按摩やマッサージで圧を加える時は、体重を巧く利用すること。
力任せでは圧の方向がブレやすいし、すぐに疲れてしまう。
…と、いうのは学生の頃からの注意事項だ。
だが、患者のリラックスを損なわないように体重をかけるのは意外と難しい。
ベッドの仕様や患者と自分の体格差によっては、踏み台を使用したりしなかったりするのだが、これが結構面倒だし。
それでも仕事に慣れてくると、踏み台を使わない対応が可能になってくる。
すると踏み台のセッティングや乗り降りが無駄な動きに思えてしまう。
なのでもう何年も、踏み台無しで施術をしていたのだ。
ところがどうも「踏み台無しでの対応」は、「徐々に体に負担を蓄積させるのではないか」「それが背中や腰の痛みの原因のひとつではないか」という疑念がわいてきた。
で、先月末に半ば直観的に購入して、現在職場で使用しているのが
↑この踏み台である。
以前の踏み台は高さも面積もやや控えめだったので、その有効性を実感し辛かったのかもしれないという反省も踏まえて、今回は思い切って大きめの踏み台を選んだ。
結果として、圧の安定性は向上し、体力の消耗は減少して、ちょっと初心にかえった気分である。
背中や腰も楽になりつつあるし。
幾つになってもこういうことはあるものだ。
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