夕方、テレビを見ていて、ふと手のひらを見ると、左手の人差し指の付け根に、梅干大の青紫のあざができていた。
それほどの痛みもない。
なぜ、どこで、どうして出来たか、まったくわからない。
ひざなどを、家具の角にぶつけて、「アイタッ」と思ってもすぐ忘れてしまい、後から、青あざを見つけることもある。
しかし、手にこんな大きなあざが出来ているというのに、いくら思い出そうとしても、まったく思い出すことが出来ないのである。
まるで、痴呆老人か、酔っ払いが酔いがさめたときに傷に気がついたという感じである。
早速、血行をよくする薬を塗っておいたけれど、やや危険を感じる。
本来、痛みがあるから、危険なことから身を守るようになったと思われるけれど、打撲をしても、切断をしても痛みを感じなくなったら、身の危険は何倍にもなるだろう。