今年の夏は暑すぎた
今月は3つしか行けなかった
8/11「富士と女性-日本の心-」小林美術館
高石市の羽衣に今年の6月にできたばかりの美術館。といってもフツーの会社の部屋の壁にばんばんばんっと額や掛け軸がかかっているのみ。クーラーも家庭用?みたいな感じで、美術好きな方のお宅にお邪魔したような雰囲気でした。
3階はテーマの特別展、美人画や富士山の絵が17点ほど。竹内栖鳳、上村松園、伊東深水、鏑木清方…のいつものメンバーをはじめ、棟方志功、北野恒富、池田遙邨など、名前は知ってるけどあまり見ない人とか、片岡球子とか藤田嗣治はテレビしか見たことがなくてうれしかったな。
2階は常設展らしく、文化勲章を受章した作家のコレクションを展示。
これまた、名前は知ってるけど作品は知らないとか、作品は知ってるけど名前がわからないとか、普段見ない作家さんだらけでなかなか勉強になりました。この中で藤田嗣治の「アラブの子供」という鉛筆?で描かれた作品がすごく気になってしまいました。
8/12「伊藤若冲展」承天閣美術館
今年は若冲生誕300年とかで、京都のあちこちで若冲の展覧会が開かれています。
こちらの目玉は「植物綵絵」の複製全30幅展示でした。複製とはいえ、よくできていて、テレビや写真集で見るよりは楽しかったです。実物は宮内庁にあるらしいのですが、もともとは相国寺に奉納されたもの。明治20年ぐらいに宮内省へ献上されたらしく、宮内省から当時の1万円が下されたとか。その実際の目録が展示されていて、絵も良かったのですが、歴史好きとすればこっちもうれしかったなあ。
8/27「藤田嗣治展」兵庫県立美術館
小林美術館で見た藤田嗣治の絵が忘れられず、思い切って行ってみることにしましたが、大正解でした。
藤田の一生を丁寧な解説とたくさんの作品で、全くの初心者な私でも十分楽しめました。こんなにわかりやすいのは初めてかも。フランスばかりかと思えば、日本で戦争画を描いていたり、中南米を旅していたり、画風もいろいろあってほんと楽しかったです。彼は猫ちゃんが好きなんですね。やたら女性のそばに猫ちゃんがいて、かわいい。
細い輪郭線に白い肌の女性を描いた作品がいちばんのお気に入り。晩年の宗教画もよかったな。
戦争画の「アッツ島玉砕」は「うっ」ときました。苦しいとか悲しいとか、そんなんではなく、胸に「うっ」と。こんな感覚は初めてです。
洋画に興味はなかったはずなのになあ。初めて洋画を見て楽しいと思える作家に出会えました。また機会があれば他の作品も見てみたい。
ついでに常設展?にも入ってみたのですが、現代アートのような橋本関雪の屏風絵とか、竹内栖鳳の掛け軸もまた川?滝?をバックにひらひらと舞う数枚の桜の花びら。こんなのもあるのかと感心しながら見ていると、やはりわたしにはよく理解できない様々な作品がたくさん展示されていて、その中で「!」だったのは「影」という作品で、近くからみるとなんとなく灰色がかったボードで、後ろにさがっていくほどに、少女の影が浮き上がる。これはスゴイなと。あとは「何もすることがない」。大きな黒い板に小さい文字で「何もすることがない何もすることがない何もすることがない何もすることがない何もすることがない…」と延々彫って?ある作品。強烈なインパクトでしたね。現代アートも面白いかも

今月は3つしか行けなかった

8/11「富士と女性-日本の心-」小林美術館
高石市の羽衣に今年の6月にできたばかりの美術館。といってもフツーの会社の部屋の壁にばんばんばんっと額や掛け軸がかかっているのみ。クーラーも家庭用?みたいな感じで、美術好きな方のお宅にお邪魔したような雰囲気でした。
3階はテーマの特別展、美人画や富士山の絵が17点ほど。竹内栖鳳、上村松園、伊東深水、鏑木清方…のいつものメンバーをはじめ、棟方志功、北野恒富、池田遙邨など、名前は知ってるけどあまり見ない人とか、片岡球子とか藤田嗣治はテレビしか見たことがなくてうれしかったな。
2階は常設展らしく、文化勲章を受章した作家のコレクションを展示。
これまた、名前は知ってるけど作品は知らないとか、作品は知ってるけど名前がわからないとか、普段見ない作家さんだらけでなかなか勉強になりました。この中で藤田嗣治の「アラブの子供」という鉛筆?で描かれた作品がすごく気になってしまいました。
8/12「伊藤若冲展」承天閣美術館
今年は若冲生誕300年とかで、京都のあちこちで若冲の展覧会が開かれています。
こちらの目玉は「植物綵絵」の複製全30幅展示でした。複製とはいえ、よくできていて、テレビや写真集で見るよりは楽しかったです。実物は宮内庁にあるらしいのですが、もともとは相国寺に奉納されたもの。明治20年ぐらいに宮内省へ献上されたらしく、宮内省から当時の1万円が下されたとか。その実際の目録が展示されていて、絵も良かったのですが、歴史好きとすればこっちもうれしかったなあ。
8/27「藤田嗣治展」兵庫県立美術館
小林美術館で見た藤田嗣治の絵が忘れられず、思い切って行ってみることにしましたが、大正解でした。
藤田の一生を丁寧な解説とたくさんの作品で、全くの初心者な私でも十分楽しめました。こんなにわかりやすいのは初めてかも。フランスばかりかと思えば、日本で戦争画を描いていたり、中南米を旅していたり、画風もいろいろあってほんと楽しかったです。彼は猫ちゃんが好きなんですね。やたら女性のそばに猫ちゃんがいて、かわいい。
細い輪郭線に白い肌の女性を描いた作品がいちばんのお気に入り。晩年の宗教画もよかったな。
戦争画の「アッツ島玉砕」は「うっ」ときました。苦しいとか悲しいとか、そんなんではなく、胸に「うっ」と。こんな感覚は初めてです。
洋画に興味はなかったはずなのになあ。初めて洋画を見て楽しいと思える作家に出会えました。また機会があれば他の作品も見てみたい。
ついでに常設展?にも入ってみたのですが、現代アートのような橋本関雪の屏風絵とか、竹内栖鳳の掛け軸もまた川?滝?をバックにひらひらと舞う数枚の桜の花びら。こんなのもあるのかと感心しながら見ていると、やはりわたしにはよく理解できない様々な作品がたくさん展示されていて、その中で「!」だったのは「影」という作品で、近くからみるとなんとなく灰色がかったボードで、後ろにさがっていくほどに、少女の影が浮き上がる。これはスゴイなと。あとは「何もすることがない」。大きな黒い板に小さい文字で「何もすることがない何もすることがない何もすることがない何もすることがない何もすることがない…」と延々彫って?ある作品。強烈なインパクトでしたね。現代アートも面白いかも
