小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第447回小麦句会投句一覧(2月22日選句締切)

2021年02月16日 17時21分44秒 | 15日句会

こんにちは。
週末の地震の被害はなかったでしょうか?
去年は何でもなかったので油断をしていたら、顔がヒリヒリしてきました。
鼻も何だかパンパンの感じです。花粉ですね。

兼題:返
春風に切手の不足返り来る  
冴返る闇に湯気立つ露天の湯 
内股を返されふわり鳥雲に  
返礼の苺を迷う長崎栃木  
返信は慈姑会湧く阪神へ 
白魚の指で返事はハート型 
二ン月のひ文字目白の宙返り 
返さぬまま遺品となりし春ショール   
初虹を見たり踵を返しとき  
鶯に返す口笛相聞歌  
返し文一晩そつと春の闇 
呻き声聞くも返さぬ冬の山    
バレンタインチョコ謝意に絵文字の返信来る   
返信は未着のままや冴返る  
水温む返事不要と友の文     
春日差し薄着となりて若返る  
寝返りの如月の窓明らみて  
冴返る児童ホームの閉じし門   
芽吹山こだまにこだま返しけり 
春の雪ひっくり返す砂時計  
返らないあの春の日と回転木馬      
返却は自動車で行く春の鳥    
冴返る燐寸を擦れば昭和の香  
目刺焼く藁の匂ひを裏返し  

テーマ:回る
コロナ禍の伝言ゲーム冴返る   
まだ浅き水車の音や座禅草  
我が桜の蕾は如何にと回り道   
ビル風をくるくる回す春ショール   
春風につられ一巡する噂     
回り寿し老を分けあふ牡蠣二貫  
子が生まれ飼犬逝ってから桜  
スクールに思ひ出が有る春浅し  
春めくやプロポーズする観覧車 
春一番回転木馬動き出す 
回天桜花無に向かう音程か 
ふらここや宿主転生降りられず 
側転の腕・腰・脚・手・あたたかし
春浅し雲へ錐揉む理髪灯  
逝く春や絶叫マシンはゆつくりと 
よく舌の回る弁護士春疾風 
浅き春北関東のつむじ風  
春地震海へフィルム逆回転  
日の午後の音をいびつに風車  
大空を掻き回しをり揚雲雀 
電動仕掛け冬の水車の空回り  
回廊を止めどなく這う冬の蠅   
猫の恋駅前交番巡回中  
部屋だけはまだ子供部屋風車  

雑詠
言いかけてやめる返答涅槃西風  
バレンタイン二十日じゃなくて十四日 
列島も人心も揺れ鳥雲に       
よそ様の土地に手伸ばし蕗の薹   
駅に立つ余寒演歌よ蔦に消え 
口角のゆるむ自画像春二番  
ヒヤシンス名前も知らぬ同級生  
錆ついてゐるよ猟男もその犬も   
耕牛の絵柄の皿や蚤の市 
菜の花や実朝塚へゆつくりと 
若き日の宮沢りえや春の水
生涯に一回の恋夜の梅  
もぐら塚むっくり春の野のあくび
早春やぬめぬめ光る河馬の鼻  
みづいろの二月の雨は葬のあと 
淡雪や路上ライブの一人芸 
沈黙のペルソナを剥ぐ冬の星    
ぷつぷつと白魚を噛み離職票 
派出所の裏をそろりと恋の猫    
早春や空(から)プラボトルぴしと鳴る  
二月来て韜晦趣味に逃げる我   
肺がんの癒えし八十坂春の雹  
薄氷のとけて羽毛の動き出す  
誉められず邪魔にもされず藪椿  

★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
2月22日(月)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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