レトロでハードな物語

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ファミコンカートリッジのSRAMをMSXで利用する

2025年02月11日 | 電子工作

前回、8KBのSRAMの動作確認がとれたのでMSXのスロット2に差し込むためのカードエッジ基板を作ろうと思い、このファミコンカートリッジを分解しました。


MMC5のカートリッジなので手持ちのファミコン互換機では動かないのです。

ケースを破壊して基板を確認してみると、

なんということでしょう。32KBのSRAMが入っていました。左上のHYNDAI HY62256Aです。

ラッキーですね。これ1つでMSXスロットのページ2つ分です。すぐに基板から取り外して動作確認しましょう。

まずは傷つけずに取り出すために、リューターでカートリッジ基板からSRAMを四角く切り取り、SRAMの足が見えるところまで基板を慎重に削り取りました。次に足に付いているハンダを吸い取ったら、へばりついている基板を丁寧にはがして完了です。それとカートリッジ基板のカードエッジ部分も丁寧に切り取ってMSXのスロットに差し込めるように加工しました。

 
ロープロファイルタイプになりました。

SRAMの動作確認には前回ブレッドボードで組んだ回路がそのまま使えます。アドレスデコードはMSXのA14の端子を直接SRAMにつなげてA15のみディップスイッチで切り替えるようにします。

ディップスイッチをON(0000~)にしてMSXを起動し”TINY SLOT CHECKER for MSX”で確認してみると、

ちゃんとスロット2のページ0~1(0000~7FFF)がRAMとして見えました。

ディップスイッチをOFF(8000~)にしてMSXを起動すると、

スロット2のページ2~3(8000~FFFF)がメインのRAMになったので”TINY SLOT CHECKER for MSX”がこのSRAMから起動されています。

素晴らしいですね。8KBと比べてはるかに利用価値があります。欲を言えば4000~BFFFにも配置できるといいのですが、アドレスデコード回路が複雑になるのでこれで良しとしましょう。

 

ここまで動かしたところで、もう一つ32KBのSRAMが欲しくなってきました。光栄のファミコンカートリッジにはSRAMが載っているのが分かったのですぐにハードオフに探しに行きました。探してみると唯一これだけ売っていました。

1100円もしましたが、SRAM欲しさに購入。すぐに持ち帰って分解です。中を見てみると、

なんと8KBのSRAMが3個も入っていました。ユニバーサルテストボードの8KBと合わせると32KBになります。

ヤッターと喜んだのですが、よくよく考えてみると結構な数の配線が必要なことに気が付きました。う~ん...。そこまでする気力が湧かないので8KB×4の回路は保留です。いつか必要になることもあるでしょうから、それまで大事にしまっておきます。

ちなみにこのカートリッジはMMC1だったのでファミコン互換機で動作しました。無駄にならなくてよかった。

このサイトにファミコンカートリッジのチップ一覧がありました。スーパーファミコンはこちらのサイトです。購入するときはここで調べてからにしましょう。



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