聴く毎日。紀子は年頃だがまだ独身。そんな一家の日常。

なにやら小津安二郎監督の「麥秋」という映画を山田洋次監督が舞台用に脚本、そして演出の演目とか。
多分私の苦手系で、「絶対眠たいわ。2列目やしどないしょー。」って思ってました。
チラシがもう、眠たいぞオーラ満点ででしたので。

ところがどっこい!

あっというまの約2時間でした。
すばらしい!何がどう良いと聞かれたら、「全部」と答えるしかないぐらい、すばらしいお芝居でした。
私、こういう類のお芝居観れるんやと感心しました。

まず、ものすごく凝ったセット。お医者さんらしいお金持ちっぽい昭和29年と想像できるような居間と台所、そして玄関、階段。縁側の戸も実際開け閉めができ、風景画もまるで写真のよう。
2列目だったので絵とわかりますが、後ろから見たら本物のようだと思います。
つくり棚に無造作に置かれている箱類や、台所の木のしゃもじとお味噌を溶くざると、あとおろしがねなのか、大根をつくのかなんか羽子板みたいな木製の用具がかかっていました。何でしょう、さすがの私もわかりませんでした。
双眼鏡でじーーーーーっと見ても、本物にしかみえなかったです。
蛇口から水出てきそうなほどです。
いちばん細かいと思ったのが、居間の電球からコンセントをさしてアイロンがけをする件。
さすがに、それは知らなかったなあ。コンセントは電球からとるんですか。ほぉ。

幕間にお隣の年配の方たちがお話されてたのが、「私の家は台所が土間やったけど、お医者さんやからつながってるんやねえ。」へぇ~なるほど。

出てくる人物みんな魅力的で、原作がよいのか、演出がよいのか、俳優さんがよいのか…、
いや、すべてがいいんでしょう。

印象的な台詞も多かったです。
紀子の友人たちが「結婚した幸福って何。」という質問に史子は「夜片付けをしたあと、お風呂に入って、ねまきに着替えて、お布団に入ると、こどもがよって来る。その時かな。」

勝手に隣の謙吉との結婚を決めた紀子。史子の質問に「無くしたハサミ(だったと思います)が何処かへいって、すごくさがしてなかなかみつからなかったけど、目の前にあったってことあるでしょ。そんな感じ。」


今年の観劇予定はこれでおしまいです。すばらしいお芝居で締めくくられたこと嬉しく思います。
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8/12 ミュージカル『王様と私』松平健主演

2012年08月12日 | 舞台(歌舞伎以外)
ミュージカル『王様と私』(於シアターBRAVA!)を観にいってきました。

出演 松平健 紫吹淳 はいだしょうこ 橋爪淳 真島茂樹 園田裕久

1860年代のシャム。国王は子供たちに西洋式の教育を受けさせるためにイギリス人女性教師アンナを雇う。国王とアンナは習慣や思考の違いで対立するが、だんだん心通わせていく。イギリス特使ラムゼイ卿が突然やってくるが、西洋式の晩餐会を開き、大成功。その裏でビルマから献上された女性タプチムが逃亡。彼女の処罰の方法で二人は対立。そして別れの日がやってくる…。


ミュージカル初体験な私が選んだこの作品。

・主な出演者を知っている(しかも主演がマツケン。大好きな橋爪淳さんまでご出演)
・ストーリーを知っている(映画で見たことがある)
・舞台がシャムなので、違和感感じにくい(全員西洋人で髪の毛金髪のクリンクリンじゃない)
・3,500円と低価格(ハロー・ミュージカルプロジェクトだからなんとか…)

という、なんとも初心者向けな条件が揃いすぎ


でしたが、やっぱり…


「なんでそこで歌うねん!」

「うーん、やっぱり、アンナちゃうなあ。ラムゼイ卿?う~ん、日本人やん。」

と思ってしまい、私には向いていないようでした。

ごめんなさいです

第二幕の劇中劇もなんだか小学校の文化祭みたいで…もう、なんだか…う~ん。

真島茂樹さんもお面かぶってってわからなかったし。うわん。


しかしです、やっぱりマツケン、かっこよかったです
王様だから、「世はなになにじゃ。」って言われると上様みたいやし、仁王立ちされると腰まわしてマハラジャ歌いだしそうやし。
60歳ぐらいなのに、引き締まった上半身にはクラクラするし。
マツケンいいなあ。

お楽しみのラムゼイ卿の橋爪淳さん
二幕だけの出番でしたが、栗色のカツラにメガネ。かわいかったですぅ
上品な感じがお似合いでした。

うわっ!ミュージカルやわって思ったのが、ルンタとタプチムの密会のシーンでの歌。
藤岡正明さんとはいだしょうこさん、歌うまいのなんのって。どこまで伸びるのーって言うくらい良いお声。いつまでも聴いていたかったです。

カーテンコールは5回もありました。
4回目ではマツケンが出てきて、「へェイっ!」っていうから、マハラジャでも歌いだすのかと思いましたが、紫吹さんが出てきてダンスを踊りだしました。
大盛り上がりで手拍子を打つ客席。楽しかったです。
おしまいは、再び全員が出てこられて手を振って幕が閉じられました。

13時開演、途中20分の休憩があり、15時55分終演でした。
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8/4明治座『大江戸緋鳥808』

2012年08月05日 | 舞台(歌舞伎以外)
昨日(8/4)明治座『大江戸緋鳥808』初日を観に行ってきました。



出演 大地真央 湖月わたる 貴城けい 原田龍二 市瀬秀和 未沙のえる 山崎銀之丞 東幹久

花魁高尾太夫は実はくノ一緋鳥。松平伊豆守の命を受けて、岡っ引きの定吉、廓名主の甚内とともに病弱の将軍家綱のご落胤を探していた。

そのご落胤である伊織は吉原で遊興三昧。
緋鳥は高尾太夫として接触、その時卍党と名乗る悪党に襲われる。
その頭は大蛇(おろち)、蛇の術の使い手で、緋鳥の父。老中酒井の命により、伊織からご落胤の証文と印籠を奪おうとしていた。
家綱の娘、直姫や絵師の参次、彼を慕う町娘お七、彼らの長屋の連中を巻き込んで、緋鳥と大蛇の戦いが始まる。

私は原田龍二さんのファンです。
はっきり言います!原田さん目的で観に行きました。



もう、思った以上に原田さんの出番が少ない
知恵伊豆だから、そうそう出てこないとは思っていましたが、本当に一幕目は出てきた!と思ったらあっという間に引っ込まれて。
しかも、ずっと裃袴姿で代わり映えしないし。
しかし、終盤、下手側で殺陣が少しあり、私の席から良く見えてよかったです。

二幕目はのっけから、花道から登場。直姫とちょっと話したあとすっぽんから引っ込んだり、緋鳥が高尾太夫として将軍に謁見する(こんなんありえへん!)場面があったりしてちょっとだけ多くなっていました。
みどころはおしまいの緋鳥の卍党との一騎打ちのシーン。
白いお着物に青い袴、たすきがけの伊豆守、刀を持って花道で一人斬って、そして舞台で2人くらい斬って。
かっこよかったです。やっぱり原田さんは町人の遊び人より(昨年の好色一代男の)、武士で殺陣をしてくださったほうがお似合いです。わざわざ東京まで観にいって良かったと思いました。
ああ、かっこいい。かっこよすぎ

さて、そのほかですが…。

主な出演者の女性4人が元宝塚男役の皆さんです。
それはそれはもう、私の想像以上に宝塚演出満載の舞台でした。

主演の大地真央さんはじめ、宝塚口調、宝塚目線、宝塚姿勢(妙に背筋が伸びすぎているように見える)でもう馴染みのない私には違和感感じまくり。

湖月わたるさん扮する直姫なんて、ずっと侍姿で姫の格好一回もなしで、別にいなくてもあらすじには関係ない役のようで、往年のファンのための役みたいでした。

登場したとき、江戸のならず者を退治するシーンで登場したのですが、殺陣もまあ、ダンスで鍛えてはるでしょうから、下手ではなかったんですけど、袴姿で、蹴り上げるのはないでしょう。とにかく、「うわっ!よう脚上がりはるなあ。」と思った瞬間、頭が一瞬ふわっと。すると、額が大きくなってる(イコールかつらがずれた!)!よくみると、羽二重も見えていて、お行儀のよい客席も少しざわざわ。それでも舞台上は何事もないように進んでいました。う~ん、お気の毒でしたね。

緋鳥が高尾太夫として将軍に謁見するシーンで直姫もその場にいるのですが、なぜか姫の姿でなく侍姿(ありえな~い!)高尾の舞の後、直姫の剣舞が始まり、そして高尾もこれにこたえて舞う…と客席の95%ぐらいの方が大喜びのシーンがありましたね。

二幕では、自分の生い立ちを嘆く緋鳥。すると、いきなり歌い出した。ザ・タカラヅカ!
大地真央さんの歌声に酔いしれる客席。すごかったです。

長屋の名主役の未沙のえるさん、大地真央さんと同期で今年退団されたばかりだとか。
でも、なんか違和感なくて、ものすごく3枚目のセリフの間がよかったです。
時代劇の舞台で貴重な存在になられるのではと思いました。

一場だけ、地下牢のシーンで伊織と千十郎と酒井だけのときがあり、そこだけはちゃんとした時代劇でほっとしました。

ほっとしたといえば、定吉役の山崎銀之丞さん。以前も別の舞台で拝見したと思うのですが、この方のセリフはちゃんとした時代劇で安心します。

それから、原田さんの次に楽しみだった東幹久さん。衣装が半分生地がちがってて、裏地がうぐいす色というなんともかっこいいお衣装。背が高くて、やっぱりテレビで見るより男前さんでした。
でも、参次の気持ちの移り変わり(緋鳥の絵を描きたい、かけないから大蛇退治を手伝わない?もともと手伝う気がない?緋鳥に惚れてる?)が説明不足のようで、残念でした。

番付けに書いてあった「フィナーレ」
いったいなんぞや?と思いましたら!

おしまいの15分は大地真央、湖月わたる、貴城けいによる歌謡ショー!

花魁姿の大地真央さんが、打ちかけを脱いで、未沙のえるさん含む15人くらいのバックダンサーを従えてのダンス&歌。

やっと終わったと思ったら、えっ!次もありました。
貴城けいさんは黄緑色の町娘の格好でやはり数人のバックダンサーを従えてのかわいい系のダンス&歌。
日本舞踊でない着物を着た踊りってなんかやっぱり違和感ありました。
客席からは手拍子があって皆さん嬉しそうでした。

とういことは、やっぱり湖月わたるさんもありました。
黒地に金のラメ糸の細い縞の袴姿。すいません、笑ってしまいました。
バックダンサー4人を従えての、刀を使う振りがあるダンス&歌でした。
3人の中でいちばん拍手が多く、そして、いちばんお歌がお上手(声がすごく良かった)でした。

ああ、3人終わったからやっと終わりよねぇ。と思ったら、大地真央さん再び登場。
赤いワンピース風のドレス?に花魁風の白地に赤いバラがばん、ばんっとある内掛け風の裾の長い羽織もの。そして金のラメラメの帯、頭はおかっぱ風で、花魁風のかんざしみたいなのがいっぱいささってて、靴は白いブーツにこっぽり風の黒い靴底。なんじゃこりゃ。

ひとしきり歌があり、先ほどのお二人も登場して、うぉ~、ザ・タカラヅカ。
客席大盛り上がりでした。

そして、その大地真央さんの歌が流れるなか、出演者の紹介、カーテンコール。
原田さんが登場したときには、思いっきり頭の上で拍手しました。

カーテンコールは3回あって、「本日はご来場まことにありがとうございました…。」のアナウンスが流れても客席の8割は帰ろうとなさりません。
3回目は大地真央さんお一人でご挨拶。

前半1時間15分、休憩30分、後半1時間15分と観やすいタイムテーブルでした。

宝塚ファンの方には超オススメの舞台だと思います。

やっぱり、原田龍二さんかっこよかったです
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7/1新歌舞伎座『男の花道』

2012年07月01日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(7/1)新歌舞伎座 『男の花道』初日を観に行ってきました。

出演 中村福助 中村梅雀 尾上松也 風間俊介 他

演出 マキノ雅彦 音楽 宇崎竜童

大坂で人気女形 加賀屋歌右衛門は半年前から目を悪くし、今では光も見えないほどであったが、舞台を懸命に努めていた。
眼科医の土生玄硯は客席から歌右衛門の目の悪さを見破り、治したい一心で江戸へ下る加賀屋一行を追いかけ、旅の途中で手術を行い、歌右衛門は視力を取り戻す。

江戸でも人気を博した歌右衛門、一方玄硯の生活は困窮していた。
あるとき、玄硯の元に仕官の話が。その宴席で一時以内に歌右衛門を踊らせなければ切腹しろという話になる。
歌右衛門は舞台以外では決して舞わないと、その仕官先の依頼も断っていた後、そしてその時は舞台の真っ最中。さて、歌右衛門は間に合うのか?

舞台には「加賀屋歌右衛門」の幕があり、開演すると、三味線とギターの混じった曲にのって福助さん演じる加賀屋歌右衛門の舞。
何もない舞台での赤や白の美しいお衣装の舞。斬新で良かったです。

頑固な不器用な玄硯を見守るように仕える弟子に、風間俊介さん。
1幕目の一度は手術を断ったけど、やっぱり治したい、治しに行こうという二人のやり取りは面白かったです。

しかし、2幕ですが…。

江戸に下った玄硯が大坂に残した妻子を回想するシーンで、数秒もセリフがとび、また、とび、その後は客席まる聞こえのプロンプにそってセリフを言っていました。
あまり初日を観にいくことはないのですが、普通のお芝居では当たり前のことなのでしょうか。
客席の話し声やガサガサも気にならない私ですが、これはちょっと集中できなかったです。

劇中劇で八百屋お七の人形振り、初めて観ました。
引き抜きもあってすごいですね。
途中で玄硯の手紙を読んで幕がしまってしまうので最後まで観れませんでしたが、本物の歌舞伎で観てみたいと思いました(なんか歌舞伎未経験者みたいな感想やなあ)。

幕が閉じたあと、座頭の中村勘三郎演じる松也さん、声がもう素晴らしくよく、綺麗で、歌右衛門の許して口上の後の「早くいっておやりなさい」のセリフとか想像以上に良かったです。

福助さんも、玄硯のために行かせてくださいと客席に許しを請うセリフが胸を打ちました。
いやあ、良かったなあ。良かったのに…。梅雀さん…。

カーテンコールが2回あり、客席にいた津川雅彦さん、宇崎竜童さんも舞台に上がられ、客席もヒートアップ。
2回目は福助さんと梅雀さんが抱き合ったり、福助さんは客席に投げキッスしたりサービス満点でした。

休憩30分はさんで2時間40分という短時間のお芝居。
間がとても大切だと思うのですが、残念でした。
福助さん良かったなあ…。
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2/19 国立文楽劇場「前進座特別公演」

2012年02月19日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(2/19)国立文楽劇場「前進座特別公演」に行ってきました。



たまたま、駅のポスターで「唐茄子屋」が上演されるとあって、この演目目当てで行こうと決めたのですが、文楽劇場のHPにも前進座のHPにもチケット購入について何も案内がありませんでした。
それで両方に電話で問い合わせると、「詳しくは文楽劇場さん、前進座さんにきいてください。」とそれぞれの返事。もう、大丈夫かいなと心配で心配で。
いろいろ聞いていくと結局、文楽劇場では窓口販売のみで、取り扱い枚数が少ないので前進座で購入がお勧めとのこと。
チケット発売日に前進座大阪営業所さんに電話すると、まず「何でお知りになりましたか?昨日の新聞広告ですか?」と質問から始まり、いろいろ会話。なんかこうほのぼの雰囲気やけど大丈夫なん?とまた心配になりましたが、
席はとちりの真ん中通路側を用意していただき、さらに、9,500円もするのにチケットと同封の振り替え用紙で後払い。
なんとまあ、親切というかほのぼのしていて、これはお芝居もこんな感じかなあと楽しみにしておりました。

■□■

1.毛抜 1幕

あらすじは割愛します。

松竹歌舞伎じゃない前進座の歌舞伎、とっても新鮮でした。
歌舞伎も演目もあらすじも知ってる、でも俳優さん一人も知らない。こんな体験初めてで。
贔屓目なしでじっくり観劇できました。
初めて純粋に歌舞伎を楽しめたような気がします。

粂寺弾正の嵐圭史さん、お顔ちっちゃい方でした。でもお芝居は大きくて、弾正のコミカルでちょっとエッチなところがすごく上手いなあと思いました。
何回か毛抜は見ていますが、毛抜でヒゲを抜く件、この方のが一番好きかもしれません。
いちばん良かったのが、幕外での引っ込みで、「こんな大きなお役をいただいて。」の後、何回も七三をこうでもない、ああでもないと行ったり来たり。面白かった~。

後でパンフレットを見てわかったんですが、腰元さんは女優さんがされてたそうです。
どおりでキレイなあと思いました。
しかし、巻絹と錦ノ前は女形さんでした。

客席の雰囲気もまったく違いました。
小原の万兵衛や玄蕃がやっつけられたあと、消し毛氈で退場するときなぜか客席から笑いが。
なんでここで笑いが。ちょっと不思議な気分でした。
それから、いろいろ登場人物が出てくるごとに掛け声があるのですが、ほとんどない。
決め台詞や動作で拍手のはずが、ない。
ほんと不思議な体験でした。

2.口上

前進座代表の中村梅之助さんはじめ、おそらく幹部の方たちによる、創立80周年の口上がありました。
遠山の金さんや伝七捕物帳でしか知らない梅之助さん。もう80歳を超えてらっしゃるのに創立からこれまでの前進座の歴史について笑いも交えてかくしゃくとお話されました。
私はもともと歌舞伎役者さんたちが離れて作られた劇団で、梅之助さんが代表としか知らなかったのですが、今回のご挨拶でもう少しわかったような気がしました。
今回は大名跡である嵐芳三郎襲名披露も兼ねた公演だったそうです。
今後は第三世代が中心となってますます発展していくとのことでした。

おしまいは「よよよい」の一本締めでと江戸の一本締めでおわりました。


3.唐茄子屋 1幕6場

道楽の末、勘当された糸問屋の若旦那徳三郎。身投げしようとするところ伯父の六兵衛に助けられる。徳三郎の性根をたたきなおすため、六兵衛は唐茄子を天秤ごと買い、徳三郎に売りにやらせる。
困り果てた徳三郎。ある貧乏長屋にたどりつき、慣れない天秤ごとこけてしまい、通りかかた大工に拾われる。伯父に唐茄子を全部売らなければ食べられないという徳三郎の話に大工は長屋の連中に唐茄子を買わせる、。その長屋の一人の住人後家のおたねの家で弁当を食べようとした徳三郎。おたねのあまりに困窮した生活ぶりを憐れみ、弁当と売り上げをすべて渡してしまう。感謝するおたね。しかしすぐさま大家が現れ、その金を店賃として取り上げてしまう。
天秤を空にした徳三郎。伯父の家に戻るが、売り上げがないので伯父は疑い、二人で貧乏長屋に。するとおたねは首を吊かけ、長屋連中に介抱されていた。
徳三郎を信じた伯父の六兵衛は家に戻してやるというが、徳三郎はそのまましばらく唐茄子売りを続けるという。

落語の「唐茄子屋政談」が原作の人情劇でした。

徳三郎役の嵐芳三郎さんと六兵衛の村田吉次郎さん、伯母のいまむらいづみさん、大工の藤川矢之輔さんがよかったです。
特に前半、徳三郎と六兵衛と伯母さんの三人の会話がとてもテンポがよくて、ぐいぐい引き込まれました。
嵐芳三郎さん、なよなよっとした若旦那がお似合いのようでした。
白塗りでキレイでした。上方のつっころばしのお役とか似合いそう。

出てくる人物、大家以外すべて善い人だらけでほのぼのっとしたお話でした。
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1/21 新歌舞伎座 松平健 新春公演

2012年01月23日 | 舞台(歌舞伎以外)
去る1月21日、新歌舞伎座の松平健さんの舞台を観に行ってきました。

旧新歌舞伎座(なんば)で「遠山の金さん」から4年ぶり。

やっとまたあのサンバが!今度はマハラジャかと楽しみにしていました。
しかも、今回はマツケンといえば「暴れん坊将軍」うれしくてうれしくて。
指折り数えてこの日を待っていました。


1.暴れん坊将軍 二人吉宗 二幕

出演:松平健、賀来千香子、香山美子、中村繁之、遠野あすか、山村紅葉、笠原章、穂積隆信、大門正明、鴈龍 ほか

祭りでにぎわう新堀。小田原藩主の娘菊姫(遠野あすか)と藩士滝田源之進(中村繁之)に浪人たちが斬りかかる。そこへ現れた徳田新之助(松平健)が二人を救い、小田原藩では江戸家老が将軍職を狙う尾張大納言と結託して将軍家に反旗を翻そうとしている、その証拠を得るため江戸に出てきたと聞かされる。
一方、新之助と瓜二つの船頭清次(松平健二役)はある抜け荷を運でいた。その荷を改めた同心根岸彦三郎(園田裕久)は浪人たちに斬られた。清次の胸で息を引き取る根岸。その間際に自分は清次の父親で、母は小田原に居る。探して一緒に暮らせと言い残す。
その様子を見ていた新之助は清次を自分(吉宗)の身代わりにし、菊姫たちと小田原へ向かう。

第一幕

幕が開く前に「じゃじゃじゃ~ん、じゃぁじゃぁじゃじゃ~~~~~~~ん」と例の暴れん坊将軍のテーマが。それだけでワクワクしました。

第一場 新堀近くの茶店の前(初夏の午後・鳥越明神の祭日)

おさい(山村紅葉)さんたちめ組の連中が大騒ぎするなか、菊姫と源之進が浪人たちに。
もう少しでやられる!というところに、小柄が。
花道から新さん登場。かっこいい。
持ってた番傘を刀代わりにするなど、かっこいいですぅ。

新さんに助けられただけで「私を信用して話してください。」と言われて、藩の内情をぺらぺら話す菊姫。いつもながらに強引な展開でございます。面白い!!!

安全な場所へと新さんたちが去ったあとに、清次が登場。
町人髷で鬢も乱れてかっこいい。
声もワントーン上でべらんめい調。これまたこれでかっこいい。

第二場 柳橋の料亭「都鳥」の離れ

清次には芸者美代吉(賀来千香子)という恋人がいる。
簪をあげる清次。うれしそうに挿す美代吉。
ちょっと、もうすこし腰を落として、色っぽくさせないかなあと思ってしまいました。
しかし、美男美女、舞台が華やか、美しかったです。

第三場 大川端・西海屋の船着場

ここで、お庭番登場。名前がはやてに小雪。はやてって、三で女のお庭番でなかったですかい?
と思ってしまいました。しょーもな。

西海屋の抜け荷(鉄砲)を運ぶ清次。花道から舟にのって登場。
どうやって動いているのかしらん。3階席だからわからなかったです。

よく世話になっていた同心が実は自分の父親だと息を引き取る間際に知るパターン。
すばらしい。時代劇だわ。

浪人たちにやられそうになった清次、海へじゃぼーんと飛び込んだかと思うと、20数秒で旅籠2階の新さんに。上半身だけだと思いますが、すごく早い早代わりでした。

第四場 江戸城中の一室

一幕の見せ場、清次が吉宗の身代わりになる件です。
藤色の着物に袴が黄緑。色鮮やかな将軍吉宗。

吉宗がそれでは行ってまいるなんていいながら舞台を下がると、すぐさま清次が。
これは早代わりではないでしょうけど(衣装が同じだから)、表情とか所作が全く違ってて、清次に見えました。
これが「江戸城かあ。」と見回る清次。「絵に描いたような柱だな。」と背景の柱を見ながら。
これには大笑い。

どこかの藩の嫡子お目見えの挨拶では、「大きくなっていい藩主になれよ。」というような台詞をいうところも大笑い。孫兵衛(穂積隆信)さん、面白いわあ。

「大丈夫そうだなあ。」と今度は吉宗が。
すぐ出てくるから大笑い。
孫兵衛さんが「長屋へ参りました。」を「名古屋へ参りました。」ととちられたので、すぐさま上様「なごやぁ?」と聞き返して大爆笑。
「もう、なにがなんだかわかりませぬ。」と孫兵衛さん。おかしかったぁ。

おしまいは先のお目見えの藩から贈られた納豆を清次が食べる件。
お毒見役の3人が持ってくるところから面白くって、さて、いつものように食べようとすると孫兵衛さんが「一粒ずつじゃ。」と、それを効果音つきで一粒ずつたべる清次。食べ方がなんともコミカルで。結局がつがつっといってしまいました。

ああ、おもしろかった。

第二幕

第一場 相模湾に面した海辺

小田原では領民たちが不満がたまって一揆寸前。
それをなんとか収めようと萩乃屋の女将お園(香山美子)。
話し合おうと小屋に入ったときに、花道から町人姿の新さんと菊姫登場。
ふたりは一応清次夫婦という振りをしている。
ずっとこのままでいればいいなあと菊姫。
その気持ちはわかるがそれは運命(さだめ)だからどうにもならないと新さん。
新さんモテモテのパターンも健在。いいなあ、この感じ。

清次そっくりの新さんを見て驚いたお園。「いや俺は清次ではない。徳田新之助だ。」あれ、もうばらすのん?
いつものように、根岸の最期や清次がすべてを知っていたことを話し、その代わりに?お園に江戸家老や小田原藩についてすべてを話させる新さん。やっぱり強引。

第二場 箱根湯本の旅籠「萩乃屋」の庭園

尾張大納言の書状を携えた尾張藩家老(手塚学)と西海屋(真砂皓太)、小田原藩江戸家老(大門正明)が。悪い3人ですわ。
そこへ、姿を消していた源之進が。菊姫が新之助に惚れているので腹が立つと、どうか配下にと願い出る。二人を連れてくるからと源之進。
しかし、書状が紛失していた。実は、源之進が盗んでいた。
斬り殺された源之進。新さんは証拠の書状を手に入れた。

その時の殺陣もかっこよかった。
書状を口にくわえて立ち回りなのですが、おしまいは口からぱたぱたぱたぱたと折りたたまれた書状が広がっていって。そして刀を構える新さん。歌舞伎ちっくでなんともかんとも。

パンフでは源之進が嫉妬して姿を消して裏切ったけど、やっぱりできなかったとありますが、私はわざと裏切る振りをして、悪の懐に入って証拠を取りたかったように見えました。

第三場 柳橋・美代吉の住居

五日間も姿を消している清次を心配して、座敷を休んでいる美代吉。
そこへ、辰五郎(笠原章)がお園をつれてくる(なんでやねん)。
しばらくしてお城から清次が戻ってくる。抱き合って喜ぶ美代吉と清次。
「この人誰?」と清次。
「おっかさんだよう。」と辰五郎。
おっかさんがどれだけ苦しい思いをしたか、と延々と説得する辰五郎。
俺だって、江戸に捨てられて船頭になるまでにろくに飯も食えず、人様のおまんまを盗み食いしたと意地を張って許さない清次。
私にとってもおっかさんなんだよう、と美代吉。
それでも許さないと清次。
辰五郎はぱーんと清次の頬を打つ。
いい場だったなあ。香山さんと笠原さんが上手なので、なんかうるっときてしまいました。

小頭(鴈龍)が菊姫がさらわれたと知らせてくる。辰五郎は新さんに知らせに行く。

第四場 或る廃寺の境内

菊姫は弾正一味にさらわれて、書状のありかを言うように迫られる。
そこになぜか清次が。「俺は徳田新之助だ。」とあれ?なんで新さんが清次の格好?と思ったら、お腹をばんとやられて「やっぱりだめかああ。」と籠に入れられて、1分足らずで吉宗登場。

「弾正、世の顔を見忘れたか。藩主代理で挨拶に来ただろう。」みたいな台詞。
知らぬ、と弾正。
そして、なぜか孫兵衛さんが「ひかえおろぉ!八代将軍吉宗様じゃ。」
一同、菊姫も下がって、礼。

いつもどおりの斬ってしまえ~ということで、待ってました!立ち回り。
菊姫はお庭番と孫兵衛に任せて、一人で立ち回り。
「ちゃ~んちゃんちゃん、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃぁんちゃぁんちゃ~ん!」のテーマで始まった素晴らしく早くて華麗な殺陣。
ぱんぱんぱんぱんっ!って。
背面で何度刀を受けてはったことか!
とにかく早くてびっくりしました。マツケンさんもすごいですが、やられる方すごいなあって。
ちょっとでも狂うと大怪我ですもんね。

成敗は、貴様だけは許しておけぬ世が成敗いたすみたいなこと言って、七三で自ら成敗。
お庭番にさせないのねん。

お堂の階段で決めポーズ、また歌舞伎チックで最高でした~。
いや~、生で観ると迫力満点。素晴らしすぎでした。
生きてて良かったって気分です。

第五場 江戸・柳橋辺り

清次と美代吉はお園と共に小田原へ行くことに。
見送るめ組の一同と孫兵衛。

つい自然に「おっかさん、行こうか。」と言ってしまった清次。
今さっき、「おっかさん。って言ったなあ。」といわれ、もう一度というと「おっ、おか、おっかさん。」と。
「おいらは会うことができねえけどよう、新さんにはよろしく言っといてくれよ。」と花道から去る3人。

そして、しばらくして、菊姫の一行が出てきたかと思うと、見送る吉宗が。
二人で超えた箱根を今度は一人で参りますと、未練たらたらな菊姫。
最後までモテモテの吉宗さんでした。

そして、菊姫も花道から去っていき、それを見送る吉宗と孫兵衛たち。

幕でした。

□■□

音楽がテレビと全く同じようだったので、暗転では次はこんなシーンかなって想像できて余計にワクワク。
菊姫役の遠野あすかさん、お姫様がかわいかった。台詞が宝塚ちっくやなあと思っていたら、元ジェンヌさんやったんですね。
でも、そんなにヅカヅカしてなくて、良かったです。
マツケン大ファンの山村紅葉さん、出番が少しでしたが存在感満点。
舞台が楽しくってしょうがないねん~って感じでした。

幕間では、「今回の第二部ではプレゼントコーナーはございませんのであしからずご了承ください。プレゼントは入り口にてお預かりいたします。」のアナウンスが。
そういやあ、演歌歌手さんはそんなコーナーがあったなあと。川中美幸さんとか。

2.唄う絵草紙

1.青海波
香山美子さんと遠野あすかさんを中心に女性たちの爽やかな舞。

2.寿 花の宝船
なにやら舞台後方から宝船が。
すると、舞台出演者の方々が七福神の格好で乗っているではありませんか。
陽気な曲にのって、みなさん思い思いに(?)踊られてました。
大黒天のマツケンさんは赤い帽子に水色の着物(ラインストーンつき)赤い足袋に打出の小槌を持ってました。
弁財天の賀来さんは琵琶をもって弾いてる振り、灰色の格好(パンフによるとねずみ)のシゲさんは大はしゃぎ。
大真面目におゆうぎ会してるみたいで、楽しいやら面白いやら、幸せな気分になりました。

3.口上
曲の終わりに緋毛氈が敷かれて、口上。
マツケンさんが、あけましておめでとうございます。昨年は大変な年でしたが、微力ながらエンターテイメントで皆様のお力になれば。みたいなご挨拶でした。
そして、、お一人ずつお名前をいわれて、「すみからすみまでずずずい~っと。」という挨拶で終わりました。

3.大繁盛
大黒天のままで、そのまま曲に。
「商売繁盛~。千客万来~。よいよいよいよい~♪」みたいなおめでたい歌詞。
これで皆様も福がおとずれます、みたいなこともおっしゃって、なんだか宝くじでも買おうかしらな気分になりました。

4.新町
山村紅葉さんが夕霧みたいに懐紙で顔を隠しながら登場(先週吉田屋を見たばかりなので余計笑えました)。遊郭の雰囲気を曲にあわせてコントみたいな踊り?でした。
ものすごく楽しそうな雰囲気でした。

5.花夢幻
おそらく宝塚出身の女優さん(どなたかわからない)が脇で唄いながら、マツケンさんと遠野あすかさん(多分)が宝塚ちっくで日本舞踊ちっくな踊り。
マツケンさんがヅカの男役みたいな。美しかったです。

6.さくらさくら
女性たちがサクラの枝を持って新春らしい舞。

7.夜明け、夢灯り、やじろべえ

舞台がくらくなって、おなじみのイントロが!
きゃあ~、「夜明け」ではないですか。
舞台中央上段から降りてくるマツケンさん。
「今日がどんなに辛かろうとも 誰にも明日はやってくる 今日と明日の夜の谷間で嘆きを流すのさ」ものすご~くポジティブシンキングな歌詞なのに、暗~い曲調とのギャップがたまらない曲。
このときのマツケンさんのお衣装は、白地にすそに水墨画風の龍の顔がびやぁ~とあって、大小のラインストーンがぴかぴか。足袋も銀色。たまらんなあ。
とにかく大好きな曲が生で聞けて幸せでした。

夢灯りもたしか、暴れん坊将軍の挿入歌じゃなかったかなあ。聞いたことがあるような。違うかなあ。

やじろべえ、この曲は覚えてないです「や~じろべえ、やじろべえ」ってフレーズが今でも頭に残っています。

やじろべえが終わるころに劇場上方からミラーボールが下りてまいりました!

8.マツケンサンバ2
ぞろぞろぞろぞろと腰元ダンサーズが登場。
マツケンの衣装替えの時間稼ぎダンス。
しばらくして、舞台中央上段から全身金ピカのおなじみのマツケンさん、ステップを踏みながら登場!
前回初めて観たときは1階席の5列目中央だったんですが、今回は3階最前列上手寄り。
ダンサーズの方たちに囲まれながら歌うマツケンさん。圧巻ですね。
すばらしい!!!!

間奏のダンスでは、さっきの宝船の方たちが!山村さんもいてはったかな?
なんて豪華なサンバ2でした。

そして、右肩を脱ぐと、赤いスパンコールの襦袢が。

9.マツケンサンバ3

例の間奏の三角ダンスから始まりました。
3階席から見渡すと、これはもう圧巻ですね。ぴしっとそろっていてすごい!
素晴らしすぎ!楽しい!

「アモーレ!情熱の赤」とかでアモーレ!あか!とか口にでちゃいましたよ。
楽しかったぁ。

10.マツケンマハラジャ

ラストナンバーは話題の新曲マツケンマハラジャ。
多分、また遠野あすかさんだったと思います。インド風?アラビア風?の格好で、腰をくねくねしたダンス。これまた揃っててすごかったです。
ひとしきり踊られた後、中央上段のカーテンにちゅうもく!
しゃっと開いて、さあ、マハラジャなマツケンさんが仁王立ち。
それだけで笑える、楽しめる。なんて方なんでしょう。すばらしい。

「マハラ~ジャァ、マァハラジャ~。」と踊りながら歌が始まりました。

一度テレビで見たことありましたが、生はすごいね。すごいよ。
全身金なのに、負けてないですよマツケンさん。

間奏のダンスはサンバと全くちがって、かっこいいです。
よく、こんなに激しいダンスをラストにできるなって、すごいです。

曲が終わるとカーテンコールっぽく、出演者の方が出てこられて、マツケンさんが最後のご挨拶。
最後はいつもサンバで終わるんですが、今回はマハラジャでね…(客席のほうを向いて)え?似合う?四年ぶりに新しくキレイになった新歌舞伎座に出演できました。(賀来さんのほうを見て)キレイ?」賀来さんテレ笑い。マツケンカレー、CDも置いてますから、って持って帰っちゃだめですよ、うってますから。とか、またお会いできる日を楽しみにしています。とご挨拶。
マハラジャがかかる中、ダンスしながら幕が閉じられました。

いやぁ、ほんとにマツケンさんには元気をいただきました。
今年一年いい年になりそうです。
ありがとうございましたっ!
また近々お越しくださいねっ!
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11/27 『江戸の青空 弐~惚れた晴れたの八百八町~』

2011年11月27日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(11/27)舞台『江戸の青空 弐~惚れた晴れたの八百八町~』
(シアターBRAVA!)を観てきました。

出演は、坂東巳之助、朝倉あき、植本潤、松永玲子、戸次重幸、吉野圭吾、柳家花緑、松尾貴史 の計八人。

白木屋で手代として働いていた徳三郎。一人娘、おせつと相思相愛の仲だったが自身の立場から自ら店を辞めていた。
湯屋の2階でおせつが結納すると聞いた徳三郎。刀屋に走る。
しかし、おせつは結納の日に逃げ出してしまう。相手は出入りの植木職人、彦六。しかし彼の心の中にはには病で亡くしたお菊という恋女房がいる。
さて、おせつ徳三郎は結ばれるのか。

落語の「おせつ徳三郎」「三年目」「夢の酒」「宮戸川」「駒長」
その他たくさんの演目の話をつなげて構成されたコメディ時代劇。

前作『江戸の青空~Keep On Shackin~』がむちゃくちゃ面白かったので、今回も楽しみにしておりました。

今回は大好きな坂東巳之助さんが主人公徳三郎を。
おせつが大好きなんだけど、はっきり言えない、煮え切らない「いらいら~」っとする主人公を上手く演じてらっしゃいました。
ずっと出ずっぱり。ずっと狭い舞台を走ってました。
ちょっと歌舞伎ちっくな台詞もあったり、よかったなあ。

花緑さん、今回は何役かな、湯屋の義太夫仲間、刀屋、白木屋の番頭、妾のお富、唐茄子屋、損料屋、あと甘酒売りか何かの一瞬の役と、たぶん7役くらいされてました。
落語家さんだから、何役されるのもお手の物なんですが、損料屋さんが一番似合ってたかな。
あと、妾のお富、落語で女形さんも演じられてるから別になんですが、衣装を着けて、徳三郎と一夜を過ごしたあとの襦袢姿で片肌見せてたのは、びっくりしたなあ、もぉ。

松尾貴史さんはすごいですわ。白木屋の主人と盗賊一右衛門(石川五右衛門と関係があるらしい)を演じられていたのですが、まあ、独特の間が素晴らしすぎる。まるで落語。
潰れた白木屋に盗みに入っていた盗賊一右衛門が徳三郎に「だくだく」の話をする件は、ほんと落語。面白かったぁ。
白木屋の主人の臨終の場面ももう亡くなったかと思ったら、まだ生きてたりしてたまらなかったなあ。

おせつの朝倉あきさんは勝気なしっかりものの女の子がよく似合ってました。むちゃくちゃかわいかったです。お芝居初めてだそうです。そうには思えないほどでした。

松永玲子さんもすごかったなあ。何役されてたかなあ。ほんとお上手な女優さんです。

戸次重幸さんの肉体美も健在だったなあ。

植本潤さんの丁稚。面白かった。「実はこれでも4○(2か7?忘れた)歳で…」の台詞に大爆笑でした。

大爆笑といえば、花見小僧の件で、戸次さんと松永さんのお茶屋、謎の生命体と呼ばれてたのが一番ウケました。
それから、多分大阪だけかと思いますが、刀屋の件で花緑さんが刀屋から白木屋の番頭に変わるときに松尾さんが、「ちゃっちゃと着替え。はよ。」とか大阪弁で急かしてたのが面白かったです。

あと、歌舞伎好きの私のツボにはまったのが、冒頭の湯屋で義太夫の稽古をしている男たちと、お駒が「これから常磐津の稽古にいくんだ」みたいな台詞があったことですね。

今回はおせつ徳三郎が中心になっていて、たまたま花見小僧も刀屋も知っていたので前回の全く知らない時よりもさらに楽しめたような気がします。
ラストのうなぎ屋で徳三郎とおせつが会う件は子別れのパロディかなあ。

カーテンコールは2回ありました。

最後には今日は大阪の楽ということで、出演者のみなさんの一言ずつの挨拶がありました。
松尾さんは来年新福島にカレーの店を出される予定とか、花緑さんは来年の独演会の宣伝。

巳之助さんは大阪には松竹座にしか来たことがありません、こんなことしたり、こんなことしたりと歌舞伎の台詞を言ったりして、大阪の空も青空にしていただければみたいなきれいなご挨拶でした。
巳之助さん、跳んだりはねたり、ピースしたり、他の方が挨拶のときは「よっ!」と掛け声したり、楽しい人でした。

参もあればいいですねえ。期待せずに期待しておきます。
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