超私事!葉月の『今日の出来事』

粗にして野、しかし卑にあらず。
お下劣大好き、お下品大嫌い!
オババの好き勝手な独り言。

初秋の弘前2019 vol.3 斜陽館3

2019年10月25日 | 旅行 & 出張
マディ二ーで太宰らうめんを食べて、腹ごしらえが出来たわたくしは、そこから徒歩で5分とかからない「太宰疎開の家」に向かいました。

道中、メロス通りと名づけられた通りには、「走れメロス」の一節が飾られています。


実家(長兄)から絶縁されていた太宰は、長らく帰らなかった金木に、病床のお母様の見舞いに帰ります。
母屋(斜陽館)の離れにお母様は寝ていたとのこと。

これを機会に確執も徐々に解け、
後の戦時中、この離れに疎開してきて住むようになりました。

ここに来る前、甲府にも疎開。小説にも何度か登場しています。
先日の甲府出張の際、タクシーの運転手さんに「甲府もひどい空襲があり、多くの人が亡くなった」と伺いました。
市役所近くには、その碑が立っています。

太宰一家も命からがら、戦果を逃れて来たことでしょう。

かつてはお母様が療養していた10畳間につづく太宰の書斎です。

津軽塗りの小さな机で執筆していたのですね。
わたくしも座りました。


この離れの家にも洋室があり、非常に凝った作りです。



キシキシと軋む廊下

いただいたパンフレットにはお弟子さんの回顧として
「初めて訪ねた日、太宰さんは、細い長い指で前髪をかき上げ、”あがりたまえ”と言った。ニコリともしない。怖いと思った」
と載っています。



奥の居間には四角い火鉢があり、
その脇にそっと小説の一節が置いてありました。


この家で、終戦を迎え、戦後は畑仕事も手伝いながらたくさんの短編を書いています。




斜陽館、疎開の家。
見て回るあいだ、何だか胸がキュッとしていました。
特に疎開の家では、わたくししか観光客がおらずとても静かな時間だったのです。


充分に満足したわたくしは、また斜陽館まで戻ります。

弘前へ向かう電車(ディーゼル)の時間にはまだ余裕があるのです。
マディ二ーの奥には
津軽三味線会館があり、生演奏が聞けるのでした。

わたくし知りませんでしたが、金木は津軽三味線発祥の地なんですって!

へぇぇぇ!

たっぷり20分、最前列で楽しみました♡



10時半に金木に到着して14時近くまで、充分に堪能したわたくし。
やっと弘前へ向かいます。

金木駅。
ここから、JR五所川原駅で乗り換えて弘前まで約1時間です。


お岩木やま!




津軽鉄道、走れメロス号

わたくしが乗る五所川原行きも来ました。

まっすぐ続く線路と迫る緑。
きれいだわぁ。


津軽鉄道に乗っているアテンドの方がとても素敵でした。
美人でもあるのだけど、とてもフレンドリーで親切です。
わたくしは帰りだけでしたが、往復乗っている方の顔やお話したことを覚えていて、アフターフォローもしていました。
素晴らしいおもてなしです。


ディーゼルの音を聞きながら、ガタゴトガタゴト揺れる。

あぁ、まるで六角精児さんの 呑み鉄一人旅だな。
痛風には気をつけよう。



五所川原でJRに乗り換えると
ホーム沿いに立佞武多の格納庫がありました!

お、大きい!
生で見たら大迫力だろうねぇ。

あまりにびっくりして、本体が無いのに写真を撮るわたくしなのだ。


さぁ、弘前行きの電車がきました。




りんごの街、弘前に到着です。


続く




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