今日は時々
最高気温3度 最低気温ー4度
春??
さて~昔話の続き
いよいよ・・開店準備となる。
流石。。。専門家だけあって内装が始まると早い
「壁紙はこうで天井はこうでカウンターはこう」と、ドンドン決めて行くRさん。
内装やの社長が「ママの好みだってあるでしょう」と言ってくれたけど、ママは何も分からず右往左往するだけ。
出来上がった店の内装は素晴らしかった。
しかし、たった一点不満があった。それは床・・床が汚れた模様だった。
Rさんは「このレトロ感が最高だろう」と、御満悦だったが私はやっぱり綺麗な床が欲しかった
次は、ガス水道電気の工事
ある工事が始まった「ママ、10分ほどで終わりますから」という簡単な工事らしい。
若い工事人が脚立に上がって工事してる。ママは、カウンターで書類の整理をしてた。
しかし、30分経っても終わらない。うん???ずいぶん時間がかかるんだなぁ~と思った瞬間
バン
バンバンバリバリバリ。。。
ママの頭の上に火の粉が落ちて来て読んでた書類が焼けてるじゃないか
何??
何が起きたの?????
煙モクモク
慌てて若い工事人を見たら、脚立の上で固まってる。
爆発して死んだ??
いや、本当に死んじゃったと思った。
「だ。。。大丈夫?」と言ったら
「はい」と返事して、何事もなかったかのように脚立から降りてどっかへ行ってしまった。
残されたママは、呆然
天井真っ黒 壁真っ黒 床は焦げてる・・・・どひゃ~~~
まだ、一日も営業してない店なのに( ゜Д゜)真っ黒じゃん
すると、若いお兄ちゃんが上司と戻ってきた。
上司も店の惨事を見てビックリ・・・・どっかに連絡してる。
すると、上司の上司らしき人が来て「ママ。。まことに申し訳ありません」と平謝り
「すぐ、直しますんで」と言って、あの狭い店に工事人が一杯来て・・あっという間に綺麗にしてくれて工事も終わった。
10分で終わるはずの工事が3時間かかった。
すると、上司の上司の上司が来て「ママ。。まことに申し訳ないけど、これで勘弁してもらえないだろうか」と
段ボール一個分のタオルを持ってきた。社名の入ったタオル・・・ギャハハハハ
爆発させたお兄ちゃんは、硬直してずっと真っ青になって立っている。
まぁ、確かにここで大事にしたら大事だべ。新品の店を真っ黒にしたんだから
可哀想で「いいよ、いいよ、どうせ開業したら煙で汚れるんだからいいよ」と、若いお兄ちゃんには優しいママ(笑)
上司の上司の上司が「おまえも謝れ」と言ったら
「僕18歳なんです、まだお酒が飲めないんですけど20歳になってお酒が飲めるようになったら必ず飲みに来ます、こんな迷惑かけちゃって」
と、泣きそうなんだもん・・・・可愛いなんちゃって(笑)
「いいよ、お兄ちゃんに怪我がなかっただけよかったしょ、怪我しないで頑張んなさいよ」と、おばちゃんトークで別れた。
壁と天井はまぁ、そこそこ綺麗になったけど床は火花で所々焼け焦げができてしまった。
しかし、もともと汚れた模様だったので目立たない。
Rさんが選んだレトロ調の床で正解だった。ギャハハハハハ
それから二年
見知らぬ若いお兄ちゃんが三人やってきた。
「ママ・・・工事の時は迷惑かけました、絶対来ようと思ってたんです。20歳になりました」って、菓子折りを持って飲みに来てくれた。
ひゃ~~あの時の爆発兄ちゃんだった。
まぁ、人との出会いも醍醐味ですなぁ~~~感激