サイコパス☆ランチ

40代の新米パパ・1級建築士で宅地建物取引士【ゆりかご打法・中川修一朗】が、住宅関連を熱く語る暴走日記

仕事納め(一年を総括して)

2007-12-25 18:46:30 | 建築でバンザイ★
他の会社さんたちと比べ少々早いのかもしれませんが、今日で会社の業務が終了します

昨日は大掃除、今日は今年最後の各現場のチェックと…あっという間に締めまできてしまいました


昨年度と今年度を比較すると、不動産業界(大きな括りでみても建売業界だけをみても)は各業者とも苦戦を強いられた年であったかと思います

業者間での【急激な地価上昇】から始まり、半ば見切り発車であった6/20の基準法改正による【建築確認申請のもたつき】が大きな要因であり、地価の上昇に関してはある程度の落ち着きを伴ってきてはいますが、建築確認関係の問題において特に木造3階建てについては、未だに構造計算プログラムの整備ができず、行政・民間確認検査機関の足並みが揃っておりません

これまでの私の経験や感覚からしても、過剰なまでの【資料チェック】や現場経験のない人間が建築確認のチェックを行うことによる【無知・遅延】と言わざるを得ない問題は、また来年度も引き続いて建築業界の流れを圧迫することになるでしょう

帝国データバンクが発行している情報誌などを見ていても、着工遅れによる資金回収遅れなどが原因による倒産なども実際に目立っているようです これに関しては【人災(法改正時の国土交通省の検討不足)による景気回復の減衰】と言っても過言ではないと思います


ただ、あまり後ろ向きな発言ばかりでは新年に向けてスタートを切れないでしょうから…前向きな発言を


社会全般では【偽】の一年だったと言われていますが、個人的な解釈としてこれも世の中が上昇気流に乗りつつあるからだと考えています

これまでの偽装問題発覚については、その大多数が【内部告発】によるものと報じられています

内部告発が起きるにあたっては、退職を覚悟(または既に退職)している者がいることが必要であり、言い換えれば、【良心の呵責】>【生活する為に悪を見過ごす】という考えに戻りつつある傾向だと言えるからです


【会社ぐるみで偽装を行い、利益を確保する】…本来の仕事の価値(需要と供給)のルールからすると、一時的には潤う(筋肉増強剤みたいなもの)かも知れませんが、それに頼りすぎることにより大きなダメージや不信感(内臓疾患や心臓への負荷)へ繋がり、結果としては死へと近づくものなのです


昨今までの不景気というのは、筋肉増強剤にも一部は頼らざるを得ない状況もあったのかもしれません ただ、偽装に対して告発が増えてきたのは、本来の健康体を目指す国民が増えてきた証拠なのではと考えています 


仕事というのは…人間が、人間のために、人間と共に、人間の共通の決まり事の中で行うものであり、人間という感覚を無くして成立はしません

不誠実な事をして利益を上げても未来永劫は続かないので、当たり前のことを当たり前にキチンと継続することが利益に繋がるのです


会社ですから利益を上げることは勿論重要なのですが、意味合いは大きく二つあります

一つは、自分が良い生活をする為ということ これは小学生でも思いつくことであり、皆が捕らわれ過ぎてしまう観念です


もう一つの重要な観念としては、利益を上げることが会社の存続につながり、将来的に顧客へのサポートを迅速に行うこともできるということです

これは顧客側の観点に立って必要とされる利益確保の重要性で、その観念を持つことが利益を生み出す為の売り上げに繋がると考えています


この考えについては一生涯に渡り変える必要もないしつもりもありませんが、来年度は桜上水に会社を移すということでは新天地でのスタートでもあります 更なる飛躍を目指し、また新たな発想を生み出す必要もあります
 

皆様も今年一年お疲れ様でしたぁ~



また来年も宜しくお願い申し上げます