本日は、特別な出歩き仕事もなく、月末は予備日で開けているので、割と時間があります。
それでも、支払関係で銀行や郵便局にチョロチョロと出かけねばなりません。
ということは、ずっとついている作業はできないが、合間合間で1日仕事となるものならできるということで、やっとこさでガソリンタンクの内部清掃作業にかかれました。
今までもガソリンタンクをしたいなーと思っていたのですが、予定日に限って、雨が降ったり、両親から呼び出しがあったり、急な出張仕事が入ったりとなかなかに作業ができなかったのです。
さてさて、単なる掃除といえば掃除なのですが、ガソリンタンクって皆さん悩み多いですよね。
私もその口で、不安要素がたっぷりだったのです。ついては、ガソリンタンクに関しては、今までいろいろと自分なりに聞きこみ調査してきました。
結論はコレというものはなく、結局ケースバイケースになるということです。
そういった調査の内容も書いときますので、今回は長文になります。
あまりあてにならない内容かも知れません。
さらに、私が調べたことなので、本当に正しいかどうかもわかりません。その辺りを各人ご承知ご理解の上で、情報の一つとして考えてください。
さらに本日の作業ですが、デジカメで撮影していたのですが、デジカメにメモリーをセットし忘れているという大チョンボをかましました。
途中で気付いたので、掃除前の汚い状態の内部写真がありません。その点を御許しください。
では、調査編。タンク掃除編。ダンク内部コーティング編と、3部作状態にして記していきます。
・・・・調査編・・・・
私のR-2君は、当初はガソリンタンクを掃除するかどうか悩んでました。
それを、ブログにコメントしてくれた「赤い彗星」さんの後押しがあり降ろすことにしました。
定番の水で綺麗に洗い。内部は思いのほか綺麗に見えたので、そのままコーティングでいいかと思ったのです。
でも、こういうのはなるだけいろんな人の意見を聞いて、諸先輩たちの知恵を借りた方がいいだろうと念押しをすることにしました。
降ろしたタンクは、水洗い+洗剤洗い+強制乾燥+CRC226を内部に吹いて保管してました。
それを担いで、いろんな人に内部の確認をしてもらいます。
ちなみに降ろした状態の内部の写真はこんな感じでした。(2014年5月2日の写真です)
この写真を良く覚えていてください。
このようなタンクの底なら「よかったー錆びていなかった」って安堵するでしょ。
でも側面にこんな黒色のものが...
まぁー大したことなく、中身は綺麗なタンクで良かったと思ったのですが、それが、私が調べた範疇では意見が違ったのです。
まずは、クラウンワゴンでお世話になっている自動車整備工場に見せたら、「ガソリンタンクのことはわからん。漏れてないし中も綺麗なんだから、このままじゃ駄目なのか」でした。
そして、こういう鉄の物は鈑金屋に聞いてみた方がいいよとのアドバイス。
鈑金屋に確認してもらうと....
「私はガソリンタンクの修理はしない。なぜなら必ず錆びていて錆びた鉄をどうこうというノウハウを持っていないから、錆を切って鉄板を貼るか、鉄板から新規にガソリンタンク作成ならするけどね。」とのコメントの元で
中を覗いて一発目の言葉は、「これは、アカンわ。かなり錆来ているよ」とのこと。
私の目には綺麗に塗装があるように見えるのに、プロにかかればダメがでました。それもサビが酷いらしい。
鈑金屋の目では、まず中身全体の塗装にスジのようなものが出ているのが駄目とのこと。それは塗装が浮き上がってきている証拠。
さらに側面の黒色のやつは、黒色の塗料が上にあるのではなく、グレーが剥がれて下の黒色が見えているとのことです。
つまり、黒色の上にグレーが塗られている?ということは、既に前オーナーでタンク清掃しているということ。
「これは塗膜の力がなくなっているのだけど、グレー塗膜同志の決着力があるので表面で膜のように固く塗料がついているだけやで。」
「このガソリンタンク使うのん?この塗膜をどうやって剥がす?タンクを切開した方がいいのとちゃう?」
と、破滅的な言葉がいろいろとでました。「この上にそのままコーティングは絶対にだめだから、内部を荒らしてから処置することを考えなさい。」とのこと。
でも、これがプロの目立てということですね。
そして、鈑金屋のアドバイスは、「サビ関連を蘇生するノウハウは、ラジエター屋が知っているから、ラジエター屋にあたりな」とのこと。
そうだ。確かにラジエター屋だと納得した次第。
でも、ラジエター屋の知り合いはいないので、いろいろと聞いて回って、父親が現役だった時に取引のあったラジエター屋にたどり着いた。
そのラジエター屋も、すでに隠居に近い状態で、年寄の内職仕事状態だった。だって工場の中で木彫り彫刻をしていたし。
昔はガソリンタンク修理の仕事をしていたとのことで、いろいろとアドバイスをもらえた。
今は修理しないのか?このタンクの修理できないか?と聞いたところ、外注先のメッキ工場の社長が亡くなって外注先が無いのよ。だからタンクの修理はできない。
「えっ?メッキって?」と疑問符が一杯になりました。
そのラジエター屋の修理方法は、サビは徹底的に落とさないとまた錆びる。なので、必ず切開してサビ研磨、または鉄板張り替えを徹底するとのこと。
ガソリンは基本的に塗料と相性が悪いので、仕上げはメッキ屋に出して、タンク内部を薄くメッキして錆び対策する。もちろん溶接して錆びやすくなっている鉄もメッキにより錆びにくくなる。
メッキをすると以降のトラブルは皆無に近くなるよ。これで、大型トラックや外車のタンクを修理したものだよ。とのことでした。
そうかー、メッキかー。と、そんなの私ができないのでため息ですね。
ともかく私のタンクを見てもらう。すると....
「これなー素人インチキ修理の上に、まじめに素人修理しているなー」とのこと。
「このグレーの塗料は多分耐ガソリン塗料だろうで、元々は銀色だったかもよ。」との意見。
「この中をひっかいてもいいか?」と言われてデントツールのようなクサビを持ってきて、内部を軽く擦ると、グレーの塗料がパキッって割れた。
その下は、おぞましい赤色のものが...
「このグレーの下に、黒色の塗料があるんだけど、この塗料は大した塗料ではない。」と言われて、黒色の被膜を指の腹で擦ると粉になった。
「グレーの被膜はしっかりしていてプラのような少し引っ張りに強いような塗料でこれは正解」とのこと。
「黒色塗料の前になにか処置しているのかなー。多分、サビ取りしないで、その上に黒色塗料を吹き付けているでー。」
「黒色が吹き付けで、グレーがタンクに塗料を入れて撹拌方式だと思うわ。」
とのことでした。
そして、「黒とグレーをする間にそれなりの年月がたっていると思うよ」とのこと。
というのは、黒色の塗装が分厚いのだけど、黒色塗膜の下と上が変色し黒色内部は綺麗とのことで、黒色塗料がガソリンにやられてきたので上からグレーで塗り直しかな?
いやいや、黒色塗装からサビが見え隠れしたのでグレーを被せたのかな?まぁーそんなとこだろう。
という分析でした。
私がタンクの外側をサビ止め塗ったのでわかりにくいなーと言いながらも、タンク内部にミラーを突っ込んで確認してもらった中で、「ココとココをサビ穴塞ぎ溶接してある。このパイプ根本はろう付け足しているな。大分ダメージのあったタンクを修理しているんやなー。」と指摘された。
「でも、私は修理してないから25年以上このままやでー。」と言うたら、
「そりゃーこれだけグレーの塗料が幕を張ったからやで。でも、このグレーもあちこちクラックあるからあと数年の問題でサビで穴開くで、いいタイミングで見つけたね」
さらに「サビがガソリンに触れている間はサビは広がらない理屈なんだけど、実際は水が入るやろ?ガソリン入れる時ではなく結露で水が出るんや。水はガソリンの下に沈むでー。」
「でも、酸素が無いとサビは増えへん。ガソリンをセコク入れて鉄の肌が出やすいとか、駐車場所が斜面でタンクの底が空気に触れるとかしたら錆びてきよる」
とのことでした。
そして、ラジエター屋のアドバイスは....
第1案、ガソリンタンクの上部分を切開して、内部の錆び取りをして、ガソリンタンク内部用の塗料を塗る。切開の接続は溶接よりハンダの方が鉄にいいのでメッキできないならハンダで蓋を接続すること。
第2案
まず内部を適当に荒らす。といっても塗装を剥ぐのが目的なので、ボルトや砂を入れて振り回すのはいけない。(ボルトはタンクにダメージを与える。このタンクはかなり重症なので異物で内部を傷つけるのは避けたい)
ヘラのようなものを入れて擦れたらいいけど、そんなの実際無理やねー。
ってことで、ローテクを教えてくれた。針金ハンガーをクネクネとまげて突っ込んでこそいだらいいとのこと。
これで塗料が浮いているところは剥がれたりキズが入ったりするから、その状態でサビ取りクリーナー等を投入。
薄いサビを取るのではなく、塗装の下のサビを反応させることで塗膜を浮かすのが目的なので、錆取りクリーナーは原液を投入すること。
尚、原液だと鉄地肌にはキツイので、触れる時間は30分までにして終わらせること。20分ぐらいでいいと思うで。
原液だと量が少ないと思うので、タンクの向きを変えて部分部分に進めたらいいとのこと。つまり20分浸したら向きを変えて別の部位を進めるということ。
錆取りクリーナーは、酸性ではなく、中性が弱アルカリ性を用いること。
酸性はサビと反応はいいけど、鉄もダメにする。このガソリンタンクはサビを全部取ると穴が開く可能性が高い。なので、サビを全部取るのではなく、塗装を浮かして、塗装とサビとの間に反応するものを期待した方がいい。
タンクを切開しないなら、もしかしたら、リン酸の類の錆び転換系を用いてサビをけずらない方がいいかも知れない。
塗装が残ったところは、まだしっかりしていると判断して深追いはせずに、ある程度の塗装がはがれたらタンク内コーティング(水に反応するウレタン系がいい)を流してコーティングしたらいい。
サビは必ず水を含んでいるので、水に反応して硬化する系列の塗料がいい。できたら湿度でゆっくりと反応するのがいい。
サビは残っているけど、赤錆を封じ込めることで対策したらいいやろ。これで20年ぐらい乗って穴が開いたらいよいよタンクを切開して切り貼りしたらいいよ。
と、私のような素人ができるアドバイスをいただきました。
「ついでだから、中を掻いたるわ」と、カリカリと長いクサビで仕事してくれました。
エアーで剥がれた塗装を噴き出してくれました。
「急がないとのことなので、この状態で最低2か月間放置してから作業しなさい。」
「放置している間も、時々、外からでいいのでタンクを叩きなさい。そうすると露出したサビと塗装とが剥がれていくから。サビをある程度成長させてサビのふくらみで塗装を剥がすんやで。それから、錆取りクリーナー投入したらいいからね。」
とのことでした。
そうかー、塗膜をめくってサビがあらわになっているので、あえてそのサビを少し成長させて塗膜にダメージを与えてから処置しろってことね。と、そのノウハウに関心した次第です。
と、ここまでが調査編です。ガソリンタンクの内部が一見して綺麗でも、その下がこんなことになっているとは思いもしませんでした。
・・・・タンク掃除編・・・・
先に説明したようにデジカメのメモリ入れ忘れのため、作業前の写真がありません。
タンク内部がこんなことになっていると撮影したのに残念です。
まずは、パイプの先端をフタします。といっても、ビニールホースを差し込んで、そのビニールを曲げて針金で固定するだけです。
錆取りクリーナーの原液を投入します。
ガソリンタンクの空いているところをアルミテープでフタします。
って、ここまで撮影してメモリーセット忘れに気づきました。
ここから写真があります。
今回用意した、錆取りクリーナーと、コーティング剤です。どちらも「モノタロウ」で入手です。
錆取りクリーナーは既にタンクに投入済みなので空ボトルです。ちなみに液は透明でした。
こういった感じてタンクの封をしています。
もちろんタンクをひっくり返したりして、原液をあちこちに浸していきます。
20分浸したら、向きを変えてまた20分です。
この20分間で、銀行に支払に行ったり、郵便局に行ったりと、近所でできる月末のお仕事をこなします。
こんな倒立姿勢もしました。
2時間ほどタンクをゴロゴロとして熟成して出てきた錆取りクリーナーはこんなことになってます。
透明な液体がこんな色になっているなんて。
液の底には、サビもだけど、塗料片も出てきました。
後は、水を入れてタンクを抱えて腰振りダンスです。
お姉さんをだっこするより軽いので余裕です。太ったお腹の上にタンクを乗せて腰を前後にグイグインって突き上げろってタンスして、中を良く濯ぎました。
給油口はこうなりました。
給油口ってガソリンガンのノズルが当たるから、かなり錆びていました。そのサビは無くなってます。
さて、タンク内部です。
真っ赤に浮き上がっていた錆が黒色に転換されいるようです。
酷い錆びは剥がれるのではなく、こういう黒色になるみたいです。
残っている塗料が剥がれたりしないかと長いマイナスドライバーで突いてみたら剥がれなかったので、これで良しとしました。
ちなみに、燃料キャップの裏はというと....
このサビは後程処置します。
私のタンク強制乾燥方法です。
嫁さんが実家から持参してきた嫁入り道具のひとつ、「布団乾燥機」です。もちろんすごい年式の代物です。
この布団乾燥機を嫁さんから借りまして、タンクに「ぶちゅ 」です。
パワー最大で運転すると1時間もしたらタンクは熱くなってますよ。
これで、タンク内部掃除終了です。
・・・・ダンク内部コーティング編・・・・
タンク内部掃除の終了が夕方4時15分でした。
タンクコーティングにはコンプレッサが必要なので、ここからはガレージに移動です。
移動時間がなんだかんだて15分でした。
夕方4時30分からの作業で、今は5時30分には真っ暗です。
ついては1時間でコーティングしなければなりません。
急いで作業したので、写真撮影は数枚でした。しかし、夕方で薄暗い中で撮影したので写真はピンボケでダメでした。
ついては写真がありません。ごめんなさい。
まぁー、作業自体は大したことではありません。タンクシーラーを放り込んでゆっくりと回しながら中を塗っていくだけです。
今回用意したタンクシーラーは、POR15のタンクシーラーです。モノタロウで購入したのですが、販売店は「KITAKO」になってます。容量230mlのもので、これでR-2のタンクは十分コーティングできました。
タンクシーラーの蓋を開ける時に注意が必用かも?
とても固くて蓋が変形しました。それでも開かなくて、蓋にドライバーを突き刺してこじ開けました。
そして、内部は薄く表面5mm程が固まってました。新品の缶を開けたのに表面が5mm程固まっているのもどうよ。と思いますが、この塗料がどういった状態が正解なのかわからないのでそのまま進めます。
ともかく、蓋が強烈に固かったので、参考にされる方は、缶を開ける時に、勢いよく「どっびゃー」ってひっくり返さないように注意してください。
固まった表面をドライバーで突き挿して取り除いて(コンニャクに串を挿す感触でした)、その下のドロリと抵抗のある黄色みのある濁ったねばねばを撹拌します。
まるで、男のアレから出る、黄色が入ったバージョンです。
ゆっくりと撹拌すると、だんだんと液がゆるくなりました。さらに撹拌すると銀色になってきました。
うーん。銀色の成分が下にたんまり固まっているようです。ともかく撹拌するとユルユルになりオリーブオイルぐらいの粘度までゆるくなりました。
それをタンクに投入です。まずは給油口から少しだけ入れてタンクを立てた状態でクルクルと回しました。要するに給油口から鶴首内を塗りたいという作戦です。
そして、残りを燃料ゲージの口から投入です。
ここで、私は失敗しました。そのまま入れたのですが、粘りのある液体なので、ゆるいウンコのように、ドボドボと盛り上がりました。
その盛り上がったフチに、燃料吸い上げ口がかかってました。
そのままウンコが重力で崩れて、燃料吸い上げ口を周り込んで行きます。
なにがいいたいかというと、燃料吸い上げ口にこの塗料が付くと大変です。粘りのある塗料が吸い付くことで詰まってしまうのです。
結論からいうと私は詰まらせてしまい、あとのリカバリーに苦戦しました。
コンプレッサーの圧最大で拭きこんでもつまりがすぐに取れないのです。
吸い込み口周辺の塗料をワイヤーハンガーを突っ込んで蹴散らして、コンプレッサーのエアーを通してなんとか貫通です。
こんなのでええんかと思いながらも、タンクを抱えてゆっくりと塗料をあちこちに回すのです。
そして最後に、残った塗料を出して、再度つまりの確認です。
また詰まってましたので、同様の処置をして回復です。
この時に、サビというか塗装メクレの酷かった部分に塗料がダマになっている部分を確認しました。いろいろとタンクを振るけどダマが動きません。まぁー、それだけ塗料がひっかかるほどのきっかけがあったと解釈して見えないことにしました。
タンクを平置きで乾燥させると、燃料吸い上げ口にまた塗料が集まりますので、タンクを横向きにして保管換装することにしました。
これで作業終了です。
さて、仕上げがどうなっているかについては、また今度に撮影しますね。
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