以前にも投稿しましたが、ここしばらく古いマイコン雑誌の掲載プログラムを入力して遊んでいました。最近ではお目にかかれないような個性的なプログラムが多く、結構楽しめます。
そんな折、久しぶりにハードオフに行ってみると中古のゲーム機に混じってキーボード一体型のPCが置いてありました。見ると筐体にSANYO MSXの文字が。
なんとMSXマシンでした。価格は税抜き15,000円。付属品はコンポジット接続用のビデオケーブルだけです。
中古MSXとしてはちょっと高めな気もします。でも傷も少なめでキレイだし動作確認済みで3ヶ月保証だったので、迷いましたが購入しました。手持ちのマイコン雑誌にMSXのプログラムがたくさん掲載されていたので、実機で動かしてみたいという欲求にも逆らえませんでした。
機種名はPHC-SPC。コンシューマ向けの製品ではないようです。調べてみるとこちらに詳しいスペックがありました。PHC-27と同等品のようです。メモリが64Kなのがうれしいですね。
外部出力端子はこんな感じです。
背面
左から、セントロニクス準拠プリンタインターフェイス・カセットインターフェイス・コンポジットビデオ出力・RF出力
右側面
汎用入出力インターフェイス(ジョイスティック等)
スロット✕2
上面
背面
プログラムのロード・セーブには懐かしのカセットインターフェイスを使用します。とはいえ実際にはテープレコーダーは使わずに、PCのサウンド入出力端子につないでWAVファイルで取り扱います。
接続には専用のケーブルが必要なのですが、実は同じ仕様のPC-8801のカセットインターフェイス・ケーブルを持っているので問題ありませんでした。
表示にはビデオ出力を利用できるので、普通のテレビが使えます。せっかくなので昔を懐かしんでブラウン管のテレビにつないでみました。
レトロ感ありますねぇ。いい感じです。
さっそくなにか動かしてみましょう。雑誌から取り込んでテキストにしたプログラムを前回にも紹介したDumpListEditorを使って、MSXのカセットインターフェイスから読み込めるようにWAVファイルで出力します。
PCとMSXマシンをつないでMSXのロードコマンドを入力後、PCでWAVファイルを再生するとちゃんと読み込むことができました。動作にも問題はありません。(マシン語プログラムが問題になることはほとんどないですが、BASICのシンタックスエラーはいっばい出ます。)
やっぱり実機で動作させると楽しいですね。でも、実機でBASICプログラム等のデバッグをするのは面倒なので、エミュレータで作業できるようにMSXのROMを吸い出そうと思います。エミュレータはopenMSXを使います。WindowsとLinuxどちらでも利用できるので、普段Ubuntuでエミュレータを利用している者としては便利です。Windows側では雑誌からスキャンしたプログラムの動作確認・デバッグを、Ubuntu側では後で構築しようと思っているMSXの開発環境での動作確認というふうに使い分けるつもりです。
それではopenMSXのインストールと行きたいところですが、手順が色々あって長くなりそうなのでまた次回に。
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