レトロでハードな物語

レトロなゲーム機・マイコン・中古デバイスなどをArduinoやAVRで再活用する方法を模索しています。

ジャンクパーツだと思っていたらお宝だった

2020年04月11日 | 電子工作

先日、ジャンクパーツを入れてあるケースをあさっていたらUSB-IO2.0が出てきました。PCにUSB接続して、PC側で組んだプログラムでデジタル入出力を行うボードです。



ブログ開設当初にハードオフで購入してテンキーをつないだりしていたのですが、Arduinoを扱うようになって不要になり、ジャンクパーツとしてほったらかしになっていました。
久しぶりにこれを見たとき、かなり前にUSB-IO2.0のプログラムを書き換えるという記事をネットで見たことを思い出しました。当時はマイコンのプログラム書き換えについてなんの知識もなかったので気にも留めていなかったのですが、今はそうは行きません。どんなマイコンを使っているのかと思い見てみると、PIC18F14K50と刻印されていました。PICだったんですね。
しかもPICkitがつなぎやすいようにICSP端子が並んでいます。USB端子があるので調べてみると、PIC18F14K50はHIDデバイスが作れるそうです。お宝デバイスじゃないですか。

これは色々と活用せねばなりません。まずはICSP端子にL型ピンを半田付けしてPICkit4をつなげられるようにします。



次にMPLAB Xでプログラムを作って、Lチカさせてみます。今まで使ってきた古いタイプのPICと比べるとコンフィギュレーションビットやレジスタが増えていて、プログラムを書く時にデータシートを調べるのがさらに面倒になっています。今回は動作確認だけなので、ざっと調べてプログラムに記述しました。
クロックはセラミック振動子12MHzが付いているようなので、これをPLL回路で4倍にして48MHzに設定してみました。

プログラムが出来たら書き込みです。PIC18F14K50の書き込み電圧はデフォルトで3.25Vになっていました。このままPICkit4をつないで書き込み操作を行うと、なんの問題もなく書き込み出来ました。
このPICにブートローダーを書き込めばUSB経由でプログラム書き込みが出来るようですが、PICkit4があるので使いません。

プログラム書き込み後、USBケーブルで給電すると無事Lチカ(Blink)出来ました。



元のプログラムは消えてしまいましたが、もういらないですね。秋月電子ではこのUSB-IO2.0とピンコンパチブルのPIC18F14K50マイコンボードも販売されているようですが、それとほぼ同等品になったわけです。

しばらくこのボードで遊んでプログラムになれたら、マウスとかキーボードとかのHIDデバイスに手を出してみましょう。



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