先日、秋月電子八潮店でお楽しみ袋を買うときに一緒に購入したマイコンボードGR-COTTONの動作確認を行ってみました。
GR-COTTONのプログラム開発はWebコンパイラか、Arduino IDEとほぼ同じIDE for GRという開発環境が利用できます。使い方はルネサスエレクトロニクスのホームページに詳しく載っています。今回はIDE for GRで開発することにしました。
まずはLチカです。
GR-COTTONにはフルカラーLEDが搭載されています。IDE for GRでは、ポート22〜24に赤・緑・青が割り当てられていました。この各ポートにanalogWtireで出力すると出力値に応じた明るさで点灯することが出来ます。
何らかのセンサーをケースに収まるように入れられれば、センサー値によってLEDの色を変化させるようなデバイスが作れそうです。
GR-COTTONにはリアルタイムクロック・温度センサー・タッチセンサーが搭載されているので、これらの動作確認も行ってみました。
センサー値などの表示には、同じく秋月電子で購入していた複数のLCDを動作確認を兼ねて使ってみることにしました。
20x4の大画面液晶。 500円でした。
16x2。300円でした。
2020年に購入したお楽しみ袋に入っていた16x2LCD。ピン配列が2列で使いにくかったのでほったらかしでした。
GR-COTTONにはLCD用のライブラリがあるので、簡単に表示できます。GR-COTTONとLCDの接続は次のようにしました。
LCD − GR−COTTON
1 VSS − GND(−)
2 VDD − 5V
3 10KΩの半固定抵抗(一般的には20KΩですが10KΩでも大丈夫でした)
4 RS − 13
5 R/W − 12
6 E − 11
11 DB4 − 6
12 DB5 − 5
13 DB6 − 4
14 DB7 − 3
ただし、2020年お楽しみ袋に入っていたLCDは1ピンがVDDで2ピンがVSSになっていました。
GR-COTTONのRTCと温度センサーの値を表示してみました。
スケッチはこちら。
次はタッチセンサーです。本体左右下部の星型の部分です。
アナログピンのA6とA7にタッチセンサーがつながっています。このセンサーの値を読み取ってLCDに表示してみました。
スケッチはこちら。
WebのGR-COTTONの説明にもありますが、片方のタッチセンサーに触れるともう片方のセンサーも反応してしまいます。しかもセンサー値は目まぐるしく変化します。左右のセンサーを区別するにはしきい値で分けることも可能かもしれませんが、センサーごとに個体差があってそれぞれの値を見つけるのは面倒そうです。
マイコンボード中央よりちょっと下にある白いボタンが2ピンにつながっているので、本体でなにか操作を行うときはこのボタンを使うほうがいいでしょう。
この他に動作クロックの停止と割り込みによる再開などもライブラリに用意されていました。本体裏にボタン電池が入れられるので、こまめにクロックを停止して省電力にすれば電池だけで長時間稼働するデバイスが簡単に作れると思います。
本体300円、ケース付きは500円でたたき売りされていたので試しに1つ購入してみただけなのですが、これだけの機能があれば十分利用価値がありますね。
まだ売っていると思うので、もう2、3個買っておくかなぁ。