レトロでハードな物語

レトロなゲーム機・マイコン・中古デバイスなどをArduinoやAVRで再活用する方法を模索しています。

振動モーターがたくさんあるので色々振動させてみる

2021年03月03日 | 電子工作

これまでゲームのコントローラーの振動モーターを扱ってきたことで、Arduinoでのモーターの扱いにだいぶ慣れてきました。そうなると、さらに色々なものを振動させたくなってきます。

じつは一昨年に購入した秋月電子のお楽しみ袋には、振動モーターがこんなに入っていました。



また、それとは別に昔に壊れて捨てたゲームコントローラーから外したモーターもありました。



このモーター、なくとなく捨てずに置いておいただけですが再利用できる日が来るとは思ってもみませんでした。何でもとっておくものですね。

これだけのモーターがあるので、なにか振動させたくなります。
お楽しみ袋に入っていた小型モーターですが、こういったモーターはタッチスクリーンのタッチ感を出すために使用することもあるそうです。そこで前に作ったスケルトン電卓のテンキーに取り付けてみることにしました。

このスケルトン電卓はPS/2インターフェースから給電しているので5V動作です。前回作成したモーターのスイッチング回路は3.3Vでの制御だったので、今回は新たに5Vで制御する回路を作成しました。といっても前回と同じ回路で抵抗値が異なるだけです。



回路はこうなります。



今回はトランジスタ2SC1815のYを使ってみました。電流増幅率を120として扱います。秋月電子のホームページで確認すると、手持ちの振動モーターと似たようなモーターは2V〜3V・80mA〜100mAくらいで動作するようです。そこでコレクタ電流を100mAとして計算するとベースの抵抗は2kΩになるのですが、この抵抗は前回使ってしまったので手持ちのもので一番近い1.8kΩを使いました。

振動モーターのスケルトン電卓への取り付けですが、振動が伝わりやすくかつ邪魔にならないように隅っこにグルーガンで固定しました。



振動の制御は、以前作成したプログラムにパネルをタッチした時に振動ON、離した時にOFFにするよう出力ポートのHIGH/LOW切り替え処理を加えるだけです。

実際に、スケルトン電卓に振動回路を接続して確認してみると、タッチのたびにモーターが振動してくれました。



タッチパネルは押した時のクリック感が全く無いので、モーターの振動で押したことがハッキリ分かって良い感じです。ただ、パネル本体が机に密着しているので振動の伝わり方は弱くなります。モーター音は机に響いて結構聞こえます。
手に持って操作する場合はすごく振動します。軽いので携帯電話よりも振動が伝わる感じです。

タッチパネルでの利用がなかなか良かったので、今度はこれに付けてみることにしました。



以前PICで入力デバイスに改造したダイソーのツートン電卓です。Happy Hacking キーボードの脇に置くと大きさが丁度いいので、今ではテンキーになっています。Pro Micro(5V互換機)の基板が縦に刺さっているのは、サイズ的に収まりが良いからです。



この電卓、ボタンは割と押しやすいのですが、軽いので押した感があまり有りません。これに振動モーターを付けてみます。

今度はボタンの近くでジャマにならないところに付けてみました。



ボタンを押して振動させてみると、本体が軽いので多少の振動は感じます。押した感もあってなかなか良いです。でもやっぱり机に密着しているので、振動は弱く音だけが大きい感じです。ためしにツートン電卓の下にダイソーの小さな耐震マットを置いて操作してみると、机との間に隙間が出来てかなり振動するようになりました。

こういったデバイスに振動機能をもたせるのは有りですね。今回は外付けの振動回路で試したので場所をとり、このまま常設するのはちょっと難しいですが自作のデバイスが振動するのは楽しいので、今後作るデバイスでは振動モーターの組み込みも考慮してみましょう。

さて、モーターはまだまだあるので今度はこれに振動モーターを内蔵したいと思います。



Wiiのヌンチャクコントローラーです。Wiiリモコンには振動機能がありますが、こちらには無いので内蔵してみたかったのです。ヌンチャクコントローラーはPlaystation Classicにつないで振動させます。

内蔵にあたって色々な作業が必要になるので、詳細はまた次回にでも。



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