キリストに結ばれた人 (2)

O.ハレスビー聖書日課「みことばの糧」から

「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。
　古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」
　　　　　　　　Ⅱコリント5･17


　人は新しく生れ変わる時、神により魂のうちに新しい力を与えられて、罪と
戦うことができます。
　生まれつきの人も罪と戦います。それは罪の及ぼす不幸で危険な結末を知って
いるからです。彼は罪そのものは愛しています。しかし、罪を犯せば、身に危険
が及ぶので、身を慎んでいるのです。

　ところが「新しく生れる」できごとは、全く新しい変化を生じさせます。
罪が、敵になります。神を悲しませることは、最大の罪となります。
神を愛するようになったからです。
　ここで誤解してはならないことは、新しく生れ変わったからと言って、
罪がなくなってしまうわけではないことです。「肉の望むところは、霊に反し、
霊の望むところは、肉に反するからです」（ガラテヤ5･17)。

　ですから、生れ変わった信仰者も、祈りたくなくなったり、聖書を読みたく
なくなったりします。神のみ旨を行うことに鈍く、気の進まないこともあります。
時には罪の誘惑に負けそうになります。
　しかし、そうした時にも、罪に打ち勝つ唯一の方法は、神の愛が私たちの心に
注がれることによってのみ可能であることを知っています。

　私たちの信仰が生ぬるくなった時に、私たちは、神の前にありのままを
打ち明けます。そして、もう一度、みもとに引き寄せて、神の愛によって、
心を燃やしてくださいとお願いします。

･･･それは、私たちの人間的な意志によらず、神によってのみ遂行されます。
私たちが敗北しても、キリストが私たちの内に、罪と戦う意志と力を与えて
くださいます。そして、神への愛のあるところでは、罪に対する嫌悪感を
生じるのです。


追記

コリント人への第二の手紙5章17節

「ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」
　　　　　　　　　　　　　　　（新改訳聖書2017）

「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」
　　　　　　　　　　　　　　　　（新改訳）

「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。
古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」
　　　　　　　　　　　　　　　　（新共同訳）

「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。
古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。」
　　　　　　　　　　　　　　　　（口語訳）