前回、小型アナログジョイスティックを搭載したGR-COTTONベースのガジェットにSPI接続のSSD1306をつなげることにしました。動作確認も取れたので各パーツを基板に実装していきます。また、前回は圧電ブザーとボタンを二つ付けましたが、GR-COTTONにはまだ未使用のピンがあるのでさらに二つボタンを追加することにしました。さらにTinyjpyapdのゲームにはサウンドをオフにする機能がなかったので、圧電スピーカー(ブザー)にスイッチを付けサウンドを消せるようにしました。
具体的な配線は次のようになります。
実際に配線するときのレイアウトの都合で、前回までとは使用するピンが一部異なっています。
できればすべてのパーツを72mm×47mmの基板に収めたかったのですが、GR-COTTONのサイズではとても無理です。そこでまずはGR-COTTONだけを基板に配置しました。
GR-COTTONはコイン電池の出し入れの必要があるので、ピンソケットを使って取り外せるようにしてあります。
続いて周辺デバイスを上記サイズの基板に配置して配線を行いました。
この基板からは各パーツの配線が引き出されています。これをGR-COTTONの基板に接続して、基板同士を重ね合わせました。
厚みはありますが、正面から見れば72mm×47mm基板サイズにはなりました。持つと両手の人差し指がGR-COTTONの縁にかかってしっかりホールドできるので、意外に手になじんでいい感じです。GR-COTTONの基板を交換すれば、他のマイコンをつないで利用することも出来ます。
さらにTinyjoypadのゲームはOLEDを縦や横に使ったりしますので、ピンソケットでディスプレイを縦にも横にも配置できるようにしました。
また、自作のアプリなどでアクションゲームのような高速で描画する必要がないものは消費電流の少ないLCDディスプレイの方がいいので、AQM1248A用のピンソケットも付けておきました。
これまでArduboyやTinyjoypadを作ったときはタクトスイッチを移動ボタンに使っていたので操作性が今一つだったのですが、このアナログジョイスティックのおかげで操作性に優れたカジェットが出来ました。あとはジョイスティックの耐久性と、コイン電池の動作時間がどのくらいなのかが気になるところです。ちなみにGR-COTTONをコイン電池で使うときには、本体下部のスイッチで電源のオンオフが出来ます。
GR-COTTONがむき出しなので本体のボタンやタッチセンサー、三色LEDで遊ぶこともできます。
LEDを懐中電灯として使う機能もつけるとか、用途を色々考えるのも楽しいですね。
しばらくはTinyjoypadのゲームを移植して遊びそうですが、そのうち何かこのカジェットを活用できるアプリを作ってみたいと思います。
おまけ
Tiny-Bike_cotton.ino (コンパイルするにはオリジナルのソースに含まれるspritebank.hが必要です。省電力モードは赤ボタン(BUTTON4)でスティックを下げると復帰します。)
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