さて、とっくに話題になっていると思ったのに意外にでていない角川スニーカー文庫R2第3巻。
小説版全般に言えることですが、アニメででたエピソードはストーリーに必要最低限だけでさらりと流し(それでもあの密度のアニメですから相当の量です)なるべく別の視点から、例えばナナリーの視点、あるいは中華の視点から、物語を再構築しています。
第3巻では中華ファンは132ページから137ページ、146ページから155ページをお読みください。アニメには無かった政治家としての星刻が読めます。
132ページでは星刻と藤堂さんとの会話があります。話題はゼロのギアス響団虐殺の件です。
数ヶ月間戦場を共にした藤堂さんに愚痴をこぼすという形で、ゼロに対する疑念と不信をさりげなく示し、「諌言せよ」と求めています。この時点で星刻の信頼度は、共同戦略を一方的に破棄したゼロよりも『同じ釜の飯を食った』藤堂に対して高くなっています。
それに対して藤堂の返答は苦しい。藤堂自身もゼロに不信を持っており、またギアス響団虐殺の件は藤堂に対してさえも一切伝えられていないからです。
こういうシーンがアニメでは放送されていないから、扇・藤堂達がゼロを排除した事に対して星刻がいきなり同意したように見えるのですね。
146ページでは合衆国憲章17条が主な話題です。ゼロの星刻の会話になっています。
合衆国憲法17条「合衆国憲章を批准した国家は、固有の軍事力を放棄する。また、各国家の安全保障については、いかなる国家にも属さない戦闘集団、黒の騎士団との契約によってこれを保持する」
ゼロに対して疑念を持つ星刻は公式の権利として、ゼロの権限に制限を付ける事を要求します。つまり、暴走した場合の首輪を用意しようというわけです。首輪の鎖は星刻が持つことになる。
内心舌打ちしながらもルルーシュは要求を受けます。受けざるを得ないから。中華の軍事力無しでは話が始まらないので。
ところで、この安全保障ですが他国との戦いを前提にしているようです。では内戦はどういう扱いになるのか?中華がチベットに対して行なっているような民族消滅政策はどうなるのか?正義が決められないような場合はどうするのか?合衆国連合のなかで意見が割れたら?合衆国連合の国同士で戦ったらどうするのか?
アニメではその辺りが問題になるまえになにもかもフレイアでふっとびましたが、たとえ勝利していてもこの合衆国連合は、対ブリタニアだけを限定しての一時的連合に終わりそうです。
各国代表はその辺りまで計算してこの連合に参加しているのでしょう。もっともゼロのギアスで操られていなければの話ですが。
小説版全般に言えることですが、アニメででたエピソードはストーリーに必要最低限だけでさらりと流し(それでもあの密度のアニメですから相当の量です)なるべく別の視点から、例えばナナリーの視点、あるいは中華の視点から、物語を再構築しています。
第3巻では中華ファンは132ページから137ページ、146ページから155ページをお読みください。アニメには無かった政治家としての星刻が読めます。
132ページでは星刻と藤堂さんとの会話があります。話題はゼロのギアス響団虐殺の件です。
数ヶ月間戦場を共にした藤堂さんに愚痴をこぼすという形で、ゼロに対する疑念と不信をさりげなく示し、「諌言せよ」と求めています。この時点で星刻の信頼度は、共同戦略を一方的に破棄したゼロよりも『同じ釜の飯を食った』藤堂に対して高くなっています。
それに対して藤堂の返答は苦しい。藤堂自身もゼロに不信を持っており、またギアス響団虐殺の件は藤堂に対してさえも一切伝えられていないからです。
こういうシーンがアニメでは放送されていないから、扇・藤堂達がゼロを排除した事に対して星刻がいきなり同意したように見えるのですね。
146ページでは合衆国憲章17条が主な話題です。ゼロの星刻の会話になっています。
合衆国憲法17条「合衆国憲章を批准した国家は、固有の軍事力を放棄する。また、各国家の安全保障については、いかなる国家にも属さない戦闘集団、黒の騎士団との契約によってこれを保持する」
ゼロに対して疑念を持つ星刻は公式の権利として、ゼロの権限に制限を付ける事を要求します。つまり、暴走した場合の首輪を用意しようというわけです。首輪の鎖は星刻が持つことになる。
内心舌打ちしながらもルルーシュは要求を受けます。受けざるを得ないから。中華の軍事力無しでは話が始まらないので。
ところで、この安全保障ですが他国との戦いを前提にしているようです。では内戦はどういう扱いになるのか?中華がチベットに対して行なっているような民族消滅政策はどうなるのか?正義が決められないような場合はどうするのか?合衆国連合のなかで意見が割れたら?合衆国連合の国同士で戦ったらどうするのか?
アニメではその辺りが問題になるまえになにもかもフレイアでふっとびましたが、たとえ勝利していてもこの合衆国連合は、対ブリタニアだけを限定しての一時的連合に終わりそうです。
各国代表はその辺りまで計算してこの連合に参加しているのでしょう。もっともゼロのギアスで操られていなければの話ですが。