こんばんは。
あっという間に9月も後半。
久しく太陽を見ていない気がいたします。
この週末がお天気に恵まれますように。
兼題:落
落日の色に染りて猫じやらし 幹夫
◎ (多実生) 逆光で見たい風景ですね。更に綺麗な筈です。
○(アネモネ) 抒情だなあ・・・。
○(呆夢)猫の尾とねこじゃらしはよく似ていますね。可愛さでいただきました。
優勝に落涙やまぬ星月夜 泉
○(とっきー)スポーツの世界でしょう。オリンピックか、テニスか、野球か、優勝にはうれし涙がつきもの。落涙やまぬというからには、狂信的なファンの涙でしょうか。邪念のない美しい涙だと思います。
(選外)(藤三彩)広島C25年ぶりのセリーグ優勝のことかな。その前の1979年(昭和54年)11月の日本一(江夏の21球)は流川におって。
夏落暉赤ヘル胴上げ持ちあがる 藤三彩
ドラマじみたラストまるめろ取り落とす 宙虫
落蝉の終の眼をよぎる風 ルカ
◎(春生)「終の眼をよぎる」に寂寥感が表現できました。秀逸。
◎(敏)鋭くも心優しい観察眼に感心。
◎(餡子)落蟬、終、風・・・と、八日目の蝉の物悲しさが、これでもかこれでもかと迫ってきます。何を、この世の見納めとしたのでしょうか。
〇(宙虫)少し中七がまわりくどい表現だが、風をとらえたところがいいと思う。
〇(仙翁)夏の終わり、哀愁の季節。
きりぎりす自ら掘りし穴に落つ 呆夢
(選外)(幹夫)日頃の横着が禍して墓穴を掘るとは当にこういう事か。イソップ寓話・・・アリとキリギリスの世界を想像しました。
(選外)(道人)リアルで無常観が漂う。
落蝉の虚空に願ふ貌をして 瞳人
〇(仙翁)蝉の貌、無念の貌か、充実の貌か。
◎(ちせい)季語は「落蝉」。虚空に願う顔がどんな顔だろうかと想像しながらこの句を読みました。
赤蜻蛉山に落ちる日追いかけて 仙翁
○(アネモネ)この景とても懐かしいです。
○(泉)赤蜻蛉が夕陽の中に溶けてゆく様です。
落ち口に雲を引き寄せ秋の滝 敏
◎(アネモネ)雲を引き寄せ、が上手い。雄大な景ですね。
◎(まきえっと)「雲を引き寄せ」素敵です。
◯(あちゃこ)もうもうと立ち昇る飛沫。そこを雲を引き寄せと描写したところが見事だと思います。ただ類句は目にしました。落ち口に焦点を当てていたところで、いただきました。
この道に落人伝説萩の花 多実生
○(藤三彩)山里の道を歩く、と気づく土地の伝説。萩の花と言うよりも祖谷の幻の発酵茶などを想う。
○(春生)季語「萩の花」が落人伝説にぴったりです。侘び寂びの世界です。
○(珠子)日本各地にこういう伝説の道が存在するのでしょう。白萩がこぼれて静かな道。
○(ルカ)葛の花が咲き乱れる山道が、浮かびました。
○(呆夢)ひっそりとした感じがいいと思います。
〇(まきえっと)季語を上手に使っております。
落ち武者の野に伏せてゐて流れ星 瓦すずめ
◎(宙虫)流星群を見るのに、のそべっている野原。ひょっとしたらここは古戦場あと?時空を超えた切なさがいい。
○ (多実生) 追われる身の落武者、野に伏せて見る流れ星。秋の侘しさ。
◯ (アゼリア) 吉兆の流れ星だと良いですね。
基部絡む奈落根暗な村歌舞伎 吾郎
〇(宙虫)なんだか盛り上がりに欠けていそうな・・・・。
○(餡子)村歌舞伎にも、奈落があるんですね。根暗な歌舞伎がおもしろいです。出し物は、なんだったんでしょうか。
町並みの遠く平たき落し水 アネモネ
○(ひなこ)見てみたい景色です。
○(ルカ)景だけをしっかり詠んでいるのがよい。
〇(まきえっと)ちょっと望遠鏡から覗いた景を思い出しました。テレビドラマの「JIN」でもこんな景がありました。
(選外)(道人)季語「落し水」が佳いですね。広々とした稲穂の景が目に浮かぶ。中七の形容詞の連続がやや残念。
落陽や関東の隅に秋刀魚焼く あちゃこ
◯(吾郎)赤く染まる関東平野に秋刀魚を焼く煙、もう「三丁目」の世界ですな。
○(餡子)金子兜太さんの「関東平野に火事ひとつ」を思い出しました。こちらはおいしそうな秋刀魚を焼く煙ですから、しあわせです。
〇(まきえっと)う~ん。秋刀魚の焼いている香りが漂ってきます。
(選外)(幹夫)中句に工夫の余地がありそうですが、素敵な光景です。
落ち鮎の尾の反り返る簗料理 とっきー
○(藤三彩)まさに地産地消の落ち鮎。腹に卵がぎっしり詰まっていてその場に行かないと味わえない。
○(敏)季節感溢れる作品。具体に納得。
○(呆夢)お皿に盛られても、まだ動いているかのように感じました。
落鮎の落ち行く村の在りどころ 道人
○(ひなこ)切ないところに惹かれます。
月落ちてひかりの道となりにけり ひなこ
○(幹夫)美しき月の残映が詠まれており好感です。
黄落の道どこまでも続きけり 春生
○(幹夫)遠い遠いはるかな道は冬の嵐が吹いているが谷間の春は花が咲いている・・・ふっとダークダックスが歌った「銀色の道♪」を口遊みました。真つ直ぐに続く黄落の道が素朴に詠まれており好感です。
落札にまつわる噂秋風裡 餡子
○(泉)豊洲市場の移転問題でも、裏取引があったのかも?
犬と佇つ釣瓶落しの小桟橋 珠子
(選外)(道人)俳画のような世界。題詠としても巧み。
満月の落下しさうな光撮る ちせい
落蝉の末期見守りバッハ聴く アゼリア
(選外)(藤三彩)聴いたのは例えればJ.C. バッハのレクイエムかもしれない。蟻が集まらないように静かに眠らせるだけ。
秋風をゆったり纏う落下傘 まきえっと
○(春生)大空を豊かに描きました。
◯(あちゃこ)落下傘の落ちて行く様ではなく、秋風という季語に委ねているところが、いいですね。落下傘の自分の句が見窄らしくなりました。
○(道人)景が大きい。「ゆったり纏う」が気持ち良いですね。
○(餡子)十五夜の月がちょうどぴったりとはまるような出窓・・・。京都や、小京都と呼ばれるような町に建てたくなります。
テーマ:そわそわ
いごいごとお見合いひとりの冷し酒 藤三彩
(選外)(吾郎)そわそわ感満載、飲み過ぎないように(笑)
カラビナがじゃらじゃら霧の渓にいる 宙虫
○(藤三彩)命綱を締めて、沢の岩を登る緊張と怖れをそわそわ感に置き替える挑戦の自信過剰が心配。『氷壁の宿』にならないように。
○(ひなこ)カラビナを付けた人がいっぱいいるのでしょうか。これから登り出すのでしょうか?カラビナの音も聞こえきます。
(選外)(道人)ロッククライミングは見たこともありませんが、臨場感があります。地上は秋天かも。
コンサート人がそはつくおほくさめ 瞳人
○(とっきー)好きな歌手のコンサートにそわそわする気持ち分かります。くしゃみをしては駄目ですよ。
そわそわと出番待つ子や運動会 春生
○(アネモネ)わたしもそうだったなあ。いかにもです。
〇(瞳人)そういうものです。初めての競走(争)。
○(とっきー)私は運動会が嫌いで、必ず熱が出たり、お腹 が痛くなって運動会に出ませんでした。そわそわする子は、運動会が楽しいのでしょうね。
運動会親子競争次の次ぎ 敏
◯(吾郎)次ならぴりぴり、次の次ぎってのがいいやね。
○(泉)親子競争となると、親の方が緊張します。
屋上の風と君待つ秋の蝉 あちゃこ
〇(仙翁)きれいですね、いいですね。君は、来ましたか?
○(敏)相聞的俳句といったら良いでしょうか。「君待つ」が意味深。
星月夜船便で来る荷物かな ルカ
○(春生)待ち遠しいですね。
○(ちせい)季語は「星月夜」。何かファンタジーな感じが句意を引き立てて居る様な気がしました。
花すすきそわそわとして風を待つ とっきー
月光やバスを降りればある笑顔 呆夢
◎(ルカ)家人を待つやわらかい笑顔。そのために人は生きている。
○ (多実生) 待って居てくれた笑顔はどなたでしょう?
紅葉狩携帯弁当充電器 ひなこ
(選外)(吾郎)充電器がおもろい。充電池が力不足?
今朝もまた秋茄子を見にそぞろ行く 仙翁
◎(呆夢)楽しみな様子と期待感が感じられて、テーマ感が良く出ていると思います。
残暑避け昼寝の猫が歩き出す 多実生
(選外)(幹夫)中~下句の詠み方が洒落ているので、残暑と昼寝の二重季語回避の為上句を工夫してみては如何でしょうか。
糸瓜忌よ浮かれタレ買う善き町へ 吾郎
○(とっきー)何のタレでしょう。焼肉かな? よき町へがひっくり返って糸瓜忌になるとは驚き!
○(ひなこ)浮かれがいいですね。美味しいことが待っている。
(選外)(道人)子規の元気をもらいたい。
秋祭おうと呼ばれてコップ酒 珠子
〇(瞳人)もうお祭りから遠くなりました。うらやまし。
◯(あちゃこ)実景?こんな風景が故郷にはあったよなぁ。コップ酒が効いてます。
○(瓦すずめ)いかにも村や田舎町の親父たちの祭り、という感じがしますね。
(選外)(吾郎)これは旨そうだ。いい光景。
秋夕焼染めて産声待つ廊下 餡子
◎(瞳人)じっと待つ、それしかありません。
○(春生)そわそわと誕生の瞬間を待つ様子が出ています。
○(瓦すずめ)出産前が緊迫した状況であることが、伝わってきます。秋夕焼も緊迫感、不安感をあおっているように思えました。
○(敏)新しい生命を待つ心情が鮮明。
十五夜の出窓描き足す設計図 まきえっと
◎(吾郎)これはオシャレ。そういう設計事務所に仕事は頼みたい(笑)
○(道人)十五夜を待つ心境がよく分かります。庭に東屋でも建てられるのでしょうか?あるいは夢想なのかも知れません。
〇(ルカ)出窓からまた世界が広がります。
◯ (アゼリア) 楽しいそわそわですね。この出窓から様々な空が眺められますね。
○(ちせい)季語は「十五夜」。仕事の句でしょう。月との取り合わせがいいような気がしました。
爽やかや子が道端で「ほわたーっ」 瓦すずめ
◯(吾郎)この一声はいいね、なんだろ…心からの発声って感じがして。
虫の音や子等そわそわと群れを成す ちせい
椋鳥の群れて倒産続く街 アゼリア
◎(道人)取り合わせの妙。椋鳥は大都会ではほとんど見かけない。寂しいながらにもどこか達観した風情がある。テーマ「そわそわ」の「気がかり」とは違う読み方をしました。
〇(宙虫)そわそわからここへ?とびっくりした。
○(泉)世の中、不況なのか好況なのか、全く分りません。
○(瓦すずめ)鳥たちが群れ、鳴き声をあげるなか、利用者のいないオフィスビル。寂しさが強調されています。
名月や宵待草の弾き語り 道人
○(幹夫)徒歩10分・岡山後楽園の近傍には竹久夢二館があります。ワルツのアルペジオ「待てど暮らせど来ぬ人を♪」は、私も大好きな詩です。
○(珠子)宵待草の弾き語りも案外いいかもしれません。ギターがあったら夢二も弾き語りしたかもしれません。
○ (多実生) 弾き語りがいいですね。楽器が出来ない私はとても羨ましい。
〇(仙翁)宵待ち草の歌は、名月に似合うかも。
優勝にアウトひとつやビール箱 泉
○(幹夫)優勝決定間近・・・当にそわそわ。25年ぶり広島カープのリーグ優勝にビール箱丸ごと乾杯!
揺れ出して二百十日の葦の岸 アネモネ
良夜とて酒がなければ落ちつかぬ 幹夫
〇(瞳人)酒なくて、ですね。
○(餡子)そのとおーーーり。
雑詠
落城の址や真紅の草もみぢ ひなこ
○(幹夫)敵火に焼かれ真つ赤な炎に燃えながら落城していった景が思い偲ばれます。
○(呆夢)大きな景と真紅の草紅葉の対比がいいと思います。
野分吹く白雲千切れる卵焼き 藤三彩
名月を見せむと妻を呼び出せり 春生
◎(とっきー)この句を読んで、ふと思い出した事がある。夕焼けが綺麗だから、ちょっと出てこいと夫に呼び出されて、夕食の支度に忙しいのにと迷惑だったが、指定された坂道まで行くと、真っ赤な空がとても美しく感動した。そんな何十年も前の思い出に浸ってしまいました。ありがとう!!
〇(瞳人)女はなかなか分りません。
燃えながら沈む夕陽や赤蜻蛉 幹夫
○(とっきー)大きな景と小さな赤蜻蛉の対比が素晴らしい。
○ (多実生) 燃える夕陽と赤蜻蛉、絵にも詩にもなりそうです。
長き夜を耐えて優勝つかみけり 泉
(選外)(藤三彩)広島カープの四半世紀振りのセリーグ優勝と拝察します。でもまだ日本一じゃないんだ。
忌日には金木犀のよく似合う まきえっと
◎(珠子)「麦・田沼文雄忌」ですね。金木犀より銀木犀かなとは思いますが、切り口が太宰の月見草ばりで私の好きな雰囲気となりました。
○(瓦すずめ)確かに、と納得しました。金木犀のあの匂いは死者を弔う匂いであるかのように思います。
台風の眼がくつきりとして怖い アネモネ
◎(泉)「台風の眼」というのは、非日常的で恐怖感を煽ります。
◯(吾郎)あははは、それもデンと上空に座られた天気図を見せられた日にゃあ。
○(珠子)直接的すぎてつい頂いてしまいました。巨大台風はくっきりとした一つ目小僧そのものです。
○(ひなこ)颱風、多いですね、今年は。ほんと怖い。
〇(まきえっと)今年はいっぱい見ました。まだ来るようですね。
待つことも好きです窓の鰯雲 とっきー
◎(ひなこ)どこに出かけるのでしょうか?それとも受賞を待っているとか、いろいろ想像できて楽しめました。
◎(瓦すずめ)窓から見える鰯雲を見ながら、待ち続ける光景ですね。待つことも好きです、と言う言葉をどう解釈するかで、主人公の顔が違ってきますね。
○(敏)多分に情緒的な一句。時間がゆったり流れているようです。
○(餡子)わたしも、待たせるより待つことが好きですね。鰯雲が退屈を紛らせてくれます。
(選外)(道人)いつまでも、どこまでも待ちたいけれど、夕日に落ちる鰯雲はすぐに消えてしまう。
創業は嘉永元年新走り アゼリア
○(藤三彩)お米を食べず日本酒も飲まない世代になったそう。杜氏もいらない獺祭のような新規経営でないと生き残れない時代だそうです。
○(春生)簡潔で深みのある句です。
○(ルカ)年月も味のうち。
○(ちせい)季語は「新走り」。江戸時代は幕末の創業とは。酒の味も亢進する様で。
海の鬼九月の少女攫われて ルカ
◎(仙翁)怖いような、無常のような、なかなか面白い。
図書館の返却ポスト星明り 餡子
◎(あちゃこ)特別なことは言っていないけれど、心惹かれました。静かで優しい気持ちにさせてくれる句です。周囲のざわめきが消えていくような。
○(アネモネ)ありゃまあ。返却期限ぎりぎり。
○(瓦すずめ)夜の図書館の返却ポスト。いろいろ物思いにふけれそうです。
◯ (アゼリア) 景の良く見える佳句と思いました。
震度3不意の秋風連れてくる 珠子
○(道人)「震度3」で秋風を感じる繊細な詩情が素敵。
鉦叩面影湧かぬ女かな ちせい
◎(藤三彩)一年のひと時に必ず虫の声が聞こえるのは晩夏から少しの間のこと。途切れても泣く声に久しいこころは三、四十年前の女の面影。
〇(仙翁)どんな女を思い出しているのでしょうね。
松茸よ見事人混み避けた妻 吾郎
○(珠子)松茸を抱えて少しでも早く帰宅しようとする興奮が伝わってきます。私にはとてつもなく遠い存在ですが。
○(道人)いつもながらに俳諧身溢れる見事な回文句です。この間奥丹波の村で掲句とそっくりな話を聞きました。妻ではなく夫でしたが。
◯ (アゼリア) 奥様は松茸採りの天才です。こっそりスポットを教えてください。
○(呆夢)こっそり買った松茸か、それとも人に香りをかがせたくないのか・・・クスリと笑わせてもらいました。
(選外)(藤三彩)国産の松茸!人に見せびらかすでもなく匂いも感ずかれないように密と妻は包んで持ち帰った。夫はひとりの酒肴にはできないでしょう。名回文。
出木杉君だつたあなたと天のかは 瓦すずめ
◯(吾郎)えっ!?お亡くなりになった?
○(敏)どちらも、手の届かぬ遠い存在。ドラエもんにお願いしてみたら。
秋冷に眠りを覚ます四畳半 仙翁
○ (多実生) 保守的で、ずぼらで夏のままの私の実体験です。
秋天や花瓶に注ぐ水の音 あちゃこ
◯ (アゼリア) 水の音にも秋が感じられるのですね。詩人だなと感心致しました。
秋湿り三角巾の腕細し 呆夢
京ぎらひ何んの今さら放屁虫 瞳人
稲の花午後一便のバス通る 多実生
◎(幹夫)農村の美しく長閑な景が詠まれており、共感です。
◎ (アゼリア) 私の近隣にも全く同じような光景があります。稲の花は楚々とした地味な花ですが、豊かな実りを約束してくれる希望の花ですよね。
○(藤三彩)人は村外に出るも田畑はご先祖さんの時から動かない。稲穂の出来を子育てのように見守る心情が温かい。
○(アネモネ)「稲の花」がさりげなくて上手い。
◯(あちゃこ)田の中にあってバスを眺めているのでしょう。バスに思いを乗せて。私の故郷は1時間に一本でしたよ。
〇(宙虫)明るさにひかれる。日に数往復しかない田舎路線です。
○(ちせい)季語は「稲の花」。ほのぼのとした中にも人の息遣いが感じられるようで好もしい句
〇(まきえっと)あくせくしてはいけないですね。
(選外)(道人)わたしの故郷の景そのものです。車がないと暮らせないかも。
まるめろやたんたたたんたコロブチカ 宙虫
○(珠子)私にとってマルメロは最も懐かしいものの一つです。コロブチカに通じるものがあります。むかし実家の庭にマルメロの大木がありました。薫り高く酸っぱい武骨な実をたくさんつけました。マルメロを探していますがなかなかお目にかかれません。地方によって、マルメロ・カリン・本カリンなどと呼び方も違うらしく、カリンをマルメロとして売っている道の駅もありました。どれも「私のマルメロ」ではないのです。半世紀もたてば品種も変わってはいるのでしょうね。
○(道人)懐かしいですね。心身に響くリズムが佳いです。
せきれいや街を捨てたる友の庭 道人
〇(瞳人)庭に鶺鴒が来るかしら。
〇(宙虫)きっと自慢の庭だったんでしょう。まだ荒れているわけではなさそう。
カンナ燃ゆたがいに嘘を消すことに 敏
◯(あちゃこ)心中穏やかならず!ビンビン伝わってきました。カンナが効いてますね。
○(泉)微妙な言い回しですね。大人の態度と言いたい所ですが・・・?
○(ルカ)面白い着眼点。
(選外)(道人)小さな言い訳でいっぱいですね。日常の一コマを「カンナ燃ゆ」に見立てたのが巧い。
広島はまだまだ残暑が続いています。広島カープが25年!ぶりに優勝したので、優勝の三句を提出しました。
それにしても、まだCSがあるし、日本一への道は険しいのですが、是非、日本一になって欲しいものです。