Deep Talker by AQ

AQの徒然Part2です。

水の中

2013-06-08 06:03:08 | 日記
薄浅な眠りの果てに

朝まだ暗いうちに目を覚ます

それは

もう

いつものことで


いだいている愛しきこの想いが

私を涙をふたたび誘い出そうする


甘く切ない

愛しきものへのこの想いが

愛しきものの負担になると言うのなら

この想いを

いっそ何処かに

封じ込めなければ ... 


私は

何かをあらい流すように

何かを拭い去るように

バスタブの底へ身をうずめる

それで

すべてが溶けだし

不在になってくれるのかどうかは

未知数の向こう側


私は

けっして大きくないバスタブの中で

もがくようにして

沈み込み

そして

ゆっくりと目を開ける

ゆらゆらと揺らめいた

水面の向こう側に観える光が

まるで

海の底から

仰ぎ見ているような

太陽にも観える


息をせず

どれほどの時間を過ごせるかは

わからない


それでも私は

胸中の気体を

吐き出しながら

水面上へ上っていく気泡の行方を

眺め 

その音に身を縮める


ほとんどの気体が

肺から抜け

空っぽになると

この身は

ますます

バスタブの底へと

沈んでいき

無音の圧力だけが

私の耳の周囲にまとわりつく


聴こえるのは

自身の心音だけ

その心音を人事のように聴きながら

そのリズムが

次第にそのスピードを緩めるようにして

ゆっくりになっていくのを観る


同時に

呼吸をしていない私は

少し苦しさを感じるが

そのまま

その心音

聴きながら

思っていた


その心音は

この身の 

この器の中の奥底で

しているはずなのに

何故か

遥か遠くに

聴こえるのは

何故だろう

......



Man In A Room Night Mail feat Civilian

香りのいろ

2013-06-07 22:37:32 | 日記

雨が降ってきているような

不確かな言い方は

この目で観ていないから


部屋の中で独り佇み

耳をすませてみても

雨音はなにひとつ聞こえず

外世界の動きも

喧騒を感じないほどの

静けさの中で

ただ感じるのは

雨の夜の空気の香り


それは水の香りで

無色透明な水の香り


雨が降っているのかは

わからない

確かめたくても

確かめにいく力を見つけられないほど

傷つき

力尽きていて


かと言って

誰も

何をも教えてくれなくて



思わず背中をまるめて

ひざをだき

そこへ顔をうずめて

独り

泣いた



同時に

無色透明な水の香りが

いっきに

私をつつみこんでいった



今夜は雨の夜

やっぱり

雨の夜

......



V-SAG ft Alexandra McKay - Feather (Eternal love mix) in HD-lyrics-Lory's

とある朝

2013-06-07 06:36:08 | 日記
ある朝目覚めた私は

自分自身が何処にあるのか

わからずにいた

見上げる大空に青さは無く

真綿のような雲がはりつめ

太陽の存在を隠す


不在の陽射しを

記憶の中に探りながら

今日と言う日

始めようとする


言葉にならぬ

この感覚は

今にも雨の降りそうな

この空に似ていて


それでも私は

記憶と言う箱の中を

目を閉じたまま

指先のその先に

あの陽射しの

ぬくもりを

探す

......



AVALON - ROXY MUSIC (SUBTITULADO)

雨の無い朝

2013-06-06 06:34:52 | 日記
いつものような夜を過ごし

いつものような目覚めを

朝早くに迎える

静寂の中で起き上がり

ゆっくりと歩く


それはまるで

植物が種子から生まれたばかりのような感覚で

古いものも 新しいものも

双方の不在の

無=0



あまりの静けさに

ふと窓の外に意識を向けてみる

今日は雨すらも不在であることに

気がつき

なんの音さえ

きこえてこない今


深い哀しみ

観えない痛みは

相変わらず

この想いの中を

無言で歩き回っている


心地よい音も

不快な音も

何ひとつ無いような

不可思議なこの瞬間


それが平和なる穏やかさなのか

それが平穏無事なひとときなのか

それとも

無限に広がってる

虚無なのか

......



A Horse With No Name - America アメリカ/名前のない馬

虚構

2013-06-05 16:14:41 | 日記
疲れた

笑ったり 

明るく話したり 

元気そうにふるまってみたり

することに...


微笑むことすら

戸惑いの陰り


この身が果てるとも

かまわずに

立ち振る舞う事に

なんの意味があるのだろう


何のために

誰のために

どう在りたいがために


それすら

おぼろげな今の景色に

思わず

呼吸をすることを

忘れる



できることならば

消えてしまいたい

今すぐに


人の嘘は許しても

自身の心の嘘は

許さない

自分だっただろうに

......



Mario & Vidis feat. Jazzu - I'll Be Gone (Music Video)

No effect

2013-06-05 06:20:31 | 日記

昨日から今日への旅の途中

また深夜に目が覚めた


薄暗い空間

そして静寂の中で

独り途方に暮れながら

ぼんやりとした感覚の中に

哀しみを思い出し

涙がひとすじ

こぼれ落ちた


旅の流れが変わるほど

私の心は何か=目的のようなもの

見失っているのだろうか


眠りを強いても

今の私には

効果なく


哀しみを

孤独を

それらを忘れるために

そこから逃げ出すために

そこから消えるために

私は眠る


そんな旅が再び始まってしまった


私には眠りは癒し

眠りは

遠いむかしの聞き覚えのある

あの懐かしくも切なくも在る

消失のしたものとの

せめてもの

再会

せめてもの

よりどころ

だったはずなのに



そんなにも平和な

そんなにも大切だった世界に

何かが入り込み

何かに阻害され

何かが打ち砕く

それは

何かがこの私を

生きると言う現実世界に

引き戻そうとしているのか


刹那な永遠の眠りの世界

何もかもが否定する

その暗闇の世界

様々な恐怖をあてがわれている世界

誰もが拒否したがる

その世界


それでも

今の私には

そこがよりどころかもしれない

再び、それを

私から奪おうとする現実

やっぱり現実世界は好きじゃないかも知れず

やっぱり現実世界は嫌いなのかも知れず

そう感じた深夜の覚醒の

あの冷たい感覚の中で

流れ落ちる涙に

私は再び

涙を

溢れさせていた

......



Gus Gus - Starlovers

どうして...

2013-06-04 22:32:31 | 日記
どうして

こんな気持ちになるのだろう


今 今

一瞬 一瞬
 

呼吸をするたびに

痛みが走る 

この胸の中


今夜もまた

その痛みから視線をそらし

その痛みから意識を遠ざけ

その痛みを置き去りにし

眠りの中へと

逃げ込もうとしている

わたしがいる


どうして...



問いかけてみても

何もきこえない

何も応えない

わたしが

そこにいる

......



Crystal Waters - Gypsy Woman (She's Homeless) - George White Group