去年末ぐらいから何故か知らないがハンダ鈑金について質問が来るようになった。
何故に急にハンダ鈑金ネタで質問が来るのか不明なのです。
私は以前からハンダ鈑金で処置してますし、そもそも私のいい加減な素人作業よりも、もっと先駆者でハンダ王子さんがいるじゃないですか?
私もハンダ王子さんのブログを見て、ハンダで鈑金できるなら私でもできる。と思い立って作業し始めたんですよ。
なので、ハンダ王子さんのブログへ質問したらいいのに....と思います。
まあー、そんなことを勝手に思っているわけで、それでもなにやら比率の多かった質問にだけここに返答しておきます。
Q1)ハンダ鈑金は、鈑金用のハンダでないといけないのでしょうか?ふつうの電気工作のヤニ入りハンダではダメなの?
A1)
私は一般的な電気工作用のハンダと、ハンダ鈑金用のヤニ無しハンダの両方を適材適所で使い分けてます。
単にサビ穴を塞ぎたいといった強度が特に不要なところは電気工作用のヤニ入りハンダを用いてます。
結束強度が必要という部分、たとえば部品を接合するとか、ナッターで仕込んだナット取付部を補強したいとかいう時は鈑金用ハンダの出番です。
ちなみにこだわる要素としては、ヤニ入りハンダでも昔の鉛入りハンダの方がハンダのなじみかたがいいです。
ヤニ入りハンダも、0.6mm、0.8mm、1.0mm、1.5mmと揃えて適宜使い分けた方がいいかと思います。
パッチ鉄板貼り付けの時は、0.6mmを合わせ目に当てると浸透圧の関係で面白いように吸い込んでいきますよ。
Q2)ブログ写真ではハンダ鈑金をした後でヤニがついているいるのを見受けられます。そのヤニにはどうやって取り除いてますか?
A2)
まずはスクレッパーでほじくって取れるものはサクサクとほじくります。
次にワイヤーブラシで掻くきたくって取れるものを取りまして....
私の場合はここからエンジンコンディショナーです。
エンジンコンディショナーを吹きかけてワイヤーブラシ、いやいや歯ブラシでも十分です。ゴシゴシすると嘘といいたくなるぐらいに簡単にヤニが取れますよ。
エンジンコンディショナーは超お勧めです。ちなみにパーツクリーナーではヤニは取れません。
最初からエンジンコンディショナーをぶっかけない理由は、単にエンジンコンディショナーがもったいないだけです。
最後の隙間掃除としてエンジンコンディシュナーでヤニ洗浄しています。
Q3)ハンダ鈑金でハンダを盛った後の整形は?
A3)
ハンダを削るのは面倒なので、できるだけハンダごてで面出しするように努めます。それでも表面はもちろん波打つわけです。とくに逆さま面へハンダをしたときは面だしなんて至難の業です。
ヤニさえ取れれば電動工具の利用が可能です。
ハンドクラインダー、リューターといったもので研磨整形します。
180番ぐらいの耐水サンドペーパーで研磨しても削れますよ。
Q4)ハンダ鈑金してできた面の上に塗装するときはどうしてる?
A4)
ハンダ面をつるつるで鏡面みたいに研磨すると塗装が乗りません。理屈はわかりませんが私の経験則で、まるでアルミの上に塗装したような感じで後程塗膜が剥がれますよ。
しかしながら、240番ぐらいのサンドペーパーでよーく荒らしてから万能プライマー散布して、一般的なプラサフを塗装、その上に上塗りで今のところ綺麗に塗膜がついています。
この方法が正しいのかはなんともわかりませんが、私はこれでやっています。
Q5)ハンダ鏝は何Wを使用しているの?
A5)
適材適所で、300W、100W、80W、60W、40Wを使い分けてます。
一番使うのが100Wです。
Q6)ハンダ鈑金の下地として酸で洗浄しているのですか?
A6)
適材適所で使い分けてます。
鈑金ハンダ(ヤニ無し)を用いるときは無条件で酸洗浄します。酸で表面を荒らさないとヤニ無しハンダの本領が発揮できないらしく食いつきません。。
ヤニ入りハンダについてはヤニ成分に酸が含まれているのか鉄肌にスムーズに食いつきます。逆に酸洗浄してからヤニ入りハンダだとハンダの流れ方がおかしいようで私は苦戦しました。
ついては、ヤニ入りハンダを用いるときは酸洗浄無しです。
尚、酸洗浄はしませんが徹底的に鉄肌を出すための研磨をします。具体的にはリューターでほじくりまくりです。
綺麗な鉄肌さえ露出できればスイッって気持ち良くヤニ入りハンダが食いつきますよ。もちろん簡単には剥がれませんよ。
尚、少しでも錆びがあれば、サビの上にハンダは食いつきません。
徹底的に錆びは研磨してください。茶色がなくなっても錆びの縁のやわらかい鉄部分は錆びでやられているらしくハンダは乗りません。硬い鉄肌が露出するまでしつこく研磨してください。
サビ穴貫通しても気にしてはいけません。その部分は鉄ではなくサビだったということです。裏にアルミテープを貼りつけて貫通穴にハンダを充填すればいいだけです。
Q7)ハンダ鈑金作業を見学したいのですが....
A7)
未熟者の試行錯誤で日々精進中の素人工作を見て満足されるのかは謎ですが....
私は鈑金教室をしているわけでもなく先生でもないのでわざわざお披露目するつもりはありません。
しかしながら、たまたまハンダ鈑金をする予定の時に見学に来られたときは、四苦八苦しているハンダ鈑金をお見せできますよ。特に隠しているわけではありませんので....
つまり、いちいち見学用にハンダ鈑金を準備するつもりはありません。たまたまハンダ鈑金のタイミングで遊びに来られたら下手くそ作業を見てもいいよ。というか、3本目の手としてお手伝いにこき使うかもしれませんよ。
Q8)ハンダ鈑金と溶接どちらがいいと思いますか?
A8)
私は絶対に溶接がいいと思います。だって同じ素材どおしで結合ですよ。
溶接できるのであれば溶接で処置した方がいいと思います。
私の場合は溶接できる環境がいろんな意味でありません。電気事情が悪いところで作業しています。
溶接機を動かしたら屋内配線がどうなの?というか電柱からの引き込み配線も細いしねー。
溶接するのであれば屋内配線工事からしなければなりません。もちろんブレイカーもそれようを設置してとなります。
そんなの激貧ができるわけありません。単に溶接機を用意したらいいというわけではないので溶接はあきらめてます。
ついては、私ができる作業としてハンダ鈑金となった次第です。
尚、溶接機が使える環境だったとしたら....
きっと溶接機を入手して火傷しながら鉄鋼細工をでっち上げていると思います。だってガレージに棚が欲しいのよ。廃材をビシバシしたらいいんでしょ。廃材ならいろんな知人を巡って「あの切れ端H鋼材頂戴。錆びている鉄パイプ頂戴」とかであつまりそうですから。
とまあー、ハンダ鈑金についての返答はこんな感じでいいかなー
もう、同じような質問してこないでねー(笑)
しかし何故に、突然、ハンダ鈑金の質問が舞い込んできたのか?謎だわー。
ハンダ鈑金がブームになっているのか?そんなわけないだろう。
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